カードローンでキャッシングしていると、車のローンを申し込んでも審査に通らないと聞きます。本当にそうなのでしょうか。銀行などの大型ローンに小口ローンであるカードローンが与える影響について検証してみましょう。
こちらではどのような場合にキャッシングが車のローンに影響するのか、詳しくお話ししています。車のローンを検討中でカードローンを利用している人も安心して車のローンに申込めるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
そろそろ車を買換えようと思った時、ディーラーでの自動車ローンを利用する人もいるでしょうが、できるだけ金利の低い銀行でのマイカーローンを希望する人が多いですよね。
ただ銀行のマイカーローンを申込む時カードローンを利用していたら、審査に通り難いというのは本当?という声をよく聞きます。キャッシングカードを持っているだけでも自動車ローンの審査に通らないという噂もあります。
本当にそうなのでしょうか。カードローンが大型のマイカーローンに与える影響について詳しく検証してみましょう。まず銀行のカードローンとマイカーローンについてどのようなかかわりがあるのかをみて行きましょう。
どちらもお金を借りることに変わりがないのだから、カードローンで自動車購入額を借入れすれば良いのでは、考える人がいるかもわかりません。同じ銀行でのマイカーローン、カードローンで何が違うのかを比較してみましょう。
カードローン | マイカーローン | |
---|---|---|
実質年率 | 4%~14.5% | 1.5%~3.9% |
利用目的 | 自由 | 自動車購入 |
融資額 | 10~500万円 | 自動車購入額 |
返済期間 | 金額により自由に設定可能 | 最長7年毎月均等かボーナス併用 |
上記表はあくまでも銀行ローンの平均的なものですが、二つのローンを比較した場合、大きな違いは金利と利用目的です。マイカーローンは当然車の購入目的だけの大型ローンとなります。その為金利は低めの設定となっているのです。
通常カードローンの貸付限度額は100万円までの場合が多く、金利も14.5%の設定が多いのです。やはり自動車購入には自動車ローンを利用する方が金利面でもずいぶんお得であることがわかります。
自動車ローンに申込む時に気にかかる、カードローンを利用していると審査に通らないということについては、確かに以前はそういうことがあったのは事実です。
現在カードローンが自動車ローンに与える影響があるとしたら、その利用額や利用状況でしょう。
カードローン審査に受かって現在カードローンを利用しているということは、今ではそれがひとつの信用と捉えるところも多いようです。
カードローンを利用していることだけでマイカーローンの審査に落ちるということは通常ではないのではないでしょうか。
影響するのなら、それは利用額や利用状況です。返済期限に遅延がある、延滞したことがある、そういったことが1度でもあると審査は厳しいものになります。
また借入額が多く、年収に対して毎月の返済金額が多い場合、返済比率によってはマイカーローンを利用出来ない場合も考えられます。
返済比率とは年収に対して、年間にどれだけのローン支払いがあるかを計算した割合です。
すべてのローンの合計を年収で割った比率で表し、それが25%から35%以内であれば返済可能と判断される基準となるものです。
例えば年収500万円の人が毎月の返済額5万円のマイカーローンに申込んだ場合、返済比率は60万円(5万円×12ヵ月)÷500万円=0.12…12%の返済比率となり、らくらくクリアですよね。でも同じ人が毎月9万円の返済で住宅ローンを借入れているのならどうでしょう。
年間の返済額は168万円(14万円×12ヵ月)となり168万円÷500万円=0.336…33%強の返済比率に変わります。まあ範囲内であるとはいえますね。ところがここに毎月2万円のカードローンの返済があるなら、年間返済額は192万円となり、返済比率は38%を超えてしまいます。
上記のようにカードローンの返済額が加わることで自動車ローンの審査がスムーズにクリア出来なくなる可能性があるのです。その意味ではカードローンがマイカーローンの審査に影響するともいえる訳ですね。
