近年の日本は高齢化社会と言われて久しく、いくつになっても元気で働かれている方が多いですよね。
それに、セカンドライフと称して、定年してから習い事などにチャレンジしたり、旅行に出かけたりなど人生を謳歌されている方もたくさんいらっしゃいます。
お孫さんに関する出費も増えてくる頃ではないでしょうか?
そんな中で、高齢の方の中にもキャッシングをしたいなと思う場面があるかもしれません。
(⇒年齢が高いとキャッシング利用しにくい?)
果たして70代になってもお金を借りることはできるのでしょうか?
カードローンに申し込みをしてみよう!と思われた場合、すべての人がカードローンに申し込めるわけではありませんよね。
カードローンにも申し込みに条件が合い、その条件にあった人しか申し込みをすることはできません。
あまり意識している人は少ないのですが、実は多くのカードローンで、年齢が条件となっている場合が多いのです。
まず、大手消費者金融といくつかの銀行のカードローンについて、申し込み対象となっている年齢制限をまとめてみました。
企業名 | 年齢制限 |
---|---|
アコム株式会社 | 20歳以上69歳まで |
SMFGグループのSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス) | 20歳以上69歳以下 |
アイフル株式会社 | 20歳以上69歳以下 |
新生銀行カードローン レイク | 20歳以上70歳以下 |
三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック | 20歳以上65歳未満 |
楽天銀行カードローン | 20歳以上62歳まで |
みずほ銀行カードローン | 20歳以上満66歳未満 |
こうしてみると、消費者金融のカードローンは69歳までとしているケースが多いということが分かります。
また、銀行は年齢の上限に幅があり60代前半から70歳までOKとそれぞれで規定がされているようです。
今現時点70歳となると上記大手業者だと新生銀行カードローン レイクに申し込むことは可能となります。
20歳以上という下限年齢は、民法上契約が有効となる下限年齢が定められている為、どのカードローンも20歳がラインとなっているのです。
今70代という方の場合、多くの方が年金を受給されていらっしゃるのではないでしょうか。
まだまだ働いているという方もいらっしゃいますが、中には年金収入のみで生活しているという方もいらっしゃいますよね。
年金収入のみでもカードローンの申し込みは出来るのでしょうか?
カードローンを借入する場合、多くの条件で「継続して安定した収入」というのが必要ですよね。ここで、問題となってくるのが、年金は果たしてこれに当てはまるのかという頃です。
実は年金収入のみの場合、借り入れできるところと、借り入れできないところが出てきます。
これは企業ごとの判断に寄りますので、それぞれのカードローンの申し込み条件やよくある質問を確認してみてください。不安な場合は、申し込みをする前に電話で問い合わせをしてみるのもよいでしょう。
ちなみに、先ほど年齢制限の例で挙げた大手消費者金融の場合、年金収入以外の収入も必要となってきます。銀行は、楽天銀行は年金受給開始前の62歳が年齢制限ですから別として、他の3銀行は年金のみの収入でも申し込み可能としています。
消費者金融の場合は、総量規制が関係してきますので、年金受給のみの収入だと借り入れが難しいケースが多いようです。
貸金業法に定められている借入限度額の決まり。貸金業者(消費者金融・信販会社など)による借り入れは全社の総額で年収の1/3までと定められています。
そのため、無職の方は原則貸金業者からの借り入れはできません。
もちろんこれは年金受給のみの方はだめという決まりではありませんが、判断の基準の一つとなっています。中には年金受給のみでも問題ないという消費者金融もありますので、探してみるのもよいでしょう。
銀行の場合は総量規制などの規制はありませんから、それぞれの銀行が判断することになります。
今では70代でもお元気な方が多いですよね。しかし、多くのカードローンで70代に入ると申し込み対象外となってしまうケースが多いです。
これは一体どうしてでしょうか?
主には2つの理由が考えられます。
以前は60歳が定年でしたよね。それがどんどん延びて多くの企業が65歳定年に変わってきています。また、今後その年齢も上がるのではないかと言われています。
実際、65歳で定年を迎えてからでも再雇用でバリバリと働いていらっしゃる方が多いですよね。そのため、カードローンの貸し付け条件の年齢も昔に比べると延びてきている傾向にあります。
(⇒65歳以上でもキャッシングは不可能じゃない?)
