日頃計画的に生活していても、どんな人にでもお財布のピンチが訪れる可能性はあります。働いてお給料を得ている人だけでなく、配偶者のお給料をやり繰りして家庭生活を支えている専業主婦の方々にも、カードローンを使ってみたいと思う瞬間はあるはずです。
でも、専業主婦ということは職業上「無職」と言うこともできるわけで、カードローンなんて無理だと諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし実際のところ、専業主婦でも利用可能なカードローン商品はたくさんあるのです。
今回は、専業主婦がカードローンを利用する時に気をつけるべきことや、専業主婦OKのカードローンのご紹介などをしていきたいと思います。
すでにお伝えしたとおり、専業主婦でもキャッシングが利用できる貸金業者はたくさんあります。でも、なぜ収入がないのに借入できるのか、不思議に思う方もいるかもしれませんね。
そこで、まずはキャッシングの利用条件や専業主婦が借入しやすい業者についてご紹介します。
どんな貸金業者でも、キャッシングやカードローンに申し込むことができる人の条件が明記されています。（こちらもご参考に→キャッシングの審査基準をチェック！）業者によって少しずつ差はあるものの、おおむね共通する条件は以下の2点です。
つまり、成人で何らかの安定収入がある人でないと、キャッシングは利用できないというわけです。では、なぜ無収入の専業主婦がキャッシングに申し込むことができるのでしょうか？
専業主婦がなぜ無収入のままでいられるかといえば、それは配偶者が専業主婦の分まで収入を得ているからです。
このように、配偶者に安定収入があることで返済能力があるとみなされるため、専業主婦にも貸し付けを行う業者があるというわけなのです。
配偶者の収入だけでは生活していけないとなれば専業主婦ではいられませんから、ある意味、専業主婦の配偶者はキャッシングにおいて信用が高いとさえ言えるかもしれませんね。
専業主婦とキャッシングの関係について考えるとき、知っておいた方が良いこととして「総量規制」があります。
ということは、年収がゼロの専業主婦の場合、0×1/3=0ですからキャッシングはできないことになります。繰り返しになりますが、総量規制は貸金業法における規則です。したがって、貸金業法の対象となる消費者金融系や信販系では、専業主婦の借入は厳しくなります。
しかし、銀行系は銀行法に従うものであり、総量規制の対象外となるので、銀行系カードローンなら大半が専業主婦OKとなっているのです。
銀行系とは、大手銀行や都市銀行はもちろん、信用金庫や農協などの地域密着型金融も含まれます。
先ほど、総量規制の関係で専業主婦でも利用できるカードローンは、銀行系のものが主流であることをお伝えしました。でも、実は消費者金融の中にも、専業主婦が利用できるところがあるのです。
総量規制は年収を基準にして最大借入額を規制するものなので、収入ゼロなら借入可能額もゼロになるため、専業主婦はキャッシングを利用できないことは、お伝えしたとおりです。
しかし、総量規制にはいくつかの例外があります。総量規制の対象外になる融資は、以下の通りです。
上記の例外のうち、専業主婦に関する例外が、一番下の「配偶者貸付」と呼ばれるものです。これは、夫婦の年収を合算した金額の1/3までなら借りられるというもので、収入ゼロの専業主婦（主夫）なら、夫または妻の年収の1/3までを借りることができるわけです。
この例外を適用してくれる業者であれば、専業主婦でも消費者金融でキャッシングが利用できるのです。
ただし、大手消費者金融では、この例外を適用して専業主婦にも貸してくれるところは、今のところ見当たりません。でも、中小消費者金融ならば、探せば専業主婦にも貸し付けを行っているところが見つかります。
大手消費者金融だと専業主婦はなかなか難しいので、中小消費者金融を中心に探してみると良さそうです。
総量規制の例外を適用している消費者金融であれば、専業主婦であっても借入することができることをお話しました。そんな専業主婦でも利用可能な中小消費者金融のひとつとして、「エレガンス」という女性専用の業者をご紹介します。
エレガンスは静岡県にある消費者金融で、既婚の女性専用の業者です。スタッフも女性ばかりなので、気軽に相談できます。そんなエレガンスのキャッシング商品は、以下のようになっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 限度額 | 1万円～50万円 |
| 金利 | 10.0％～20.0％ |
| 申し込み条件 | 満20歳以上の既婚女性 |
