最近はキャッシングやカードローンを新規で申し込む際、即日融資も業者を選ぶ重要なポイントとなっています。
では、すでに利用していて、借り換えを考える場合はどうなのか。普通ならば、急ぎで新たにお金が必要だとは考えないでしょう。
しかし、返済期日が迫っているけどお金がないなど、急ぎで必要な場合も多々あります。
だからと言って慌てて借り換えをしても、それが当人にとって必ずいいとは限りません。借り換えは、場合によってはデメリットが出てくることもあるのです。
では、借り換え申し込みでは、どんなことに注意をしたらいいのでしょうか。考えていきたいと思います。
何かと忙しい現代、あらゆる面においてスピード重視の傾向があるように思います。キャッシングやカードローンもそれらの中の一つと言えるでしょう。やたらと目に付くのは、金利などの数字もそうなのですが、即日融資の言葉が多く見受けられるようになりました。
もちろん、まだまだローン審査に時間が掛かり、すぐに審査の回答が得られない所もあります。そういう所は大抵、名前もあまり知られていない中小規模の消費者金融だったり、銀行の場合が多いようです。
一般的には、即日融資はかなり当たり前になりつつある状況でしょう。
そんなスピードの早さが重宝される状況が多い中、借り換えの場合はどうなのでしょうか。
普通に考えると、すでに取り引きしている銀行や消費者金融があり、「今、お金を借りることができているのだから、何も慌てなくていいだろう」と考えるでしょう。
しかし、そうのんびりと構える余裕がない人もいます。というのは、すでに借り入れしている場合は、当然、返済もあります。問題はこの返済です。
誰もが計画的に借金をしていればいいのですが、何も考えずに、または深く考えずに借りられるだけお金を借りて・・・気づけば返済がかなり苦しい状況になっているという人もいます。しかし、なんとかして期日までにお金を返済しないといけない。
そうした場合、既に借り入れをしている人でも、急ぐことになります。要は、別業者から借りたお金を現在の借金返済に充てる。いわゆる自転車操業の人がいます。
これが多重債務に陥っていく原因ですが、当人は後のことよりも現段階を何とかしなければいけない。早く新たに借り入れできるような業者を見つけなければいけない。そんな状態の人も出てきます。
など、現在利用中でも、借り換えを早く行い、問題を解決しなければいけない人も多々います。
まず一社に借り入れをしているとします。よほどのことがなければ、それで事足りるはずです。逆を言えば、本来はそれで事足りるように生活するべきなのです。必要以上にお金のかかる生活をしていれば、いつかは破綻します。
いい例がギャンブルですが(内容としては良くないですが)、いずれもどんな理由にしろ、支出が収入を上回れば借金の返済はできませんし、逆に借り入れが増えて行くばかりになります。
そうして、知らない内に借金は増え、他社へも借り入れをするようになり、いよいよどうにもならないようになってきます。
大抵の場合は、複数社から少しずつ(実際には小額とは言えないでしょうが)借金をしているので、金利も高いままです。通常、カードローンなどの融資の場合、金額が大きければその分、金利の%は安く設定されています。
小額ずつ高い利息を払い続けている、と考えると利息がもったいない、というのはわかると思います。
そもそもの借り換えの目的は、借金の返済総額や毎月の返済額を減らすこと、利息をなるべく少なくする。月に複数回払っていた返済日を一つにまとめる、などの負担を減らすことに目的があります。
借り換えをしなくても返済はできるし、それでいいと本人が言えばそれで済んでしまうことでもあります。手続きが面倒でしたくない、と言う人もいるかもしれません。
が、やはり返済総額(利息の部分)が大きいままになってしまいます。できれば借り換えを行った方が、負担は減ります。
また、あちこちに借金を抱えるいわゆる多重債務になっている場合は、いつかは破綻するのは目に見えています。
実際に借りてみてわかることの一つとして金利には上限と下限があり、初めて借りる場合には大抵上限金利になっているということがあります。
例えば融資の広告に、金利3.0~18.0%、限度額800万円となっていたとします。その文字だけ見て、ついつい自分の都合の良いように、最初から3.0%で、800万円まで借りられると勝手に思っている人がいます。
しかし、実際に初めて借りる場合は、いきなり金利3.0%で800万円借りられることはまずありません。大抵は、相場からみるに多くて50万円、金利は上限になる18.0%が妥当です。
本人は納得できないかもしれませんが、貸す側としては、初めての人には返済がどこまできちんとなされるのかわからないので、小額から始めて様子見になります。その後、順調に借りる、返済を繰り返して信用を得るようになると限度額も上がり、金利も下がります。
もちろん、金利が下がれば返済利息も少なくなります。イコール総額的な返済金額も毎月の支払額も変わるのですが、そこに至るまではかなりの時間が掛ることもあり、だからこそ、人によっては上限金利で小額融資の業者がいくつもある形になってしまうのです。
ただ、どれだけ自分が毎月返済をしているのか、金利違いによって返済額が変わることまではわかっていても、実際に具体的にはどれぐらい変わるのかまではわかっていないのがほとんどでしょう。
