給料日前の生活費の不足に気軽にキャッシング、急な飲み会にキャッシング等、キャッシングを上手に使うと切羽詰って生活せずに済み、快適な日常を送ることができます。
けれど、キャッシングの使い方を間違えてしまうと、ブラックになってしまって返済が大変になってしまいますよね。そこで、ここではブラックにならないために気をつけておきたい事を紹介します。
まずはブラックとは、どんなことを言うのか、何故ブラックだとバレてしまうのか、ブラックにならないためにはどうしたら良いのか、見ていきましょう。
キャッシングに関する記事を読んでいると、ブラックという言葉が当たり前に使われていますが、ブラックって一体何のことか知っていますか?ブラックとは、実際にブラックリストなるモノが存在するのではなく、以下の状態になった人のことをブラックと言うのです。
ドキッとした方はいませんか?任意整理や民事再生等の債務整理をした方であると、ブラックの自覚はありますが、延滞となると「もしかして自分も…?」となった方もいますよね。それでは、延滞について詳しく見ていきましょう。
実は、延滞の場合は1日・2日遅れたからと言って、すぐに「ブラック」となるわけではないのです。もちろん、実際に借入れしている金融機関には「延滞した方」として登録されますが、延滞期間が1日・2日であれば他社に知られるほどの延滞とはならないのです。
それでは、何日延滞するとブラックと呼ばれるようになるのかと言えば、61日以上の延滞が対象となります。
61日以上返済が滞ると、金融機関は信用情報機関へブラック情報として登録することになるのです。
ブラックとして自覚しやすい債務整理ですが、これらの場合は債務整理をした日から5年を超えない期間が信用情報機関へ登録されるのです。
そのため、一度ブラックとして登録されてしまうと、5年間はブラックなのです。
債務整理には、返済義務のある任意整理や民事再生と、返済義務の無い自己破産の3種類が該当しますよ。任意整理は裁判所を通さないので、利用しやすい整理方法と言えるのです。
任意整理の場合は、弁護士や司法書士が金融機関と話し合いを行い、取引開始時にさかのぼって金利の引き直し計算をする事によって借金の減額を行うのです。
また今後かかる金利分もカットし、元本のみを3年程度の分割で返済する内容となります。金融機関としては、これからかかる金利分がカットされることになり、本来の儲けよりは減ってしまうのですが、未回収に終わるよりは元本分が戻ってくるので和解成立となるケースが多いのです。
裁判所を通さないため、官報に載る事もなく、信用情報機関に登録される5年間のブラックで済みますよ。
民事再生の場合は、裁判所を通して借金の整理を行います。
自己破産との違いは、住宅等の高価な財産を持ったまま借金の整理ができる点ですね。
借金の額や保有している財産によって減額の程度は異なるのですが、大幅に減額された借金を3年間で分割返済できると、住宅ローン以外の借金については返済する義務が免除されるのです。
ただし官報には10年間掲載されるため、信用情報機関に登録される5年間のブラックだけでは済まないのです。
自己破産の場合は、裁判所に支払不能になったことを認めてもらい、借金の支払義務を免除してもらいます。住宅等の高価な財産は手放さなければなりません。
ただし現金であれば99万円まで、そして生活に最低限必要な家具等は差し押さえ対象外となりますので、継続して持つことができますよ。けれど、預貯金や有価証券等は20万円を超えて持つことはできませんので、20万円を超える預貯金は差し押さえとなるのです。
自己破産することで、借金に追われることなく再スタートを切ることができますので、収入がなく支払不能となった時には自己破産となりますね。
自己破産は官報に10年載りますので、民事再生と同様にブラックの期間は最大で10年となりますよ。
「A社でブラックとなってしまった!それならB社に申し込もう!」そんな事を考えたことはありませんか?A社ではブラックとなってしまったから、これ以上の借入れはできないけど、B社ではまだブラックになっていないから借りられるだろう…という考えですね。
けれど、世の中そんなに甘くは無いのです。金融機関のいずれかでブラックになってしまったら、どの金融機関でもブラック扱いとなりますよ。
(こちらもご参考に→ブラックの専業主婦でもカードローンは使える?)