| 必要書類 | ・運転免許証などの本人確認書類 ・源泉徴収票などの収入証明書類 専業主婦の方は以下2点も必要 ・夫婦であることを証明できる書類 ・夫の同意書 |
専業主婦であっても、連帯保証人や担保は不要です。電話かインターネットで全国から申し込めます。
中小規模の消費者金融ですから、限度額は小さめですし、それに連動して金利もややお高めです。しかし、専業主婦でもOKの貴重な消費者金融ですから、この内容でも助かるという人もきっと多いですよね。
ブラックとは、自己破産や債務整理などの金融事故を起こしたことがあって、その履歴が個人信用情報に載っている状態のことです。
エレガンスのキャッシングは、専業主婦でも借りられますが、ブラックの人は借りられません。エレガンスのサイトには、破産者や債務整理をした人には貸さないという旨が、はっきりと明記されています。
エレガンスに限らず、原則としてブラックの状態で借りられる金融会社はありません。不安な方は、信用情報機関に情報開示請求をして、ご自分の信用情報に金融事故情報が載っていないか確認することをおすすめします。（⇒ブラックOKな融資に裏はある？）
エレガンスは静岡にある会社ですが、振り込み融資なので全国対応しています。返済方法も、振り込みかゆうちょ銀行の口座から引き落としが選べるので、使い勝手も悪くないと言えますね。
消費者金融でも専業主婦OKというところがあることをお伝えしましたが、専業主婦が借り入れられる方法の中でもっとも話が早いのが、銀行系を選ぶことです。
ほとんどの銀行系カードローンは、専業主婦でも利用可能となっています。そんな中から、大手都市銀行の三菱東京UFJ銀行カードローンをご紹介します。
三菱東京UFJ銀行カードローンは、「バンクイック」という商品名でおなじみです。バンクイックの概要を、以下の表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 限度額 | 10万円～500万円 |
| 金利 | 1.8％～14.6％ |
| 申し込み条件 | ・満20歳以上65歳未満の国内に住んでいる人 ・保証会社（アコム㈱）の保証を受けられる人 ・原則安定した収入がある人 |
| 必要書類 | ・運転免許証などの本人確認書類 ・限度額200万円超の場合は源泉徴収票などの収入証明書類 |
サイトにも、配偶者に安定収入があれば専業主婦でも申し込めるという記載があるので安心ですね。
三菱東京UFJ銀行に口座がなくても申し込み可能で、利用にあたって口座開設する必要もありません。
晴れて審査に通ったら、あとは実際に借入して返済していくだけです。バンクイックの借り入れは、振り込みかATMにて可能です。
利用できるATMは、以下の通りです。
返済方法は、上記のATMに加え、自動引き落としや振込も選べます。
バンクイックの大きなメリットとして、すべてのATM手数料が無料であるという点が挙げられます。
いつでも気軽に損することなく、借入や返済ができますね。
しかし、三菱東京UFJ銀行に口座がなくても利用できることや、提携ATMの種類が多く、どれでも手数料無料であることなど、実際に使っていく上でとても快適なメリットがたくさんあります。
一般利用者にくらべて必要書類が多いというわけでもないので、お急ぎのときでも申し込めそうですね。
専業主婦でも利用できるカードローンは銀行系を中心にたくさんあり、しかも一部の中小規模の消費者金融にもあるということをお話してきました。融資をあきらめてきた専業主婦の方々には、朗報だったのではないでしょうか。
ただし、配偶者に安定収入があること、そしてブラックではないことが絶対条件となります。また、できることなら夫婦で話し合って、配偶者の了解を得てから申し込む方がよいでしょう。
夫名義で借りた方がスムーズな場合もあり得ますし、いろんな可能性を検討しながら、ご家族で一番良い借入方法を見つけてくださいね。
【参考ページはこちら】
楽天カードローンなら夫がブラックの主婦も借りられる？
もちろん、配偶者に収入があることが条件になり、それは配偶者の収入を当てにして返済していくことを意味しますので、よく相談してから申し込むことをおすすめします。
また、主婦でもパート収入があれば、より堂々とキャッシングやカードローンを利用できます。多めに借りたい方は収入を得ることを第一に考えても良さそうですね。
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ただし、2010年に完全施行された改正貸金業法により、「総量規制」というルールが設けられてからは、消費者金融で専業主婦がキャッシングを利用することが難しくなりました。
でも、銀行系なら総量規制は関係ありませんから、今でも専業主婦が利用できることになっています。