実際に借り換えすると決めたならば、すぐにでも行動した方がいいと思うかもしれません。特に返済に困っている人は、即日融資の誘惑に負けて返済日前にはなんとか、と慌てて申し込みたいものでしょう。
では、どんなことがデメリットとしてあるのか。まずは、それ以前に気を付けるポイントを挙げてみます。
大まかに言えば、ここに挙げた内容が注意点になります。具体的にはどういうことか、これから説明します。
借り換えに関してのメリットデメリットやそれに付随する注意点も考えなければいけないが、それ以前に、「なんとかしなければ」という気持ちがあるが故に違法業者に引っかかりやすいという点にも注意は必要です。
冷静な時に考えればどう見ても怪しいと気付くことも、「返済をどうにかしなければ」という気持ちで焦っていると、冷静な判断ができないこともあります。そんな時には、普段よりもずっと違法業者、いわゆる闇金に引っかかりやすくなります。
心配な時は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するのがいいのですが、敷居が高いと思ったら、専門の無料相談窓口やまずは消費者センターでも構いません。ぜひ、どこかで相談する場を儲けましょう。また、闇金への注意点も頭に入れておきたいものです。
とはいえ、メリットではなく、借り換えによってはデメリットになる可能性もあることは頭に入れておくべき。なので、まずは実際に借り換える前に考えなければいけないことがあります。
同時に闇金などの違法業者に引っかからないように気をつけることも大切です。
借り換えを考えた所で、必ず出来るとは限りません。
というのは、借り換えも当然審査があるからです。しかも、ある意味金額が大きくなるので、審査は厳しくなると考えた方がいいでしょう。
特に複数社での借入の場合、5社以上借りていると審査に落ちやすいと言われています。中には3社でも厳しいという意見もあります。貸す方も商売でやっているので、返済の見込みがあるかどうかで判断されます。ちなみに金額よりも件数の方を重視される傾向があります。
また、当然のことではあるのですが、延滞を起こしている場合は、やはり審査に落ちる可能性大です。これは、借り換え云々というよりも、審査全般で言えることです。
延滞を起こすということは、「この人はきちんと返済をしない人」だと判断されます。ギリギリのタイミングでバタバタしようが、毎月キチンと返済しておきましょう。
できれば、自分の借金の現状を、金利や総額(金額がわからないと借り換えの申込金額が出せませんし)を含めて全て把握しておくといいでしょう。審査で説明をする時にも必ず役立つはずです。
審査以外にも借り換えの場合、その特徴として総量規制の対象外になるのですが、これも注意点があるのです。
総量規制は貸金業法で謳っている規制のひとつで、貸金業者は個人の年収の1/3以上の貸し付けまでしかできないとなっています。総量規制は、法律の対象が貸金業者なのです。銀行は対象外になります。
ただし、借り換えやおまとめローンに関しては、「顧客に一方的に有利になる」貸し付けとして、総量規制の例外として扱われます。
よって、借り換えに関しては、希望額が年収の1/3以上であってもお金を借りることができるのです。
新たな消費者金融に借り換えとしての申込をした場合、総額が年収の1/3を超えていても問題ないのです。ただし、複数社ある内の、銀行やクレジットカードのキャッシングからの分の金額は、借り換えとしての額に含めることができない場合もあります。
借り換え先に貸金業者を考えている場合に、貸金業者や銀行など、あちこちから借りている人は、要注意です。下手に銀行分が借り換え出来なかったら、おまとめのつもりがおまとめにならなかったりします。結局、負担減につながらないのです。
貸金業者のホームページなどでは、おまとめローンの説明部分に注意書きがあるので確認するといいでしょう。
それよりも逆に言えば、すでに銀行でお金を借りている場合は、借り換え先も銀行を候補に入れた方がいかもしれません。
ただ、法律的に借り換えが総量規制の例外として扱ってもらえるのならば、借り換えの可能性が出てくるのは嬉しいですね。
とはいえ、細かい部分では借り換えにできないローンがあるのならば、借換額を適当に考えるのではなく、きちんと自分の借金を把握する必要があると言えますね。
他にも注意する点はいろいろあります。
まず、今までのもそうですが、新たに借り換えするローンの金利や返済回数を知っておくことです。
というのは、借り換えすれば必ず負担が減るとは限らないからです。
金利が安くなったとしても、支払期間が長くなれば、いつまででも借金が終わらない。期間が長くなれば(=返済回数が増える)、その分総額が増えることもあるのです。
一般的なカードローンを限度額が大きいから借換用として利用することも可能ですが、この場合での注意もあります。
注意というよりも本人の気持ちの問題ではあるのですが、普通のカードローンを借換用して使う場合、一旦は、お金は自分の元に届く形になります。このお金を、返済にあてずに今まで通りに使ってしまう人がいます。
全体から見てごく一部の人達なのでしょうが、一旦大金を手にすると、使いこんでしまう人がいるのです。特にギャンブルで借金を抱えている人に多い傾向があります。
結果、「借金が単純に増えた。」「負担が増えた。」だけになってしまう場合もあるのです。