返済比率はできれば30%を超えないようにするとよりよいでしょう。500万円の年収の人なら年にどれだけの返済額なら借入可能かを逆算してみます。
500万円×30%=150万円…月額にすると12万5千円です。
すでに月額9万円の住宅ローンがあるのですから、カードローン分を全額返済しても3万5千円の返済額に値する自動車購入が望ましいという結果になります。もちろんこれはあくまでも目安ですよ。購入自動車の金額はどのくらいに抑えるべきか、頭金をどうするかなど具体的なプランの目安にして下さいね。
前の項目でお話ししたように自動車ローンの審査では全体のローン返済額の年収に対しての比率が大きく関わってきます。これにはカードローン返済額も加わるので、カードローン利用がある場合はそれを一旦クリアにしておくのも一つの手段ですね。
また信用情報も照会される為、遅延や延滞がないということが大きな条件となります。もう一度カードローンが自動車ローンに与える影響についてまとめてみましょう。
同様の理由で複数社のカードローンを利用している場合も、審査では不利になる可能性があるのでカードローンを整理して申し込む方が良いでしょう。
総量規制は消費者金融会社など、貸金業者のための法律貸金業法で施行された規制です。当然銀行のローンは規制対象外となります。また消費者金融や信販会社のローンであっても自動車ローンなど大型ローンに関しては対象除外の為、総量規制を気にする必要はありません。
年収に関係ないといっても、年収300万円の人が300万円の自動車を購入するというのはどうなのでしょうか。住宅ローンなどが無いのなら、月に5万円くらいの返済であればカードローンでの返済2万円があったとしても返済比率は28%で充分返済可能な範囲内ですよね。
それでも自動車購入にあたっては本体にプラスして自動車税や手数料が含まれます。ガソリン代や駐車場代金など維持費も当然かかります。そういった出費も頭に置いてローンを組む必要があります。
出来れば年収以上の自動車を購入したい。同じ自動車ローンを組むのだからできるだけ望み通りの車を購入したいと考える人は多いです。大きな買い物です。妥協したくない気持ちも分かります。
でも、前の項目でお話ししたように、車にかかる維持費や税金などのことを考えると、無理をしないで収入に見合った額の自動車を購入すべきではないでしょうか。
どうしても希望の自動車を購入するのであれば、出来る限りの頭金を用意し、後々のローンに振り回されることのなり借入をお奨めします。
せっかくの自動車なのに、返済に追われてカーライフを楽しめないのでは、まさに本末転倒といわざるを得ませんよね。
年収に関係なく申込めるとはいっても、無理のないようにやはり収入に見合った金額の自動車の購入が必要なのではないでしょうか。
銀行の自動車ローンでは、その銀行との取引状況に応じて、金利引下げなどのサービスを行っているところもあります。
カードローンを利用しているから、審査に悪い影響を与えるのではなく、銀行のカードローン利用しているだけで、通常の金利からさらに低い金利での利用が可能となるのです。
当然取引状況が良好な人へのみの優遇ですが、住宅ローンやカードローン、給与振込、公共料金の引落しなど、取引のある銀行へ自動車ローンも申込む方がお得な場合が多いです。各銀行に問い合わせて下さいね。
自動車ローンは大型のローンです。その金額も大きくなります。少しの金利の差が年間では大きな差となります。給与振込などメインの銀行でローンを組むと、他の大型ローンを申し込む時にも大きなプラスになる可能性があります。
もちろんどの取引においても、遅延や延滞があっては駄目です。しっかりと期日を忘れずに返済すること、カードローンの場合は計画的な利用を心掛けるようにして下さい。
【参考ページはこちら】
キャッシングしてても車ローンは組める?
また銀行によっては取引状況に応じて金利優遇などのサービスを行う所もあります。上手に利用するのも良いですね。無理のない返済額で返済比率を抑えられるようにしっかりと計画することが大切です。
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自動車ローンの審査ではカードローンの利用で遅延や延滞がないかということと、月々どの位の返済額かを確認し、問題がなければ融資可能となるのです。返済額は返済比率をみる上で必要になるのですね。