新車や中古車の購入時にはその場でローンを申込むのが一般的ですが、審査に落ちる可能性もゼロではありません。
車は一刻も早く手に入れたいもの。一発でローン審査に通りたいのはどなたも同じです。
自動車ローンに落ちないための準備を整えておくことも必要となってきますが、そこで気になるのがキャッシングなど借入のことです。
キャッシングを利用している方は少なくありませんが、借入中は果たして車ローン審査に影響が出るのでしょうか?そこを詳しく調べてみました。
キャッシング利用がローン審査に不利だというのはよく言われることです。特に消費者金融利用者はローン審査に通らないと断言する方もいますが、それって本当なのでしょうか?
実際には、キャッシングを利用しているだけで車ローン審査に落ちるといったことはありません。
しかしどの程度ならば大丈夫かという線引きが難しいのも事実です。よっぽど悪い履歴があれば別ですが、普通は他の属性との兼ね合いもあって断定がしにくいのです。
そこで先ず最初に「悪いクレジット履歴」=「車ローン審査に絶対通らない」属性のことからご説明したいと思います。
よくブラックになるとローンは借りれないと言われますが、車ローン審査で問題となるブラックというのはどのような状況を指すのでしょうか?
消費者金融や銀行、クレジットカードなどあらゆる借入情報を網羅する信用情報機関は全部で3つあり、それぞれが情報交流しているというのは聞いたことのある方も多いでしょう。
この3機関が共有する情報の中で、異動情報・事故情報と呼ばれているものがブラックです。
ここに登録されるのは、2ヶ月を超える延滞と債務整理などの情報です。それぞれ一定期間登録され、その間は車ローンだけでなく他の一切のローンを組むことができません。
事故情報 | 登録期間 |
---|---|
2ヶ月を超える延滞 | 延滞解消後5年間 |
債務整理、自己破産など | 5年から10年間 |
この登録期間中は、どこで借入を申込んでも必ずこの情報をチェックされますから、審査の早い段階で落ちてしまいます。
なお延滞の登録期間は5年ですが、これは延滞が解消された後の話で、当然延滞中も審査には通りません。
自己破産や長期延滞なんて自分とは無関係だと思っている方も、実は意外と身近にブラックの危険性が潜んでいます。
中でも最近若い方によく見られるのが、携帯端末のローン延滞によるブラックです。
あなたの電話料金の支払い契約は、ひょっとしてスマートフォン代金の分割払いがセットになっていませんか?
もしもそうなっていると、電話料金の支払いを忘れるとローン延滞もついてきます。そしてそれが3ヶ月以上続けばもうブラックです。
携帯電話料金を払い忘れるだけでブラックになると勘違いしている方もいますが、電話料金の未納だけでは信用情報に影響はありません。
信用情報に問題が生じるのは、スマホなど「端末代金の分割払い」が未納になるからです。
従って、スマホ代金を一括払いした方については、このような心配はありません。契約内容をよく覚えていない方は、一度自分の電話料金の明細書を確認しておきましょう。
(⇒ブラックでも借りられるカードローンはここ!)
電話料金の滞納の例では、自分のブラック登録に無自覚な方が少なくありませんが、これが一番困ります。
車ローン審査に落ちたとき、その原因が分からなくては解決のしようがないからです。
早く気づいて対処しないと長期間不便な思いをすることになるだけでなく、次々審査を受けて事態を悪化させる恐れもあります。
携帯端末をローン払いしていることに気づけないのには、利用者ばかりに原因があるとは言えません。例えば端末代金「実質0円」という表現も、その理由のひとつです。
これを携帯代金がタダだと勘違いしてしまうのは無理もないことですが、実際には通話料金の割引で分割代金を相殺しているだけなので、電話料金を払わなければローン未納になってしまうのです。
普段はお金のことはきちんと出来ているつもりでも、このような例もありますのでご注意ください。
ところで延滞ブラックの影響はどのくらい続くのでしょうか?
例えば債務整理なら5年~10年で登録機関は確実に完了しますが、延滞の場合はまず延滞を解消しない限り、いつまで経ってもブラックのままです。
それは端末代金のローン完済まで続き、ここからさらにブラック登録が5年間続きます。つまり車ローン審査に通らない期間は、現実には5年以上あることになります。
電話料金の未納もこのように車ローン審査に落ちる原因になることもあるため、お金なんて借りたことがないという方も要注意です。
でも車ローン審査に落ちてもその理由は知らされないのが普通ですから、自分で原因に気づくことはできません。
「ブラックじゃないから車ローン審査は大丈夫」かというと、実はそうとも限りません。審査に悪影響を及ぼすのは、ブラックだけではないからです。
次にどんなキャッシング利用がよくないのか、そこから回復する方法はあるのかを探ります!