しかし、やはり70代になると年金のみで生活をされるという方も多くなっているのも事実です。
先ほどから、年金のみの収入の場合、消費者金融をはじめとする貸金業者からの借り入れは難しいというご説明をしていますが、どうして年金収入のみだとダメなのでしょうか?
年金だって、毎年決まった額が入るんだから継続した安定収入じゃないか!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、年金は毎年その金額を見直されていますよね。現在の日本の景気に大きく左右されながらその金額決定されるのです。
また、年収だけでは生活が苦しく、慢性的にお金が足りない!という状態の方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。そういった方は、カードローンでお金を借りても返せる見込みは少ないでしょう。
是非お住まいの地域の福祉相談など、公的手段に頼られることをオススメします。
日本人の健康寿命も延びていますので今では70代でもハツラツとお元気な方も多いものです。
70代でもバリバリ働いているんだからカードローンもいいじゃないか!とお思いの方いらっしゃるかもしれません。
また、家賃収入などの不労所得がおありの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やはり老いというものは誰にでもやってきますよね。
20~30代の健康リスクと70代の健康リスクではどうしても年齢が上がるにつれ、リスクも高くなってしまうのです。
健康を害してしまうと、たとえいままで再雇用制度で働いていたりしても、働き続けることも困難となります。
また、医療費も介護費用もかかってきますよね。
そんな時にカードローンの返済までのしかかってきたら…生活が破綻してしまいかねません。
お金を貸す側も商売ですから、「お金借りたけど、健康を害したから返せませんよ」と言われては不利益にしかならないのです。
高齢の方にお金を貸すということはそれなりのリスクがあるということになります。
また、たとえば75歳のときに100万円を借りてそれを10年で返済していくとなると返済完了時は85歳です。これは2015年の男性の平均寿命を大きく上回ってしまいます。
そういったリスク回避の面からもたとえ年金以外の収入があったとしても70代になると申し込み不可とするケースが多いのです。
今までは70代の方がカードローンを利用することは難しいという点についてご紹介してきました。
しかし、中にはどうしてもお金が必要で、借入したい!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
70代でも借り入れできる消費者金融ってあるのでしょうか?
先ほどご説明しました通り、大手の消費者金融では年齢制限により70代の方が借り入れをするのは難しい状況です。
しかし、中小規模の消費者金融であれば70代でも借り入れ可能なところがいくつか存在します。
なかでも通信販売系列の消費者金融であれば対象年齢が幅広いものもあるようです。以下にご紹介する2社は大手通信販売系列の消費者金融となっていますが、ともに70代の方でも借り入れ可能となっています。
大手通販会社である株式会社日本文化センターのグループ消費者金融企業です。
商品名 | プランネルフリーローン100 |
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対象年齢 | 20~85歳 |
貸付金額 | 10~100万円 |
金利 | 基本実質年率 18.0% (100万円の場合 15.0%) |
保証人・担保 | 不要 |
返済期間 | 最長6年72回まで |
返済方法 | ・口座自動引き落とし ・郵便振込 |
なんと85歳まで利用できるという消費者金融です。ネットから申し込みができます。また、家族にばれたくない場合などは申し込みの際にその旨を記入しておくとある程度配慮してくれるようです。
こちらも大手通販会社のベルーナグループの消費者金融企業です。
商品名 | ベルーナノーティス メイプルカード |
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対象年齢 | 20~75歳 |
貸付金額 | 1~100万円 |
金利 | 実質年率 8.0~18.0% |
保証人・担保 | 不要 |
返済期間 | 最長5年60回まで |
返済方法 | ・口座自動引き落とし ・銀行振込 |
レディースキャッシングと謳ってはいますが、初めての方でも70代の方でもお気軽にお問い合わせをとしています。また、女性専用ダイヤルや、配偶者貸付制度などもあります。
カードローンですので、借入は提携ATMが利用でき大変便利です。
上記にご紹介した2社は70代でも借り入れができると明記されていますが、すべての方が借り入れできるわけではありません。
もちろん、借入するためには審査があります。
審査によっては借り入れが出来なかったり、希望の金額ではなかったりすることもあるでしょう。
また、年金収入のみでも大丈夫かどうかは明記されていませんでしたので、年金以外の収入がない方は、あらかじめ問い合わせてから申し込みをしてみると良いでしょう。
なかでもご紹介した2社のような通信販売系の消費者金融の中には70代・80代でもOKなんていうところもあります。ただし、審査はもちろんありますから借り入れできない場合も覚悟しておきましょう。
