カードローンもキャッシングも、お金に困った時には絶対にお役立ちの存在です。普段は使うことがなくても、いざと言う時のために、カードをお財布に入れている人も多いことでしょう。
お金を借りれば返済がやってきます。返済金額は、借りたお金に利息がついた金額になりますね。元金よりも高くなるのは複雑な気持ちですが、困った時に助けてもらった手数料として考えれば納得です。
では、この利息はどのように計算されているのでしょうか。金利が元になっていることは分かりますが、案外詳しく知らないものです。金利とリ利息について知識を持って、お得に賢く使いこなしましょう。
お金を借りる時、必ず考えておきたいのが、金利と利息の関係です。金利は利息の算出にダイレクトに関係がある数値です。この金利の違いによって、返済総額がかなり変わってくることは間違いありません。
金利は法律内であれば、カードローン商品、キャッシング商品をはじめ、融資商品を提供する金融機関が自由に決めることができます。
利用者はこの金利を事前にチェックし、納得した上で利用する必要があります。(こちらもご参考に→キャッシングの金利をチェック!)
金利は借入金によって適用される数値が変わってきます。例えば、宣伝などで「金利は3.0%~18.0%です」謳っている商品があるとします。この数値内のどの数値が適用されるかは、商品の規定によって変化します。大抵は借入額が少なければ高い金利、多ければ低い金利になります。
また、銀行の商品に多いのですが、金利が一定ではない金利変動制の商品もあります。定期的に金利の見直しを行い、必要であれば利用中でも金利が変更されるというシステムです。と言っても、突然驚くような高金利に変更されるわけではなく、小数点以下の変更であることがほとんどです。
もしそんなことがあれば、高確率で違法業者ですので、消費者センターなどに相談してみましょう。金利はあくまで法律内の数値で決定されます。
金利をコントロールし、金融機関、利用者共にトラブルを避けるため、日本では利息制限法、出資法というものが制定されています。
利息制限法は全ての金融機関に、出資法は消費者金融を始めとする、貸金業者に対して適用されます。
この2つの法律は、融資商品の金利の上限を定めているもので、以下のような数値が設定されています。まずは利息制限法についてチェックしてみましょう。
借入金(元金) | 金利 |
---|---|
100万円以上 | 上限15%まで |
10万円から100万円未満 | 上限18%まで |
10万円未満 | 上限20%まで |
借入金により、上限金利に違いがあります。金融機関の商品により、細かい金利設定は変わってきますが、この数値を超えた金利を適用することはできません。
次に貸金業者に適用される出資法ですが、こちらは利息制限法ほど細かい分類はされていません。
出資法が現在の内容になる以前は、最大100%を超える金利が設定されることもありました。そのため、トラブルが頻発し、綿密な法律が必要となったのです。
現在は利息制限法、出資法の厳正な適用により、個人融資商品は、より安全、より便利に利用できるようになっています。金融機関側だけでなく、利用者も覚えておきたい内容です。
金利が明記されていても、すぐに利息を計算するのは案外大変です。計算が得意な人なら問題ないことですが、少し苦手な人は、簡単に算出できる計算方法を知っておきましょう。借入をする前に利息を算出しておけば、より計画的な返済ができそうですね。
元金(借入金)×金利%÷365日×1ヶ月=1ヶ月分の利息
1ヶ月分は30日、あるいは31日で計算して下さい。この計算方法で、1ヶ月分の利息が分かります。毎月の返済額のうち、この利息分を引いた金額が、元金の返済額となります。
最近では、必ずしも1ヶ月に一度の返済間隔ではない商品もあります。その際はこの計算方法ではなく、改めて計算し直す必要があります。
また、余裕のある時に、月々の返済以外に追加でいくらかを返済した場合、元金の残額が変わります。その時ももう一度、計算をしておきましょう。
返済は毎回、遅れずに支払うことが常識ですが、中にはどうしても期日に間に合わない事情ができてしまうこともあります。そんな時には、実際に返済が行われる日まで、一日ごとに遅延損害金というものが発生します。いわゆる罰金のようなものですね。延滞利息と呼ばれることもあります。
この遅延損害金も、上限金利が決められています。
元の金利に対し、最大で1.46%の加算が行われます。
借入金(元金) | 上限金利×遅延損害金利率 |
---|---|
100万円以上 | 15%×1.46%=21.9% |
10万円から100万円未満 | 18%×1.46%=26.28% |
10万円未満 | 20%×1.46%=29.2% |
