今まで金銭的に何のトラブルもなく生活できているという人は良いですが、事故、病気、怪我で収入が減ってしまう、職が見つからず生活が苦しくなってしまう状況になってしまう事もあるでしょう。
そんなときに事故歴を残してしまったら、次キャッシングを利用するときに大きな障害となるのは確実です。キャッシングの信頼回復と審査の関係について紹介していきます。
(⇒キャッシングの審査基準について教えて!)
事故歴は個人信用情報内に登録され、それが一定期間残ることになります。
複数の個人信用情報機関がありますが、事故歴についてはすべての個人信用情報機関で情報を共有するようになっています。
この事故歴、どうして登録されてしまうのかきちんと把握できていますか?借金を返済しなかった、これだけが理由という事ではなく、今まで借金をしたことが無い人も事故歴がついてしまう可能性はあるのです。
金融事故と聞くとどうしても借金関係のトラブルを想像してしまうかもしれません。長期延滞など悪質な延滞をする、借金を返済しきれず債務整理を行うということは分かりやすい金融事故です。
債務整理も自己破産だけではありません。
これらが債務整理です。1つでも経験があれば事故歴として残っているはずですね。自己破産は返済金額をゼロにする債務整理方法ですが、任意整理と個人民事再生は金利分を削減する、数年で返済できる金額まで減額をするという方法です。
いずれの方法を選択したとしても、当初返済すべき、支払うべき金額を完済できなかったということで事故歴登録が行われてしまうのですね。
また、クレジットカードの支払い状況や携帯電話料金の支払い状況も個人新表情報に登録されています。この2つの支払いで延滞をしてしまったということになれば事故歴が登録されてしまう可能性もありますので注意しましょう。
携帯電話料金は本体料金を分割払いにしている場合、ローンと同様の扱いになっています。延滞しても携帯電話が止められてしまうぐらいかな、と軽く考えていると事故歴が登録されるかもしれませんから注意したいですね。
最近テレビCMでも過払い金請求について呼びかけるものを目にすることが増えてきました。過払い金請求は法律で定められた上限金利に計算し直した際、支払い過ぎている部分があれば返還してもらう事が出来るというものです。
金利は契約時に決定していますが、法律が改正され上限金利が引き下げられた以降の返済は引き下げられた上限金利適用の対象となります。つまり、返済が長期に渡っていれば金利を支払いすぎている可能性があるのです。
しかしこの過払い金請求、実は事故歴の登録対象となっていました。支払過ぎていたお金を返してもらっただけなのに事故扱いになってしまうのは納得できない人も多いでしょう。
そして現在、過払い金請求が事故歴扱いにならないようになりました。
ただし、専門家に過払い金請求を依頼した場合は一時任意整理扱いになり、事故歴登録が行われるケースもあります。また、過払い金請求をしても債務が残っている場合は、事故歴登録が行われてしまいますので注意が必要です。
では事故歴があるとキャッシング審査にどのように影響するのか、キャッシング審査と事故歴の関係について紹介します。キャッシングの審査を行うときは、申し込み書に記載された年収や勤務先、勤続年数、家族構成等のみを材料として審査を行うわけではありません。
申し込み書の情報以外にも、個人信用情報をチェックして審査を行います。この個人信用情報に事故歴が登録されていると、過去に何らかの金融事故を起こしてしまったということが知られてしまうわけです。
つまり、満額完済できていない、返済が滞り迷惑をかけてしまった事実があるということで、事故歴がある人は返済能力が信用できないと判断されるわけですね。
そして、結果的に審査に通らないという事になってしまうのです。事故歴をつけないため、借金の返済、クレジットカードや携帯電話料金の支払いは遅れないようにしておきたいですね。
新規のキャッシング審査に通るために、事故歴がないことは必要不可欠な条件だと言えそうですね。
事故歴は登録される内容、そして登録される信用情報機関によって登録期間が異なっています。自己破産の登録期間について表にしてみましょう。
個人信用情報機関 | 登録期間 |
---|---|
JICC | 5年 |
CIC | 5年 |
全国銀行個人情報センター | 10年 |
事故歴は最低で5年、長くても10年経過すれば削除されるという事が分かります。
この期間を長いと見るか短いと見るかは個人によって違うでしょうが、一定期間新規借り入れ審査等に支障が出るという事実は変わりません。
時間が経過すれば事故歴が削除され、事故歴が削除されれば信頼が回復した状態になると言うよりは、マイナスだった信頼がゼロに戻ると考えた方が良いかもしれません。更にキャッシング審査での信頼を得るためには、他の要素でカバーする必要があるのです。
ただ、数年は審査に通ることが難しいのも事実なようです。やはり事故歴が登録されないよう、注意することが大切なのですね。
審査で事故歴があると不利になる、それは確かです。では、事故歴がなかったとしたら審査に通るのは簡単なのか、審査に落ちることは無いのか、実はそんな単純な事でもないのです。
(こちらもご参考に→審査が緩いところは自己破産歴有りでも借りられる?)
