まとまった現金が必要なのに手持ちがない!そんな時、手軽に現金借り入れができるキャッシングサービスはとても便利ですよね。
最近では、消費者金融のような専門のキャッシング業者だけでなく、銀行や信用金庫といった金融機関でもカードローンやフリーローンタイプのキャッシングサービスを取り扱っていることをご存知でしょうか?
中でも借り入れ先として意外とおすすめなのが地元の信用金庫です。キャッシングというと、なんとなく大手の消費者金融や銀行の方が安心だったり、お得そうなイメージがあるかもしれませんが、実は一必ずしもそうとは限りません。
ここでは特におすすめのカードローン・フリーローン商品を取り扱っている、札幌信用金庫について詳しくご紹介していきます。
札幌信用金庫は、その名の通り札幌市とその周辺を営業区域とする信用金庫です。信用金庫は営業区域を限定するというその特性上、総じて地域密着型の営業スタイルをとっているものです。
その中でも札幌信用金庫は地元主義に徹し、地域の発展に貢献するという理念を強く打ち出し、実際に活動もしています。
例えば地域共生として各支店がその地区の催事に積極的に協力したりという基本的なことはもちろん、《さっしん経営者大学》と称する、いわゆる異業種交流会を主宰するなど、幅広い地域貢献活動を展開しているのです。
そんな徹底的な地域密着主義である札幌信用金庫が取り扱う融資商品もまた、全国展開の大手銀行とは一味ちがったものであると言えるでしょう。
金融機関のキャッシングサービスと言えばまず思い浮かぶのは、やはりカードローンタイプの商品ですよね。
札幌信用金庫のメインのカードローンである《ゆとり》のサービス内容について詳しく見ていきましょう。
●利用対象年齢●
満20歳以上65歳未満
●融資限度額●
限度額 | 利用条件 |
---|---|
50万円 | 特になし(パート・アルバイト・主婦・学生等も可) |
100万円・150万円・200万円 | 安定継続した収入がある(年収確認書類不要) |
300万円 | 札幌信金で住宅ローンの利用経験または予定があり、前年年収300万円以上(年収確認書類を提出) |
●融資利率●
9.8%(変動金利)
以上が札幌信用金庫のカードローン《ゆとり》の基本的な利用条件となっています。
やはりお金を借りるとなると気になるのは金利だと思いますが、その点《ゆとり》は一律9.8%とかなりの低金利設定となっています。
通常、消費者金融でも銀行でもカードローンの金利は借入限度額によって差が出るもので、原則として借入額が低いほど金利は高くなります。
地方の銀行や信用金庫よりも規模の大きいメガバンクの方がお得に借り入れができるイメージを持たれがちですが、実はこのように全く逆のケースも多いのです。
《ゆとり》は借入限度額50万円から300万円までの5つのコースに分かれており、それぞれに利用条件が異なります。
このコース設定と利用条件の中で、特に注目してほしいポイントが2つあります。
この2つはいずれも、消費者金融のようなキャッシング専門の業者を利用する場合にはあり得ないことです。
実は消費者金融と銀行、そして信用金庫では同じようなキャッシング・カードローンタイプの融資商品を取り扱ってはいても、以下のように異なる法律の規制を受けています。
消費者金融(貸金専業) | 銀行 | 信用金庫 |
---|---|---|
貸金業法 | 銀行法 | 信用金庫法 |
この法律の違いが、キャッシングの商品内容に大きくかかわってくるのです。
消費者金融を含む貸金専業者を取り締まる貸金業法の中に、総量規制という取り決めがあります。
したがって、消費者金融では本人に収入のない専業主婦や扶養内のアルバイトをしている学生が50万円という大金を借りることはまずできません。もちろん、借り入れ額が50万円を超える場合には必ず収入証明書類が必要になります。
(⇒主婦は家族に内緒で借りられるの?)