車ローンの貸付をしているどの企業も、CICやJICCといった情報機関に加盟しており、FINEやCRINといった交流システムによって情報を共有しています。
ブラックにならないような軽い延滞であっても、現在延滞中では車ローンの審査には通りません。キャッシングでもショッピングローンでも未払いがあれば、車ローンの審査前に解消しておくことが必須です。
しかし延滞分を返済しても、入金情報がすぐに信用情報に反映されるとは限りません。返済が信用情報へ登録されるまでの間には、必ずタイムラグがあるからです。
信用情報のデータ更新は少なくとも毎月1回なので、延滞解消後1ヶ月待って審査を受ければ確実です。
もしも延滞中のキャッシングやローンがあれば、車の購入はとりあえず延期して、延滞の整理の為にまとまった時間を取る方が賢明ですね。
しかし現在延滞していなくても、過去に何度か軽い延滞をしたことがあるという方も問題です。
度々延滞を繰り返す人は、ローン審査の要注意人物。もしもあなたがそうなら、履歴が消えてから審査を受ける方がいいかもしれません。
落ちてもまた受け直せばいいと言っても、申込みをするだけでもその記録が信用情報に残るってご存知ですか?これが余りに多くなると、審査にも悪影響を及ぼします。
数打ちゃ当たる式のやり方は、ローン審査には向きません。審査には余裕を持って臨み、なるだけ一発で通るように持って行きたいものです。
また携帯端末のローン延滞のところでもご説明しましたが、ショッピングの場合は分割払いが終るまで延滞の記録が残るという心配もあります。
あれこれ計算しては心配するよりは、自分の信用情報を取り寄せて、正確な情報を確認する方が早いですよ。
信用情報の開示請求には、ネットや電話など比較的簡単に申し込めます。
但し1回千円程度の経費がかかりますので、何度も請求をするのは不経済です。車のローン審査の時期から見てタイミングよく請求をかけるようにしましょう。
また過去軽い延滞を何度も繰り返して信用情報が汚れている人も要注意です。正確な返済履歴を思い出せない方は、有料ですが信用情報の開示請求という方法もありますよ。
キャッシングを利用しているだけで車ローン審査に落ちるとは考えられませんが、借入額が多大になるとそうも言えなくなってきます。
そこでどの程度の借入なら大丈夫なのか、また借入先によって違いがあるのかどうか調べてみました。
キャッシングを利用しているのは構いませんが、借入件数や借入額が多過ぎるのは問題です。
借入先が3件以上はレッドカードですが、合計残高が少なければ大丈夫です。車ローンは総量規制対象外なので、年収の三分の一を超えて即審査落ちということはありません。
しかしそれも返済能力次第です。
借入件数や借入残高の気になる方は、当たって砕けろで審査を受けるよりも、まずは整理期間を設けた方がいいかもしれません。
もちろん完済が一番ですが、それが不可能なら、おまとめや借換によって件数を減らすだけでもかなり違ってきますよ。
3件が銀行1件になれば、それだけでもかなり印象は変わってきますよ。おまとめや借換えは、本来少しでも返済しやすくするための方策なのですが、一時的に件数を減らすという為に利用するのもアリです。
但し車のローンの前にこのような手順を踏むのであれば、積極的に完済を目指すべき。この際、車のローンも含めて返済計画をしっかり立てておきたいものです。
このように車のローン審査には、何かと邪魔扱いされてしまうキャッシングですが、車のローン審査に通った後は、キャッシングに助けられることだってあります。
月々の車のローン返済が苦しくなった時の一時的な対応策としては、キャッシングはとても有効な方法です。
しかし毎月のように借入で補填しなくてはならないようでは、明らかに借りすぎです。そうなったら、新たに借りるよりも利用残高を減らすべく、返済計画を見直すことが必要でしょう。
ここまでは販売店で契約するディーラーローンを前提にご説明してきましたが、販売店のローン審査に落ちてしまった場合、自分でローンを探すという選択肢があります。
車ローンはこのように消費者金融や銀行でも扱っており、もしもこの審査に通れば、すぐに車を自分の名義にすることが可能です。
ディーラーローンの場合、車は返済が終るまで店の担保に入ったままですが、他で無担保ローンを組めばすぐにオーナーになれるのです。但し金利が少々高いことにご注意ください。
何と言ってもすぐ車のオーナーになれるのは気持ちいいことですよね。それをはずみに返済を頑張ることができるのならば、金利が高くても今回の借入は決してデメリットにはならないでしょう。
【参考ページはこちら】
車担保でキャッシングはできる?
販売店の審査に通らないときには、消費者金融や銀行の自動車ローンを申し込むのも一つの方法です。消費者金融の目的ローンは金利が高いのが難点ですが、一刻も早く車のオーナーになりたい方には悪い選択ではありません。
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しかしブラックの方は別です。ブラックになると車ローンだけでなくあらゆる金融審査に落ちてしまいます。最近増えているスマホ代金分割払いの延滞によるブラックは、本人に自覚がないケースも多いので要注意ですよ!