地域に根差した経営を行っている、独自の基準で審査を行っているなど、中小消費者金融には大手消費者金融とは違った特色を持つ業者もあります。それらの理由から中小の消費者金融を使おうと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、中小規模の業者を利用するからこその注意点も存在します。それを知らずに利用してしまうと、危険な目に遭う可能性もあるのです。
では、中小消費者金融でキャッシングしたいアナタは、何に気をつければいいのでしょうか?申込前の注意事項を詳しくまとめてご紹介します!
大手消費者金融会社と小規模または中堅消費者金融会社には、いくつかの違いがあります。そこで、中小規模の業者を希望している人は、本当に中小企業で借り入れをした方がいいのかをまずはチェックしましょう。
大手ではなく中小規模の業者を利用しようと考える方の多くは、審査方法の違いに期待してのことではないかと思います。
大手の場合、審査にはスコアリングシステムと呼ばれる方法を採用しており、申し込み書に書かれた申し込み者の情報を元に、それぞれの属性に点数をつけ、その点数によって審査の可否や利用限度額を決めるという手法が取られています。
それに対して、中小規模の業者の場合、大手のようにスコアリングシステムを採用しているところとそうでないところがあり、そうでないところでは申し込み者の情報を細かく審査担当者がチェックして審査の可否や限度額を決めています。
スコアリングシステムを採用している業者でも、どこに重点を置くかにはある程度の差があるのは確かなのですが、機械的な判断をするという点では同じです。その点、独自審査の業者の場合、見方が違うということになりますね。
次に、大手と中小規模の業者の商品内容を比較してみましょう。まずは、大手の業者の利用限度額と金利を確認します。
業者名 | 金利 | 最大利用限度額 |
---|---|---|
モビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 |
アイフル | 4.5%~18.0% | 500万円 |
次に、中小消費者金融会社の金利と利用限度額を見てみましょう。
業者名 | 金利 | 最大融資額 |
---|---|---|
ライフティ | 8.0%~20.0% | 500万円 |
アロー | 15.00%~19.94% | 200万円 |
フクホー | 7.3%~18.0% | 200万円 |
比較してみると、大手の方が金利が低めな傾向にあり、また利用限度額は高めな傾向にあることがわかります。とはいえ、大手からなら多くお金が借りられて、中小規模の業者からはあまり借りられないかというと、必ずしもそうとは言えません。
つまり、年収が450万円の人の場合、最大でも150万円までしか融資ができないということですね。大手消費者金融のように最大で800万円貸せるとしても、そのためには年収が1,600万円以上必要なことになります。そう考えると、あまり現実的ではありませんよね。
金利に関して考えると、利用限度額が低い場合はそこまで大きな差にはなりませんが、借入額が大きくなればなるほど金利の差が利息の差に繋がり、金利が高いほど利息が増えてしまいます。
大手消費者金融業者と、中小消費者金融業者では、融資の方法にも差がある場合があります。
以下のような大手消費者金融会社は、すべて利用限度額の範囲内であれば借り入れを何度してもいいという利用方法である、カードローン形式の商品を扱っています。
通常はローン専用のローンカードを発行して取り引きをしますが、カードローン形式と言いながら一部カードを発行しないカードレスでの取り引きが可能な場合もあります。ですが、その場合も融資の仕方は利用限度額を設定してその範囲であれば何度でも借り入れができるというものです。
それに対して、中小消費者金融会社の場合は大手消費者金融会社と同じくカードローン形式を取っているところもあれば、利用限度額を設定するのではなく必要なお金を融資したら、その後は返済のみという形を取っているところもあります。その場合、追加で借りたい時には新たに再融資や追加融資の申し込みが必要です。
いくつかの中小消費者金融会社を例に挙げて、どのような形式で融資を行っているのか確認してみましょう。中堅消費者金融会社でカードローン形式で融資を行っている業者にライフティがあります。ですが、中小規模の業者でカードローン形式で融資を行っている業者は、あまり見かけません。
次にカードローン形式ではない業者を見てみましょう。消費者金融アローの場合、借り入れ中に追加振込を申し込みたい場合は会員ページからできますが、増額を希望する場合や再利用希望時には、再度申し込みが必要です。
フクホーの場合、現在の利用者が増額を希望する場合も、以前の利用者が再度利用したい場合も、再申し込みが必要です。
そのため、何度も借り入れをしたいという希望がある人の場合、カードローン形式の業者を選ばなければいけない点に注意が必要です。
