専業主婦がお金を借りるということは、思った以上にハードルが高いと言われています。確かに、お勤めの人と比べると、審査が厳しいという噂を耳にすることもしばしば。
でも、専業主婦だってお金を借りたいですよね。生活費の足し、ちょっとした楽しみのため、使い方は様々。キャッシングやカードローンなら、使途自由の商品も多く、利用の幅も広がります。
専業主婦がお金を借りることはできるのでしょうか?できるとしたらお勧めの商品は?借りたい専業主婦の方は必見です。
もしかすると、「昔は専業主婦でもスムーズにお金が借りられたのに!」と思う人もいるかもしれません。実際、今よりは借りられた人も多かったことでしょう。ところが今では審査が厳しくなったと感じられるシーンがほとんどです。
その理由は貸金業法の改正にあります。貸金業法とは、消費者金融や信販会社を始めとする、貸金業の営業形態を取る会社に向けて制定された法律です。昭和58年に制定され、以来、貸金業だけではなく、貸金業を利用する人も意識するようになりました。
そして平成26年6月、最終的な改正が行われ、現在の内容となったのです。その中には、専業主婦(主夫)の借り入れを制限する項目も含まれていました。
貸金業法が改正され、貸金業からお金を借りる時、以下のことがより強く意識されるようになりました。(⇒専業主婦と兼業主婦、審査が甘いのは?)
項目 | 内容 |
---|---|
総量規制 | 利用者への貸付は年収の三分の一までに制限 (年収の三分の一までしか借りられない) |
上限金利 | 金利の上限を20%とする |
年収証明書の提出 | 一定金額以上の借入を希望する時には 必ず年収証明書を提出しなければならない |
配偶者の同意 | 専業主婦(主夫)の借入には配偶者の同意が必要 |
他にも様々な項目がありますが、利用者が覚えておきたいのは以上の項目です。利用者が返済に困ることがないよう、利用者保護の観点からの改正となりました。これにより、返済金のために生活を圧迫される利用者が減ったという側面があります。
しかし、中にはこの改正により、自由にお金を借りにくくなったと感じている人もいます。特に専業主婦の人は、キャッシングなどの審査に通りにくいという状況が生じているのも事実です。借りてはいけないわけではないのに、なぜ借りにくいのでしょうか?
貸金業の代表格である消費者金融では、「専業主婦お断り」と明言していないことがほとんどです。貸金業法上は借入が可能な社会的立場ですし、実際に審査の内容によっては借入ができる人もいるかもしれないからです。
しかし、多くの消費者金融では、専業主婦への貸付を躊躇い、審査で落とす傾向にあります。
たとえ配偶者の同意があるとしても、難しい状況であることは否定できません。
貸金業法からお金を借りる時、しっかりした返済を期待されます。それには本人に収入がある方が、審査で有利であることは間違いありません。専業主婦が審査に通りにくいという現状も、致し方ないと考えられます。
それでもお金を借りたいという専業主婦の人もいるはずです。そんな時、一体どうすれば良いのでしょう。まず、お金を借りられる金融機関を探すことが第一です。
個人融資であれば、この2つの金融機関が有名ですね。銀行カードローン、消費者金融のキャッシングと、様々な商品が用意されています。もちろん専業主婦の人でも、申し込みをすることは可能です。
消費者金融は、先に説明した通り、専業主婦が借りることは大変難しい状況です。審査に通る人は、おそらくとても少数だと予想できます。
そこで考えたい金融機関が、生活に密着した銀行です。銀行は貸金業ではないため、まず、貸金業法とは関係ありません。配偶者に関した記述がありませんので、専業主婦の人が借入を考えるには良い存在だと言えます。
銀行の融資商品は様々です。大きなものであれば住宅ローンや車のローンが有名ですね。今時は貸金業でもこういった融資商品を扱っていることもありますが、やはり銀行が主流です。
銀行のカードローン商品の中には、専業主婦が申し込めるものが数多く用意されています。
気になるカードローン商品があれば、申し込み資格をチェックしてみましょう。意外にも数多くの商品に申し込めることが分かりますよ。
もちろん、申し込みの際には家計との兼ね合いや、返済計画をしっかり立てることが最低条件です。無計画に申し込みをすると、後で返済が大変なことになってしまいかねません。この点だけは注意しておきたいですね。
銀行カードローンであれば、専業主婦でも申し込みができる商品が多いことは事実ですが、やはり無収入の立場である以上、お勤めの人とは違う条件が課されることは避けられません。多くの銀行カードローンでは、以下のような条件がよく見受けられます。
家計から返済をするということは、メインの稼ぎ手である人に不測の事態があった時、返済が滞る危険性があるのは、先に説明した通りです。
不満に思う専業主婦の人もいるかもしれませんが、これは仕方のないことだと考えて下さい。銀行の資金は、そもそも顧客の貯金です。貸し倒れになるということは、顧客に損害を与えることにも繋がります。信用第一の銀行としては、やはり避けたい状況なのです。
銀行のカードローンに申し込めると知れば、すぐにでも申し込みたくなるものです。しかし、ここで必ずチェックして欲しいことがあります。
銀行のカードローン商品の中には、申し込み資格をかなり限定しているものがあります。残念ながら、専業主婦はそういった商品に申し込めないことが多いようです。使い勝手が良さそうなカードローン商品を見つけても、いざ申し込んだら審査に落ちた、ということも。
申し込み条件のページを見ると、実ははっきりと「専業主婦の人は申し込めません」と表記してあることはまずありません。
「安定した収入がある方」という表記により、専業主婦を含む、本人が無収入である人をお断りしていることがほとんどです。
逆に、専業主婦が申し込める商品には、「専業主婦の方でも申し込めます」と表記してあることもありますので、カードローン商品を探す時には注意してチェックして下さい。 (⇒70歳でも借りられるカードローンはある?)