消費者金融というと、誰でも簡単に借り入れができると思われがちですが、むしろ他と比べて規制が厳しい部分もあるのです。
総量規制のような法律による制限のない信用金庫だからこそ、幅広い人がより簡易な手続きでお金を借りられるようシステムが実現可能になっているのです。
カードローンのようなキャッシングサービスを利用するうえで、借り入れ時の条件と同じくらい重要なのが返済に関する取決めです。
せっかく便利にお金が借りられても、無理なく自分の計画に合わせた返済ができるようになっていなければ、本当に利用しやすいカードローンとはいえません。
当座貸越残高 | 定額返済額 |
---|---|
10万円以下 | 3000円 |
10万円越30万円以下 | 5000円 |
30万円越50万円以下 | 10000円 |
50万円越100万円以下 | 20000円 |
100万円越200万円以下 | 30000円 |
200万円越300万円以下 | 40000円 |
札幌信用金庫の《ゆとり》の場合、上記のように貸越残高によって毎月の返済額が決められます。比較的細かく区分されており設定額も低めなので、無理なく返しやすいと言えるでしょう。
ただしこのように毎月の返済額が低めに設定されている場合に気を付けてほしいのが、完済までに時間がかかってしまうということです。
例えば10万円の借り入れを定額返済だけで完済しようと思うと、元金だけでも2年半以上かかることになってしまいます。実際にはここに利息が乗せられてくるので、3年近くかかってしまうかもしれません。
借入期間が長くなるのに比例して利息が加算されていくことを考えると、あまり返済期間を長くとるのも考え物です。そこでぜひ活用してほしいのが、随時返済システムです。
《ゆとり》では定額返済以外に随時返済を受け付けており、好きなタイミング・金額で余分に返済をすることができます。
低金利な《ゆとり》をさらにお得に利用するためには、毎月の定額返済に加えて無理のない範囲で随時返済を行い、返済期間をできるだけ短縮することをおすすめします。
また、借入限度額50万円のコースなら主婦・学生でも利用可能、借入限度額200万円までのコースなら年収確認書類不要となっており、幅広い人にとって便利なサービスとなっています。
毎月の返済額も低めに設定されていて無理なく返済しやすいのですが、利息を節約するためには随時返済を活用して返済期間をできるだけ短縮することをおすすめします。
金融機関のローンというと、住宅ローンに代表されるような目的を限定した目的別ローンタイプの商品が多いですが、用途自由のカードローンに近いフリーローンタイプの商品もあります。
札幌信用金庫にはいくつかのフリーローンがありますが、中でも認知度の高い《きずな》をご紹介します。
●利用対象●
●融資限度額●
10万円以上300万円未満(1万円単位)
●利用期間●
6カ月以上10年以内(1か月単位)
●融資利率●
6.0%(変動金利)
《きずな》の基本的な利用条件は以上のようになっています。
まず注目すべきは、やはり金利です。《ゆとり》の9.8%というのもかなりの低金利ですが、《きずな》の金利は6.0%とそれよりもさらに低くなっています。しかも札幌信用金庫で住宅ローンを利用している人には1.5%の金利優遇があり、なんと実質4.5%で借り入れできることになるのです。
また、最終返済時に81歳未満であれば利用可能というのも見逃せないポイントです。
限度額内で繰り返し借り入れができるカードローンとは異なり、フリーローンでは借り入れができるのは1度きりで、あとは取り決めた契約期間内にひたすら返済をしていくというシステムになっています。
そのため、カードローンに比べて利用可能な年齢を高く設定しやすいことは間違いないのですが、ここまで利用対象者の年齢に幅を持たせているところは他にはなかなか見つかりません。
例えば設定された利用期間ギリギリの10年間で返済するとしても、70歳からの契約が可能です。返済期間をもっと短く取れる状況であれば、さらに高齢でも条件上は利用できることになります。
パートやアルバイトなどの非正規雇用者や年金受給者でも利用可能なので、定年退職後で正社員からパート勤務になったという方や完全リタイアして年金生活を送っている方にも安心です。
(⇒派遣社員でもキャッシングはできる?)