以上のことから、繰り返しお金を借りたいという希望がある人や、まとまったお金が借りたいという人は、大手消費者金融会社を選ぶ方が向いていると言えます。
逆に、借り過ぎが心配なので繰り返しの利用を避けたい人、またまとまった額の融資を希望しない人は、カードローン形式ではない中小消費者金融会社を選んでもいいですね。
ここまでの内容を読まれて、やはり中小の消費者金融会社を利用したいと思った場合には、大手を利用する時以上に業者選びに慎重になる必要があります。中小消費者金融会社は、それこそかなりの数があると言っていいため、どこを選べばいいのかという選択肢が広がります。
中には地域に根差した経営を行うために、近くに住んでいる人しか融資の対象としないというような業者もありますので、利用条件をしっかり確認してから申し込む必要があります。
何より、中小規模の業者の場合、全てが安全な業者とは限らない点が最大の問題点です。
闇金、という言葉は皆さん聞かれたことがあるかもしれませんが、中小消費者金融会社を借り入れ先に選ぼうとする場合、この闇金を利用しないよう注意しなければいけません。
では、闇金について詳しく見ていきましょう。
中小消費者金融会社は、貸金業者としての登録をきちんと行っている正規の業者のことです。それに対して闇金とは、正規の登録を行わないまま融資をしている、非正規の業者のことを言います。
(こちらもご参考に→審査が緩いキャッシングとヤミ金の違い)
単純に登録を行っていないだけで融資の仕方に問題がないのなら、闇金で借りても特に問題は無いですよね。ですが、登録を行っていないということは、何かやましい点があるということです。
実際に闇金を利用すると、後々様々な問題が起こります。では、闇金を利用するとどうなるのか、詳しく確認していきましょう。
闇金で借り入れをして特に問題になるのが、以下の点です。
闇金の場合、金利を明確に表示していないこともあります。例えば、下限の金利だけを表示し、いかにも金利が低いような印象を持たせたり、キャンペーン金利として低い金利を載せたりといった感じです。また、年利で表示しなければいけない金利を日割りで表示し、金利が低いと勘違いさせる手法もあります。
例えば1日わずか金利が1%、というような表示のことですが、1日の金利が1%だとしたら、100万円を1日借りると利息が1万円つきます。これを1か月に換算すると、約30万円ということです。これはおかしいとわかりますよね。
このような金利をつけられると、利息が高くとても返済ができなくなってしまいます。すると、職場にまで電話をしたりファックスを送りつけたりすることもありますし、家まで来るなど近所の人に知られるようなやり方での取り立てに遭うこともあります。
また、返済が進まず、いつまでも頭金が残ってさらに取り立てに遭うことにもなります。実際に、自分の親や兄弟、配偶者など、家族にまで取り立てが行ったという話もあるほどです。自分だけの問題ですまず、周りにまで迷惑がかかる可能性もあるんですね。
では、なぜ闇金で借りてしまうのでしょうか。それは、闇金が巧みに借り入れしたいという人の心理を煽るからです。大手の消費者金融や銀行カードローンなどの審査に落ちた経験がある人でお金にとても困っている人は、どうにかして審査に通りたいと考えます。
借金をするうえで返済上の問題を起こすことを金融事故と言いますが、その経験があるいわゆるブラックと呼ばれる人、つまり債務整理経験者や自己破産者、延滞を繰り返したことのある人などは、正規の業者ではまず審査に通りません。そこで、つい焦ってしまう心理を闇金に利用されています。
闇金は、以下のような言葉で勧誘をしているので、困っている時にはつい利用したくなってしまうのです。
審査が無いのにお金が貸せるなどとは、そもそも考えられません。取り立てを厳しくし、金利を高くして元を取っているからこそ、誰にでも貸せる、審査なしで貸せるなどの言葉が言えるとも考えられますね。
貸金業法にのっとって経営をしている正規の業者が、返済ができない人にまでお金を貸していると、とても経営が成り立ちません。大手の業者ですらそうなのに、資本が少ない中小規模の業者が審査なしでお金が貸せるというのは、やはり無理があります。
日本貸金業協会のサイトでは、闇金被害の実例が紹介されています。それによると、以下のような手口があることがわかります。
闇金での借り入れに問題があると言われる理由が、よくわかりますね。
闇金で借りると、法外な金利の請求があったり厳しい取り立てに遭ったりします。何より怖いのは、詳しい個人情報が闇金に知られてしまうことです。契約しなくても申し込みをするだけでも情報はかなり詳細に伝わってしまいますので、決して闇金で借り入れをしないように気をつけましょう。
中小消費者金融会社にも、優良な業者はたくさんあります。ですが、その中に闇金が紛れていることは、否定できない事実です。
闇金は実在する業者を装っていることもあると言いますから、かなり見分けが難しいのも確かです。
そこで、闇金を見破るためのポイントを詳しく確認していきましょう。
(⇒キャッシングの危険性をチェック!)