しかし、銀行カードローン商品の全てに対して、専業主婦が申し込みをできるわけではありません。専業主婦でもOKである文言が記載されているかどうか、商品説明をしっかりチェックしておきましょう。
銀行のカードローン商品は様々です。中には、銀行のキャッシュカードがあれば、カードローン商品を申し込む必要なしで、そのままキャッシングができることもあります。
とはいえ、家計用の銀行キャッシュカードと借り入れは分けたいという人は、やはりカードローン商品を探すと良いでしょう。専業主婦の身近な存在である銀行の中でも、より目にすることが多い銀行の商品をご紹介します。
銀行 | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
楽天銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 専業主婦の申し込みOK (公式サイトに明記) |
イオン銀行 | イオン銀行カードローンBIG | 専業主婦の申し込みOK (公式サイトに明記) |
楽天銀行もイオン銀行も、今まで利用したことがないと言う人でも、ショッピングなどで系列の会社を使ったことがあるかもしれません。両社とも新興の銀行ですが、著しい成長を遂げています。
専業主婦でも申し込みがOKという一文が明記されていますので、過度の心配をしないで申し込むことができますね。また、それぞれ、主婦が嬉しいサービスもありますので、ぜひチェックしておきましょう。
楽天銀行と言えば、やはりショッピングサイトの楽天市場とは切っても切り離せない銀行です。とても有名ですし、独自で発行しているクレジットカードは大人気。そしてカードローンも見逃せない充実度ですよ。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 楽天銀行スーパーローン |
金利 | 1.9%~14.5% (2016年8月8日時) |
限度額 | 10万円単位で800万円まで 専業主婦は50万円まで |
申し込み資格 | 20歳以上62歳以下 (ただしパート、アルバイト、専業主婦は60歳以下) 勤めていて安定収入がある人、また、専業主婦 保証会社の保証を受けられる人 |
はっきりと専業主婦について記載されていますので、問題なく申し込むことができそうですね。限度額や申し込み年齢に関しては、やはり専業主婦だと制限がついています。 (⇒楽天のカードローンは夫がブラックの主婦も借りられる?
ただ、限度額が50万円という金額は、銀行のカードローンの中では高額な方だと考えられます。
他行だと10万円、多くても30万円程度の商品をよく見かけますので、まとまった金額が必要な専業主婦の人は、楽天銀行スーパーローンの利用が向いているでしょう。
イオン銀行も、ショッピングの世界ではとても有名な会社と縁が深い銀行です。知らないと言う人はおそらくいないことでしょう。イオン銀行カードローンBIGは、その縁をお得に利用することができるんです。まずはスペックを見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | イオン銀行カードローンBIG |
金利 | 3.8%~13.8% (2015年8月1日時) |
限度額 | 30万円~800万円 本人に収入がなく、 配偶者に安定収入がある場合は50万円まで |
申し込み資格 | 20歳以上65歳未満 イオン銀行に口座を持っている 本人に安定した収入がある パート、アルバイト、自営業者、専業主婦可能 保証会社の保証を受けられる人 |
イオン銀行カードローンBIGも、専業主婦や無収入の人に対しては、配偶者の安定収入が審査の鍵となるようです。限度額も50万円までと、他の立場の人に比べると低めに設定されます。
ただ、イオン銀行カードローンBIGの嬉しいところは、イオン銀行のキャッシュカードでカードローンを利用することができるということでしょう。新しくローンカードを発行することもできますが、カード枚数を減らしたい人には嬉しいサービスです。
楽天銀行スーパーローンは、専業主婦でも限度額が高めです。まとまったお金が必要な時を考えると、安心できる要素が大きいのではないでしょうか。
イオン銀行カードローンBIGは、大手商業施設のイオンの系列だけあって、電子マネーへのサービスが特化しています。事前に手続きしておけば、イオン独自の電子マネー「WAON」の残額が足りない時、自動的にチャージしてくれます。
特に専業主婦に嬉しいポイントがあるわけではないものの、申し込み、利用がOKなカードローンも多々あります。その中でもチェックしておきたいのは、やはり大手の銀行が取り扱っている、スペックの高いカードローンです。
スペックが高いと言っても、専業主婦ではやはり制限される項目がいくつかあることは仕方ありません。ただ、大手銀行のカードローン商品ということで、より安心感を持つ人も多いのではないでしょうか。
銀行名 | 商品名 |