こちらは利息制限法による計算になります。こうなると、疑問を持つ人もいることでしょう。そうです、出資法では20%以上の金利を設定することができませんので、消費者金融などの貸金業者ではこの数値を適用することが不可能なのです。
逆に貸金業者でなければ、上記の計算法で良いのですが、大抵の金融機関では20%以内に設定しています。銀行では更に低いこともあります。
いずれにせよ、遅延損害金の発生は、決して良いことではありません。やむを得ない時以外、決して返済を遅らせないようにしましょう。返済遅れはあなたの信用を傷つけてしまいます。
返済に遅れると、信用情報というものが悪くなってしまいます。信用情報とは、金融商品を利用した人の個人情報、利用状況、返済態度などのことで、信用情報機関に5年から10年の間、登録されることになります。クレジットヒストリー(クレヒス)とも呼ばれます。
情報内容 | 登録期間 |
---|---|
返済遅延、延滞など事故情報 | 返済完了から5年 |
自己破産(重大事故情報) | 銀行:破産手続きから10年 信販会社、消費者金融:破産手続きから5年 |
事故情報に関しては、上記の期間が保管期限になっています。この期限が過ぎれば情報は削除されますが、その間、決して良い影響はありません。
事故情報が登録されている間に、あなたが新規の融資商品に申し込みをしても、この情報が審査で参照され、不利な影響を及ぼす可能性が大変高いのです。
審査に通過できないことも珍しくありません。(⇒ブラックでもキャッシングはできるの?)
カードローン、キャッシングにとどまらず、住宅ローン、教育ローンなどの人生に関わる金融商品の審査にも影響が出てしまいます。信用情報が非常に重要であることが分かります。返済遅れや無計画な借入は、絶対に避けるようにしたいですね。
金融商品を利用しているうち、自分の信用情報が気になる人も出て来るのではないでしょうか。過去に事故を起こした経験があっても、それが何年前なのか、正確に思い出せないかもしれません。そんな人は、新規の金融商品の申し込み前に、信用情報機関で情報を参照しましょう。
信用情報機関は、銀行、信販会社、消費者金融といった業態で、利用する場が違います。あなたが過去に借りた金融機関に対応している信用情報機関はどこになるでしょうか。
信用情報期間 | 利用金融機関 | 開示方法:手数料 |
---|---|---|
全国銀行個人信用情報センター | 銀行系金融機関 | 郵送のみ:1000円 |
株式会社 シー・アイ・シー | 信販会社 | インターネット開示:1000円 郵送開示:1000円 窓口開示:500円 |
株式会社日本信用情報機構 | 消費者金融 | スマートフォン開示:1000円 郵送開示:1000円 窓口開示:500円 |
銀行系が利用している全国銀行個人信用情報センターは、開示請求は郵送のみとなっています。webからの開示や、本人が足を運んでの窓口開示には対応していません。
株式会社 シー・アイ・シー、株式会社日本信用情報機構は、それぞれ3種類の開示方法があります。自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
また、開示手続きの際には、所定の証明書が必要になります。最低限、本人確認書類(身分証明書)が求められます。他にも信用情報機関や手続き方法によって違いますので、事前に調べて準備しておきましょう。
また、出資法では、遅延損害金であっても、上限は20%となっています。これを受け、消費者金融や信販会社の遅延損害金の金利は20%となっています。
遅延や損害を行ってしまうと、信用情報にマイナスとなります。自分の過去の信用情報が気になる人は、信用情報機関で個人情報開示の手続きを取ると良いでしょう。信用情報機関は、金融機関の業種によって3種類に分かれています。該当の機関にアクセスして下さい。
カードローンやキャッシングには、様々な返済方法があります。これも商品によって変わってくるものなのですが、最近では、何種類もの返済方法を用意し、可能な限り利用者が便利に利用できるようになって来ています。
返済方法の主流は、この3つが有名です。一括払いは読んで字のごとく、借入金を一括で返済することです。翌月一括払い、ボーナス一括払いなどで耳にしたことがある人も多いでしょう。クレジットカードの返済でよく見られる方法です。
分割払いは、毎月一定額を返済していく方法です。返済回数が決まっていることが特徴で、元金が減れば減るほど、返済額も減って行きます。もちろん、余裕のある時に追加で返済することも可能です。
リボルビング払いは、最近の返済方法の主流となってきている方法です。分割払いと似たような内容なのですが、分割払いは返済回数が決まっていることに対し、リボ払いは決まっていないということが特徴です。