最もわかりやすいのは、借り入れしようとしている業者が正規の業者なのかそれとも闇金なのかを、データベースを元に確認することです。
これには、2つの方法があります。
まず、金融庁のサイトの方は、正規に登録を行っている業者が掲載されています。正規の業者は、登録番号を持っているのですが、その登録番号や所在地、称号または名称、電話番号、代表者名を入力して正規の業者かどうかを検索します。全部がわかっていなくても一部でも検索が可能です。
ただし、こちらを利用する場合、実在する業者の称号や登録番号を詐称している闇金もあることを知っておかなければいけません。そのため、検索した後は電話番号や所在地などがすべて一致するかどうかを慎重に確認しましょう。
闇金でも、電話番号は連絡をしてもらう都合上その闇金の物を載せているため、電話番号に特に注目するようにしたいものです。
逆に、日本貸金業協会のサイトの方には、闇金業者が掲載されています。業者名や電話番号・ファックス番号、住所のいずれかの項目かそのうちの一部の言葉がわかっていれば検索することができます。
つまり、正規の業者であることと闇金業者ではないことを合わせて確認しておけば、より安心だということですね。
金融庁のサイトを利用する際に電話番号も合わせてチェックするようお話しましたが、もう1つ電話番号を元に簡単に闇金かどうかを見破る方法があります。
正規の貸金業者が掲載することができる電話番号は、固定電話またはフリーダイヤルに限られています。つまり、携帯電話の番号が乗じされている時点で闇金だと見破ることができるんですね。
闇金が全て携帯電話の番号で営業をしているわけでもなく、また正規の業者として登録しながら違法な経営を行っている悪質な業者もありますので、もし不安な人は登録番号の詳細をチェックすることをお勧めします。
例えば、大手消費者金融プロミスの登録番号は、関東財務局長(11)第00615号です。この()の中の数字は貸金業者としての登録の更新回数を表しています。更新は3年ごとに行われますので、プロミスの場合は少なくとも30年程度に渡って融資を行っている業者だとわかるわけですね。
この更新回数が1回の場合、違法な経営をしているのに正規の業者を装う業者が混じっている可能性が否定できません。もちろん全ての業者がそうなのではなく、できたばかりの新しい正規の消費者金融会社もあるのですが、リスクを減らすという意味でこの数字が1の業者の利用を避けるという方法もあります。
先ほど確認したように、中小消費者金融会社で独自審査が行われていることはあっても、無審査での融資を行っているところはありません。実際に、大手消費者金融などのホームページを見てみると、審査結果によっては融資の希望に添えない場合もあるという内容の案内があります。
もちろんこれは中小消費者金融でも同じですし、銀行カードローンでも同じです。つまり、通常であればどの金融業者でも審査がきちんと行われているんですね。そのため、審査なしで貸せるとか、他社で断られた人でも融資可能とか、そういう文言で借り入れを促している業者からは借り入れをしないようにしましょう。
借金返済ですでに困っている、自分ではどうしようもない状態でとにかくお金が借りたい、そんな思いで申し込んでしまうと、さらにその状況を悪化させることにもなりかねません。甘い言葉につられないように気をつけましょう。返済能力以上のお金を借りると、後でますます困ることになってしまいます。
また、総量規制が多重債務者を出さないことを目的に定められているのに、誰にでも貸せるというのはおかしな話だとも言えます。申し込み者の借入総額がすでに年収の3分の1に近い場合、それ以上のお金は貸せないはずですよね。
これは個人信用情報機関と呼ばれる、個人のお金の貸し借りに関する情報が集められている機関の情報を参照すればすぐにわかることなので、正規の業者はそれをチェックした上で融資するかどうかを決めています。