事故歴がなくても審査に落ちてしまう人はいます。では事故歴がないという点以外で、審査に通るために必要なポイントを紹介しておきましょう。
この2点ですね。収入の安定に正社員かアルバイトかという点はあまり関係ありません。もちろん正社員の方が有利ではありますが、それよりも勤続年数が長くあることの方が重要です。
(⇒キャッシング審査基準を満たす職業とは?)
1年目の正社員と3年働いているアルバイトでは、後者の方が審査に通りやすいとも言われています。いかにその収入を継続的に得ることが出来るのか、それを判断する材料の1つが勤続年数なのです。
勤続年数が長ければそれだけの期間、収入を得続けているわけですから信用も出来ます。
ですから、雇用形態ではなく今の仕事を長く続けているということがキャッシングの審査では重要なのです。
キャッシングの審査は、信用がなければクリアすることはできません。だからこそ、事故歴がありブラックであるということが致命的となるのです。
しかし、審査に通った後でも、信用が落ちてしまえば利用者にとって不利益な状況が生じる可能性があるのです。実は、返済日に遅れてしまう、返済額をきちんと支払わない、このようなことが続けば、利用限度額が減額されてしまう恐れがあるのです。
利用限度額は、信用に応じて設定されているものです。信用が落ちれば、当然その限度額も落ちるわけです。ちなみに、収入が減少して総量規制に引っ掛かる場合も、限度額が減少してしまう要因となります。
また、返済遅れが続けば延滞として事故歴がついてしまうだけではなく、利用停止となって、新規借り入れが出来ない状態になる恐れもありますね。
カードローンだけでなく、クレジットカードに付与されているキャッシング枠を利用する際も同様です。返済日に遅れることになれば、カード利用が出来なくなってしまうかもしれません。
特に、クレジットカードのキャッシングはリボ払いで少額返済をしている場合は返済が長期になることで、返済遅れを起こす可能性も高まりますので要注意です。
返済日に遅れないこと、これはブラックになることを防ぐだけでなく、キャッシングを使い続けるためにも必要なポイントになるのです。
キャッシングの審査通過には、キャッシング先が安心してお金を貸せると判断できるだけの収入が必要なのですね。
もしカードローンやキャッシングの利用で債務整理、延滞をして事故歴が登録されてしまったとしても、その事故歴は永遠に登録され続けるわけではありません。一定の期間が経過すれば、その登録は削除されるのです。
事故歴の登録が削除されれば、個人信用情報のチェックで事故歴であったことを知ることはできません。キャッシングの審査において、信用が回復された状態になるわけです。
ただし、いくら事故歴が削除されたとしても、収入が不安定である、他社借り入れがあるという状態では、信用が低いと判断され審査に通らない可能性もあります。
まずは事故歴にならないことが大切ですが、事故歴の有無にかかわらず自身の信用をアピールするために収入等その他の条件についても気を付けておくようにしたいですね。
【参考ページはこちら】
ブラック、多重債務でも問題なしの人っているの?
事故歴があれば、キャッシングの審査に通ることはほぼ不可能となってしまいます。それだけ、信用が落ちた状態になってしまうのです。事故歴の登録がされないように、返済遅れに注意し、計画的なキャッシング利用をするようにしたいですね。
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過払い金請求は、完済している、過払い金請求をすることで完済したということであれば事故歴扱いにはならないようですが、債務が残る場合は事故歴が登録されてしまうということは覚えておいた方が良さそうですね。