一括払い、分割払いは、何となく似ているような感覚になってしまう人が多いようです。返済回数が決まっているという点で、そう思ってしまうのかもしれません。しかし、決定的に違うポイントもあります。
簡単に言ってしまえば、一括払いは元金だけを返済すればOK、分割払いは元金に利息がプラスされる、ということです。
同額の借入をしたとしても、一括払いと分割払いは、最終的な返済総額が変わってきてしまいます。
一括払い、分割払いの最大のメリットは、支払い回数が決まっているため、返済契約を立てやすいということでしょう。気持ち的にもストレスが少なくて済むというメリットがあります。
リボルビング払い、通称リボ払いは、最近便利な支払い方法として、多くの人が利用するようになった返済の仕方です。分割払いと似ているのですが、大きな違いは以下となります。
返済方法 | 特徴 |
---|---|
リボ払い | 借入総額によって返済額、返済回数が変わる 毎月一定金額を返済すれば良い 全ての利用(買い物)金額の返済が終わるまで完済とならない |
分割払い | 一度の利用(買い物)金額に対して適用される 毎月の返済額が借入残高によって変化する 対象の利用金額の返済が終われば都度完済となる |
リボ払いは、例えばAという買い物をした後、B、Cと続けて買い物をしたとします。借入総額はA+B+Cの合計金額となり、そのたびに金利を計算し直し、返済総額が変わる仕組みになっています。ただ、返済額は毎月一定になります。
分割払いは、A、B、Cの複数の買い物をしても、合計金額の扱いにはなりません。それぞれに金利、利息が加算され、変更されることはありません。Aの買い物が終わればAは完済、B、Cも同様に考えて下さい。
リボ払いのメリットは、追加で利用さえしなければ、毎月一定額の返済をすれば良いため、月々の家計管理がしやすいという点になります。
また、一回の返済額を低めに設定することが多いので、こちらもメリットと言えるでしょう。
一括払いは分割手数料が発生しないので、元金だけを返済すれば良いことになります。信販会社のクレジットカードで買い物をした時、よく使われる返済方法です。
分割払いは分割手数料が発生する方法です。ただし、2回までは手数料が発生しません。3回以上の分割から手数料が必要になります。手数料を節約したい人は、できる限り早めに返してしまいましょう。
リボルビング払い(リボ払い)は、分割払いと似ていますが、限度額内での利用金額の全てを合算した金額を対象とします。利用のたびに金利計算が再度行われますので、返済総額が増えて行く傾向があります。ただ、月々の返済額が低めに設定できるので、家計管理がしやすいという利点もあります。
金利や利息の関係、そして返済に関する知識を抑えた上で、お得な商品を探していきたいものです。ここではお勧めのカードローン、キャッシング商品をご紹介していきましょう。まず、銀行系の商品をチェックしてみます。
商品 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
みずほ銀行カードローン | 3.0%~14.0% | 1000万円 |
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング |
2.5%~18.0% | 1000万円 |
みずほ銀行カードローンは、大手の銀行・みずほ銀行が取り扱っているカードローン商品です。コンフォートプラン、エグゼクティブプランといった2種類のプランが用意されています。プランによって金利、限度額に違いがありますが、プランの振り分けは審査によって行われます。
ジャパンネット銀行は、インターネット銀行の中では大手の銀行です。限度額も1000万円と、3大メガバンク(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行)に負けない強気の設定となっています。金利に幅がありますので、低額を借りるより、高額を借りたい時に向いています。
消費者金融は、銀行に負けず劣らずのサービスを提供している、貸金業に特化した存在です。審査も早く、返済に利用できるATMも豊富ですので、スピーディに日常生活の中で利用することができそうです。
消費者金融 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アイフル | 4.5%~18.0% | 500万円 |
消費者金融は金利が高いと言われますが、こう見てみると、銀行の商品とそこまで大きな差がないことが分かります。ただ、限度額は銀行よりも低めに設定されているため、高額を利用したい人は考える必要があります。