70代の方でお金を借りたいけど、消費者金融はちょっと怖い…そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方の場合、銀行をご検討されるという手もあります。
もちろん、銀行からの借り入れにも年齢制限がある場合が多いのですが、銀行も近年シニア向けのローンや、高齢者向け特殊ローン商品を提供しているところも増えてきています。
シニア向けローンの場合、年金受取口座に指定しているなどの条件が付く場合がありますので注意しましょう。
ご自分の年金を受け取っている銀行でこのようなローンサービスがないか確認されてみるとよいですね。
ここで、ある銀行の例をご紹介しましょう。
福島県にある福島銀行の年金受給者向けのローンです。
商品名 | シニアサポート |
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対象年齢 | 60~75歳 (完済時80歳まで) |
貸付金額 | 10~100万円まで |
金利 | 固定金利 年4.8% |
保証人・担保 | 原則不要 |
保証会社 | 株式会社ジャックス (手数料2,160円) |
返済期間 | 最長10年 |
返済方法 | ・隔月返済 ・口座引き落とし |
福島銀行で年金を受け取っていることが条件となります。FAXで仮審査に申し込むことができ、最短で翌日回答も可能なようです。原則保証人は不要ですが、保証会社の要望によっては保証人が必要なケースがあります。
近年銀行が打ち出している高齢者向けローンの中に「リバースモーゲージローン」というのがあります。
持ち家を担保としてお金を借りることができるローンです。そのため、持家のある高齢者向けのローンとなっています。
基本的にはローン契約者が死亡した時には、持家を売却することが条件となっています。その売却益でローンの返済を行う形です。
そのため、毎月の返済負担額が少なくて済む特徴があります。
簡単に言うと、持家を担保にお金を借りるということです。そのため、借家住まいの方はこのローンを利用することはできません。
このローンの最大の利点は毎月の返済額が著しく低いという点です。月々の利息分さえ支払えばよいケースがほとんどです。
しかし、持家の価値以上のお金を借りることもできないので注意が必要です。たとえば持家の価値が1000万円なら1000万円までしか借り入れできないのです。
そして、何より重要な事は、もし契約者がなくなった場合はその家を売却しなくてはいけないということです。
今あなたが一人暮らしで、財産を残す家族もいらっしゃらない場合は問題ないのですが、同居家族がいる場合は退去しなくてはいけなくなりますし、遺産として持家を引き継ぐことはできません(ただし、売却益が返済額よりも多い場合は、差額分を遺産として引き継ぐことができます)。
ただ、ローンの性質上、家族に内緒で借りるというのは難しいですし、のちのち大きな問題となりますので、リバースモーゲージローンの利用を検討されている場合は、ご家族とよく話し合いましょう。
また、持家がありご家族の理解がある場合、リバースモーゲージの検討もよいかもしれません。月々の負担はかなり少なく高額を借入することができます。
お金は借りたいけど、年金受給のみで借家だし、消費者金融からも銀行からも借り入れするのはちょっと…なんてお考えの方の場合、是非公的機関の利用を検討されてみてください。
独立行政法人福祉医療機構(WAM)では、年金を担保に貸し付けする事業を行っています。
平成15年に福祉の増進と医療の普及向上を目的に設立された独立行政法人です。国の施策と連携して、福祉・医療に関する様々な貸付事業・助成事業を行っています。
その中に年金受給をされている方に対する生活支援のための資金融資事業も含まれているのです。
年金担保融資制度は、国民年金や厚生年金、労働者災害補償保険の年金を担保として融資を受けられるというものでその内容については法律できちんと定められています。
ただし、各種共済年金・各種年金基金や恩給、現在生活保護を受けている方は対象になりませんので注意してください。
対象となるのは、次の証書を保有していて現在年金の支払いを受けている方です。
さらに細かい指定もありますので詳しくは直接問い合わせをしてみてください。
貸し付け条件や返済方法について簡単に下記にまとめてみました。
融資金額 | 10~200万円(1万円単位)で受給している年金の0.8倍まで ただし、使途が「生活必需物品の購入」の場合は80万円まで |
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金利 | 年金担保融資 1.9% 労災年金担保融資 1.2% |
返済方法 | あらかじめ支給される年金より定額を天引き |
保証人 | 連帯保証人が必要 保証料を払えば保証会社による保証を受けることも可能 |
担保 | 年金を受ける権利(受給権) |
返済期間 | おおむね2年6か月以内 |
一度借り入れすると、返済(返済期間)が完了するまでは新たに年金を担保に借り入れすることはできません。
また、その他借入額や返済については細かな決まりもありますが、あらかじめ年金から天引きされて返済されますので、返済し忘れというのはありません。
ただし、ギャンブルなど遊興性の高い使途での借り入れはできませんし、そもそもギャンブル目的でお金を借りてはいけませんので注意しましょう!