消費者金融やメガバンクでは対象にならず借りにくい地域のお年寄りのことを想定した、信用金庫ならではの条件設定と言ってよいでしょう。
なお、《きずな》の返済方法は元利均等返済方式と言って、借入残高に関わらず毎月一定の金額を支払っていく形になります。途中で月ごとの支払額が変わることがないので、安定して返済を続けやすくなっています。
また、最終返済時に81歳未満であれば利用可能という年齢制限の幅広さも魅力の1つです。パート・アルバイトなどの非正規雇用者や年金受給者でもOKなので、他では条件的に借りにくい人でも借り入れできるかもしれません。
それではカードローン《ゆとり》とフリーローン《きずな》の違いをわかりやすく表にしてまとめてみましょう。
条件 | カードローン《ゆとり》 | フリーローン《きずな》 |
---|---|---|
金利 | 9.8%(変動金利) | 6.0%(変動金利) |
年齢制限 | 契約時に65歳未満 | 最終返済時に81歳未満 |
借入可能額 | 50万円~300万円の5コース | 10万円~300万円(1万円単位) |
借入条件 | 主婦・学生も可 | 安定収入がある(年金受給者も可) |
借入可能な回数 | 限度額内であれば何度でも可 | 原則1回限り |
目的自由でお金が借りられるという点では同じですが、具体的な利用条件を並べてみるとカードローン《ゆとり》とフリーローン《きずな》では大きく異なる部分が少なからずあることがわかりますね。
2つの融資商品の違いがしっかりと分かったところで、気になるのはどちらを選ぶべきかということですよね。
カードローン《ゆとり》とフリーローン《きずな》は全くタイプの異なる商品なので、どちらの方がよりよいというものではなく、利用する人の状況や条件によっておすすめの商品は変わってきます。
例えば主婦ならカードローン《ゆとり》を、年金暮らしをしている65歳以上の高齢者ならフリーローン《きずな》を選ぶというように、上記の表を見比べてより自分が利用しやすい方を選ぶようにしてください。
また、カードローンとフリーローンの最大の違いは、繰り返し借入ができるかそうでないかという点です。どうせ契約してお金を借りるなら、繰り返し借入ができる方が便利でよいと思われるかもしれませんが、一概にそうと言い切れません。
繰り返し借入ができるカードローンは確かに便利ではあるものの、その便利さ・手軽さゆえに不必要な借りすぎの原因になってしまうこともあります。
必要な金額を1度だけ借りて終わりにできるというのは、無駄な借り入れを防ぐという意味ではフリーローンのメリットとも言えるのです。
お金をいつでも借りられる環境があるとついつい借りすぎてしまいそうなタイプの人は、あえてフリーローン《きずな》で必要最低限の借り入れをするにとどめるというのも1つの方法です。
また、借入限度額内であれば何度でも繰り返し借り入れできるカードローンに比べて、原則1度限りしか借り入れできないフリーローンは不便に感じるかもしれませんが、無駄な借りすぎを防ぐという意味ではメリットもあります。
カードローン《ゆとり》とフリーローン《きずな》という札幌信用金庫の主要な個人向け融資商品をご紹介してきましたが、それぞれの特徴や違いがおわかりいただけたでしょうか?
大手の消費者金融や銀行と比べても全く引けを取らないばかりか、金利や年齢などの利用条件に関しては、むしろ大手よりも優位な部分も少なからずあります。
また、札幌信用金庫にはそのほかにも様々なタイプの融資商品が取り揃えられています。こうした個人向け融資商品の種類の多さも、地方銀行や信用金庫の特色の1つです。
『お金を借りるなら大手』と決めつけてしまわずに、ぜひ借り入れ先を選ぶときには札幌信用金庫のような地元の銀行・信用金庫にも目を向けてみることをおすすめします。
【参考ページはこちら】
キャッシングの利子は平均何パーセント?
地方の信用金庫というと不便だったり条件が良くないのではと思われがちですが、実は大手の消費者金融や銀行よりもずっと低金利で借り入れができたり、対象年齢が幅広かったりと優位な部分が少なからずあります。
ぜひお金を借りる際には、札幌信用金庫のような地元の銀行・信用金庫もチェックしてみてください。
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札幌信用金庫が取り扱っているカードローンなどの融資商品にも、その姿勢は表れていると言えます。