金利の記載も、一つの見分けのポイントです。消費者金融業者では、金利は年利で表示しなければいけない決まりがあります。なぜかというと、先ほどの例にもあったように、日歩(1日ごとの金利)で表示したり、月利で表示したりすると金利が低く見えるからです。
これらの金利を表示してはいけないわけではないのですが、年利以外の金利を表示する場合には年利よりも目立つように表示してはいけません。また、その金利が日歩であるなどの種類を明示することも必要です。そのため、低く見える利率を目立たせていたり、それだけを表示していたりすると、それは違反です。
金利を明記せず、低い金利であるなどといった表現や、最低金利のみを表示する手口もありますので、気をつけましょう。
現在のところ、法律によって金利は最高でも年利で20%までと決められています。それを超える金利で貸し出している業者は当然違法なのですが、それがわかってあえて高い金利を表記している業者はありません。そのため、低く見える手法を使うわけですね。
金利について定める法律には2種類あるのですが、以前はその2つの上限金利に差がありました。業者によっては高い金利での融資が認められていたところもありましたが、そうではなく低い方の上限で融資をするよう決められていた業者までが、罰則規定が無いので最高金利で融資をしていたことがあります。
2つの上限金利の間の金利をグレーゾーン金利といい、グレーゾーン金利で融資を受けた人の中には、利息を支払い過ぎている人もいます。それを過払い金といい、今それがテレビCMなどで取り上げられているのには、そういう背景があるんですね。そのような事情もあり、現在上限金利を超えて融資をする正規業者はありません。
正規の消費者金融会社が、業者の方から働きかける方法としては、テレビCMやホームページでの宣伝等が一般的です。ですが、闇金の場合、独特な方法で勧誘をすることもあります。
電柱を媒介して広告を出す場合はともかくとして、それ以外の方法で連絡があるということは、個人情報の一部が漏れているのではないかと疑われますよね。実際に闇金で借りた事のある経験者の場合、その情報を元に別の闇金からの案内が送られてくることもあるんですよ。
闇金被害者あてにさらに別の闇金から案内が来るという、抜け出せない状態ができてしまうのです。正規の業者が個別に案内をすることは考えにくいので、こう言った勧誘方法も闇金ではないかと疑うきっかけになります。
金融庁のデータベースでは正規業者の検索ができますし、日本貸金業協会のサイトでは闇金業者の検索が可能です。金融庁のデータベースを利用する場合、登録番号などを詐称している闇金があることに注意し、電話番号などその他の情報もきちんと照らし合わせて確認するようにしましょう。
以上の内容を元に、中小消費者金融会社を利用したいアナタが申し込む前にチェックすべき点についてまとめます。
大手の融資法はカードローン形式で、金利もやや中小規模の業者と比較して低めな傾向にあります。それに対して中小規模の業者は、一度融資を受けたら後は返済するのみで追加で借り入れをしたい場合は申し込みが必要な形での融資が多く、金利もやや高めになる傾向にあります。
それを理解した上で中小企業消費者金融会社を利用したい人は、闇金を選ばないように業者選びをしっかりする必要があります。闇金を選ばないためのポイントを確認し、正規の業者で借り入れをするよう気をつけましょう。
【参考ページはこちら】
審査の甘いキャッシングに申込みたい!
中小消費者金融会社を選ぶ時には、絶対に闇金に手を出さないよう、データベースを利用するなどの方法で借り入れを慕い業者が本当に安全な業者かどうかを確かめてから借り入れをしてくださいね。
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逆に、いつでも借りられる状態にあるとつい借りてしまいそうだという人には、中小消費者金融会社の方が向いていると言えますね。