近年は高齢者を狙った詐欺が横行していますが、カードローンやキャッシング業界でも残念ながら高齢者向けキャッシングと謳っている悪徳業者は多く存在します。
これらの業者は貸金業の営業許可や登録をきちんとされていない非正規業者でいわゆる闇金と呼ばれる業者です。
こういった業者とかかわると、始めは低金利だったり、高額の貸し付けを甘い言葉で誘惑されますが、気が付いたら高金利になっていて、厳しい取り立てに襲われるなんて言う事になりかねないのです。
70歳以上で借りられるところが少ないと焦ってしまいますよね。そんな時、「年齢制限なし!」「審査なし!」「年金少なくてもOK」なんて甘い響きを見るとふらふらとそちらに惹かれてしまうかもしれません。
しかし、これらのワードはすべて気を付けなくてはいけないワードです。
特に、「審査なし!」なんて実際の正規業者ではまずありえませんから、このような業者は間違いなく悪徳業者です!
少しでもおかしいな?と感じたらまずは営業許可番号をチェックしましょう。もし許可番号が明示されていなければそれは明らかに怪しいですし、許可番号が書かれていたとしても、その番号が正規なものかどうかを確認する必要があります。
今はインターネットでも登録業者の確認ができますからきちんと確認しておきましょう。
また、契約書の内容もよく読んで確認することが大切です。疑問に思うところはすべて聞いて、納得してから申し込むようにしましょう。
闇金の多くが、「今すぐ契約を!」など契約を焦らせたりすることがあります。そのような場合は、「一度考えます」といったん契約をせずに持ち帰るようにしてくださいね。
そして、是非家族に相談しましょう。お金のことを家族に相談するのは…とはばかられるかもしれませんが、後々になって判明する方がご家族にとっては不幸です。
お金が足りない…となった時点で相談するようにしてくださいね。
闇金の件だけではなく、70代の方がお金を借りたい!と思われる場合は、じっくりとよく考えてから行動に移すようにされてください。
アナタが今お金を借りたい理由はなんですか?
医療費ですか?身内の慶事・弔事ですか?それとも日々の生活費ですか?
もし、上記に充てた理由であるならば、まずはお金を借りるということよりも考えなくてはいけないこともあるかもしれません。
とくに日々の生活費ということは現在の収入と支出のバランスがかみ合っていないということなのです。
これでは、今お金を借りてしのいだとしてもまたお金が足りなくなって借り入れが必要なんていうことにもなりかねませんし、最悪、日々の生活がいっぱいいっぱいで、返済まで回らないなんていうことにもなりかねません。
ぜひ借り入れをする前に以下の事をやってみましょう。
まずはご自分自身で今までの生活を振り返ることが大切です。
そして、家族や親族、公的機関へ相談してみましょう。
安易な借り入れだけは絶対にしていけません。
なぜならば、アナタが借りた借金を返しきらない前にもしあなたがなくなってしまった場合、その借金はアナタの大切なご家族が負の遺産として引き継がなくてはならないかもしれないのです。
特に家族で内緒で借り入れしていた場合は亡くなった後にその負債を知って愕然とするご遺族…なんていうこともよく聞きます。
そのような事にならないためにも、できるだけカードローンなどに頼らないことが大切です。
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生活保護だけではキャッシングは無理?
万が一キャッシングをしたとしてもご自分がご健在のうちに返済するよう目途を立てておきましょう。
もし借金を残したまま亡くなってしまうとその負の遺産はご家族の負担となる可能性があります。
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また、年金収入のみでも大丈夫かどうかというのもポイントとなってきます。