ブラック情報は、信用情報機関が管理しています。例えば、A社でブラックとなってしまったら、A社は信用情報機関へ申込者Cのブラック情報を登録します。そうすることで、申込者Cが他社Bへキャッシングの申し込みをした時でも、B社が信用情報機関を照会した時に申込者Cのブラック情報が分かるのです。
信用情報機関とは、信用情報を集める機関なのです。具体的には以下の情報を保有していますよ。
信用情報機関に加盟している金融機関が、これらの情報を登録し、他の加盟している金融機関が情報の共有を出来るようにしているのです。また、貸金業法でも申込みがあると信用情報機関を照会することが決められています。
そのため、延滞や債務整理等でブラック情報があると、信用情報機関を通して他社にも分かるのです。
項目 | 内容 |
---|---|
返済状況の情報 | 入金日・入金予定日・残高金額・完済日・延滞等 |
取引事実の情報 | 債権回収・債務整理・保証履行・強制解約・破産申立・債権譲渡等 |
ブラックになってしまうと、他社にもバレますので、延滞や債務整理等のブラックにならないように返済に気をつけることが大切なのです。
信用情報機関には申込み情報・契約情報・返済情報・取引事実の情報等が登録してある為、加盟している金融機関が照会するとブラック情報も判明するのです。
金融機関は申し込みがあると、信用情報機関を照会する必要があるため申込者のブラック情報は新たな借入先にもバレるのです。
利用限度額まで到達すると、それ以上の借入れはできません。そこで新たに借入先を増やしたくなりますよね。けれど、複数社に申込みしすぎると申込みブラックになってしまうのです。
目安としては半年の間に4社以上の申し込みが危険だと言われます。先ほど紹介したの信用情報機関には申込み情報も登録していることを説明しましたね。
項目 | 内容 |
---|---|
本人情報 | 氏名・生年月日・電話番号・運転免許証の番号等・申込日・申込商品種別等 |
これらの情報は申込日から6ヶ月を超えない期間で登録されていますので、一度申し込みをすると6ヶ月間は登録されることになります。
そのため、半年の間に何社も申込をしていると、申込みブラックとなるのです。
そのため、審査に通ることはありません。申込みブラックになってしまうと、信用情報機関に申込み情報が無くなるまでは、新たな申し込みをしないことが鉄則です。
また、既に借入先がある場合は新たに借入先を増やすよりも、増額して利用限度額をアップさせる方法もありますよ。
信用情報機関には申込みしたことが6ヶ月間登録されていますので、6ヶ月間は申込み履歴が残るのです。
複数社に申し込みをすると、お金に困っているように見えるため、金融機関側は返済できるのか不安になるため、審査に通らないのです。
最後に、日々の生活でキャッシングを利用しながら、ブラックにならないために注意したいことをまとめておきましょう。
なぜブラックになるのかを考えてみると、返済が上手くいかないからですね。延滞も債務整理も返済が計画通りに行えていれば、ブラックになる事はありません。
そのため、借入れ時には返済計画を立てることが大切なのです。
借りたい金額から返済金額を考えるのでは無く、まずは自分の収入と毎月の支出から返済に回せる金額を計算するのです。例えば、毎月の手取り給料が18万円で返済可能額を考えていきましょう。
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 65,000円 |
食費 | 45,000円 |
光熱費 | 7,000円 |
通信費 | 7,000円 |
交通費 | 10,000円 |
交際費 | 10,000円 |
洋服・娯楽費 | 32,000円 |
支出合計 | 176,000円 |
上記は20代独身一人暮らしの平均額となっています。手取り月収を18万円として考えてみると、収入は18万円、支出は17万6千円ですので、ギリギリ生活していける金額となりますね。
そのため、返済に回せる金額としては4,000円~5,000円が生活を圧迫することなく返済できる金額となります。つまり、返済額4,000円~5,000円ではいくらまで借入可能なのかを見ていくのです。
(こちらもご参考に→リボ払いはブラックの原因になる?)
金融機関 | 返済額 | 借入額 |
---|---|---|
バンクイック | 4,000円 | 20万円以下 |
三井住友銀行 | 4,000円 | 20万円以下 |
イオン銀行 | 5,000円 | 40万円以下 |
また、返済のために新たな借り入れをしてしまうと自転車操業になる可能性が出てきますので、返済が苦しいからと言って新たな借り入れ先を探すのはいけません。
返済ができない時には、新たな借り入れをすると多重債務に陥る人もいます。そのため金融機関に相談して返済を待ってもらう、節約して工面する、短期バイト等で収入を増やす等が得策になります。それでも返済の見通しが立たない時には、弁護士や司法書士に相談となりますね。
繰り返しになりますが、ブラックにならないためには、返済計画を立ててムリの無い範囲でキャッシングを行うことがポイントなのです。
【参考ページはこちら】
即日融資を断られたら過去のブラック情報が影響してる?
これらを行うと、信用情報機関に登録されるため、延滞や債務整理を行った金融機関以外の金融機関でもブラック情報を知ることができるのです。
そのため、ブラックになると他社でもキャッシングはできません。ブラックにならないためには、借入れ前の返済計画がポイントになるのです。
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延滞であれば61日以上返済が滞っている場合を言い、任意整理では弁護士や司法書士が金融機関と話し合いをする事でブラックとなります。
自己破産では破産の申し立てを行った時点でブラックとなるのです。
債務整理等のブラックになると、基本的には5~10年間はブラックとなります。
けれど延滞情報の場合は、延滞継続中はブラックとなりますが、延滞が解消すると延滞してから1年を超えない期間で信用情報機関の登録は消えるのです。