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三菱東京UFJ銀行 | 三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」 |
みずほ銀行 | みずほ銀行カードローン |
日本の3大メガバンクと呼ばれる大銀行のうち、2つの銀行から、専業主婦でも申し込みができる商品がリリースされています。ネームバリューの安心感を得たい時は、選択肢の中に入れてみてはいかがでしょうか。
三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」、これが正式な商品名ですが、ここではバンクイックと表記することにします。このバンクイックも、専業主婦が問題なく申し込むことができます。(⇒三菱東京UFJ銀行カードローン情報はこちら)
項目 | 内容 |
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金利 | 1.8%~14.6% (平成27年12月2日時) |
限度額 | 10万円単位で10万円以上500万円以内 |
申し込み資格 | 20歳以上65歳未満 原則として安定収入がある人 学生可 配偶者に安定した収入のある無収入者も可能 |
バンクイックでは、「専業主婦」という言葉こそ使っていませんが、「配偶者に安定した収入があれば、本人が無収入でも申し込みOK」という内容を、商品説明のページで明記しています。つまり、専業主婦でも申し込みができるということですね。
ただ、やはり無収入であることには変わりありませんので、高額を借りることは難しいと考えられます。
他の専業主婦OKのカードローン商品と、ほぼ同程度だと思っておいた方が良いでしょう。
バンクイックは申し込み方に特徴があるのも話題になりました。店舗にあるテレビ電話からの申し込みをすれば、その場で審査をしてもらえるのです。即日審査が可能な銀行カードローン商品は、まだそれほど多くありませんので、急ぎの時には使ってみたいシステムですね。
みずほ銀行カードローンは、即日審査や即日融資と言った、昨今流行のスピード性に対するサービスはない商品です。しかし、銀行の名前を冠しているだけあって、内容の充実度は明らかに他商品の追随を許さないレベルだと言えます。
項目 | 内容 |
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商品名 | みずほ銀行カードローン |
金利 | 3.0%~14.0% (2015年11月2日時) |
限度額 | 10万円~1000万円 |
申し込み資格 | 20歳以上66歳未満 安定、かつ継続した収入がある人 配偶者に安定した収入のある無収入者も可能 |
みずほ銀行カードローンも、やはり専業主婦OKとは明記していません。
しかし、配偶者に安定した収入があれば、申し込むことが可能だと明記していますので、専業主婦もOKということですね。
そういった立場の人の限度額についても明記されており、最大で30万円までとなっています。楽天銀行スーパーローンやイオン銀行カードローンBIGよりは低い限度額になりますが、みずほ銀行という大銀行のカードローンを使いたい人であれば、譲歩すべき点でしょう。
また、みずほ銀行カードローンは、みずほ銀行の口座のキャッシュカードを持っていれば、そのままローンカードとして利用することができます。
バンクイックでは、専業主婦の限度額に関する明記はないのですが、専業主婦の状況などを考えれば、やはりそれほど高い金額を期待することは難しいでしょう。
みずほ銀行カードローンでは、無収入者の限度額を30万円としています。専業主婦もこれにあたります。
消費者金融などの貸金業で借りることは難しいとはいえ、銀行のカードローン商品であれば、専業主婦でも申し込めるのは間違いのないことです。ただ、商品が限定されることや、限度額が抑えられるという点をデメリットと感じる人もいるかもしれません。
しかし、銀行でスムーズに借りられるということは、デメリットを補って余りあるメリットだと言えます。生活と直結させやすいことも、家庭を切り盛りする専業主婦には助かるポイントですよね。
返済は家計からになるご家庭がほとんどでしょう。専業主婦ならではの技量を活かして、ぜひ上手にカードローンを利用していきたいものです。
【参考ページはこちら】
専業主婦でも借りられる銀行は存在する?
多少のデメリットはありますが、専業主婦に対して厳しい昨今の金融事情では、銀行のカードローンを利用できること自体が、とても大きいメリットではないでしょうか。
返済は配偶者の収入、つまり家計からになりますので、しっかりとコントロールして、返済計画を立てることが重要ですね。
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貸金業法の中に、専業主婦は配偶者の同意を得た上でなければ、借り入れができないという制限が設けられました。このため、専業主婦のキャッシングなどが難しくなってしまったと言えるでしょう。
法律上は借りられる立場ですが、トラブルを回避したい貸金業者は、専業主婦への審査を厳しくしている傾向にあるようです。