アコムは業界の中でも金利が低めで、かつ、限度額が大きい方です。キャッシングだけではなく、カードローンとしても利用できる商品があります。社員のサービスのレベルも高いという評判で、初心者や内気な人でも申し込みがしやすいようですよ。
アイフルは消費者金融の中では一般的な金利、限度額です。中小の消費者金融になると、もっと少ない限度額のこともあります。利用できるATMも多く、どこでも利用することができるということで、人によっては銀行カードローンよりも使いやすいという口コミがあります。
そして忘れてはいけないのが、大手の消費者金融の中には、無利息サービスというものがあるということです。
アコム、アイフルもそうなのですが、大手の消費者金融では、いくつかの会社がこのサービスに対応しています。無利息期間は会社によって違いますが、多くは30日間であることが多いようです。
カードローンやキャッシングは、現金を借りて好きなことに使える商品です。しかし、現金が欲しいというわけではなく、高額の買い物を分割払いで行いたい、キャッシュレスで出歩きたいという人には、クレジットカードが向いています。
商品名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
イオンクレジット | 10.5%~12.4% | 100万円 |
三井住友VISAカード | 12.0%~14.75% | 200万円 |
イオンクレジットは、イオンカードの系列になります。イオンと言えば有名なショッピングセンターを思い出すかもしれませんが、銀行も持っている大きなグループです。ショッピングだけではなく、キャッシングもできるカードです。金利は狭い範囲で安定しています。
限度額は100万円ですが、これは1日、1週間、1ヶ月の期間を選ぶことができますので、かなり幅があると言えるでしょう。また、イオン系列のお店のショッピングで利用すると、ポイントがつくという特典もあります。
三井住友VISAカードは、こちらも有名なカードです。学生の頃から使っている人も多いかもしれません。金利はクレジットカードの中では一般的な数値で、利用しやすくなっています。VISAと言えば世界中で使えるカードですので、ネットショッピングや海外旅行も安心ですね。
とはいえ、いざと言う時、買い物もキャッシングもできるとなれば、安心していられますね。カードローン、キャッシングの機能もショッピングクレジットの機能も、両方欲しいという欲張りな人は、限度額の問題さえ気にしなければ、クレジットカードを選択肢に入れるのも良いのではないでしょうか。
消費者金融はアコム、アイフルなど、様々な大手が良サービスを提供してくれています。アコム、アイフルは、初回利用の時には利息を30日間0円にするという方針です。お得に利用したい人は見逃せないですね。
現金ではありませんが、買い物をする時に便利なクレジットカードでは、イオンクレジット、三井住友VISAカードが有名です。どちらも独自の銀行を持つ会社の関連会社ですので、お金に関する安心感は抜群です。
金利はどの金融商品でも、必ず事前にチェックすることができます。広告には必ず記載されていますし、商品説明書も同様です。金利が分からなければ利息を算出することができず、返済計画を立てることも困難になってしまいますね。
借入をすれば、一定の条件以外では、必ず金利計算に基づいた利息が発生します。法律で的確に定められた金利を守った商品を選び、計画的に利用することさえできれば、問題なく返済を終えることができるでしょう。
もし利用中、返済が苦しいと思う瞬間があれば、それは返済計画に狂いが生じているということです。もう一度借入総額や返済方法を見直し、無理のない利用を心掛けましょう。
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借りるお金に対する利息を把握しておけば、返済計画も立てやすく、後々の返済トラブルも回避できる可能性が高くなってきます。信用情報を守るためにも、先に計算しておくと良いですね。
商品によっては、利用中に金利が変更になることもあります。支払い方法によっては、そこそこ返済額が上がる可能性もありますので、こまめにチェックしていきましょう。
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上限金利は法律で定められています。利息制限法、出資法という2つの法律ですが、利息制限法は全ての金融機関に適用され、出資法は消費者金融や信販会社など、貸金業者に適用されることになっています。いずれも一般的な場合、上限金利は最大で20%です。
金利から利息を算出する方法は、元金に金利を掛け、借入日数で割るという計算になります。返済日の間隔によって変化が出て来る計算法ですので、借入の時には都度都度で確認するようにしましょう。