通常のカードローンとは別に、おまとめローンや借り換え専用のカードローンコースを持っている業者もいます。
そんな時は、借り換え専用だからこその特徴を持っているものです。この借り換え専用の特徴も把握しておくと後で困ることはないでしょう。
専用の場合、申し込み者本人を通さずに(新しく借り換えをする)会社から(元々借金をしていた)会社へ直接返済をするタイプもあります。手続きの手間は省け、なお且つ、借金の返済を確実にこなしてくれます。これは、先にあげたような使い込みの心配な人にはお勧めです。
しかし、同時にその特徴として、(専用ではなくとも総量規制の額を超えた場合にも言えることですが)借り換えの額までしか借り入れができない、ということです。
通常のカードローンで借り換えをした場合、限度額が借換必要額を上回れば、その余分な額は今まで同様にちょっとした必要時に使うことができます。また、返済が進んで余裕ができれば、追加融資も可能です。
対して、専用のカードローンの場合、まず借換必要額までしか借りられません。借り換えついでにちょっと使いたいな、と思ってもそんなお金はないのです。
しかも、借入額としては元金のみ、と細かく明示している業者もあります。ということは、本当に必要で満足できる金額までの借り入れができない可能性があるのです。これは、要注意です。
そして、借換としてお金を使った後は、ただ只管返済するのみです。おまとめ専用の場合は、どんなに余裕ができたとしても最後まで返済のみになってしまうのです。
借金が減って嬉しい半面、新たに借り入れが必要な場合には、困ってしまうかもしれません。
良い悪いは兎も角、生活していく上でちょくちょく新たな借り入れが必要ならば、追加融資ができない、返済のみのコースに申し込むのは今後の生活が厳しくなるということ。
もちろん、それぐらい自分に厳しくしないと返済は進まないかもしれないですね。どちらにしても、その内容を知っているのと知らないのとでは、大きく違う結果になるのでは。
今まで述べた内容を、借り換えのメリット・デメリットとして整理すると。
メリット | デメリット |
---|---|
金利が安くなる。 借金の総額が減る。 返済日が1日分にまとまる。 借金の返済の管理ができるようになる。 |
返済が長期化する可能性がある。 借金の総額が増える可能性がある。 審査に落ちる場合がある。 複数社からの借入額全額分が、必ず借換用資金として入るとは限らない。 借金が減っても新たに借り入れができない場合がある。 借換用のお金を使い込んでしまう可能性がある。 |
デメリットですが、ケースバイケースで必ずそうなるとは限りません。しかし、こうやって見比べてみると、メリットよりもデメリットの方が多くなってしまっています。
もちろん、全ての内容が当てはまるとは限りません。今まで利用していたカードローンの種類や額、特徴でも大きく変わってきます。
自分の場合は、どのようなメリットがあり、どのようなデメリットが生じるのかをしっかりと見極めないと、それこそ負担が増えるばかりになりかねません。
借り換えの際の注意点やメリット・デメリットとは少しポイントがずれますが、借り換え時に必要な書類を用意することで、自身について改めてわかることもあります。
貸金業者によって多少の違いはあるでしょうが、まずは借り換え時に必要な書類は大よそこれらになります。
ここにある本人確認書類ですが、大抵は運転免許証になります。なければパスポートや健康保険証などのコピーを提出する必要が出てきます。
収入証明書に関しては、主にこれらが該当します。
他社の借り入れについては当然のこと、収入証明書などの書類も用意をすれば、当たり前ですが自身の収入について改めて確認することができます。それらがすぐに借り入れできるかどうか、審査の判断になるとは限りませんが、借り入れできるかどうか考える上での目安になるのではないでしょうか。
今は何かと即日融資を謳うなど、スピード重視の傾向があります。借り換えでも即日対応してもらえたりします。確かに急ぎでお金が必要な場合には、即日融資は願ったりなシステムです。
しかし、毎月の返済があるとはいえ、一刻を争うようなスピードが今現在必要かといえば、そうではないはずです。
これら、借り換えのことを知ると同時に、改めて、自分の借金の状況を知ることが重要なポイントになってきます。早く申し込むことよりも早く特徴を理解する方が先になるのではないでしょうか。
それも人によって違うみたいなので、自分の場合はどうなるのかを知る為にも、メリットとデメリットをしっかりと把握する必要もありそう。
間違えて申し込んで失敗しないように、それこそ慌てないで、しっかりと考えるようにしたいものですね。
おまとめローンや借り換えローンにもいろいろな特徴があります。
全ての貸金業者が、借り換え専用のローンコースを持っているわけではないですが、通常のカードローンを借り換え用として扱うのもありです。(その場合は、借り換えができる旨が表記されています。)
何かと即日融資とスピードに重点が置かれることが多いのですが、借り換えで即日融資をしなければいけないほどの切羽詰まった状況というのは、ほとんどないはずです。
借り換えローンの様々な特徴を知り。また、自身の収入についてや今までの借り入れの状況を把握し、どの借り換え方法がいいのか、よく検討すると負担を減らすことができます。
いろいろな貸金業者のホームページでは、返済シュミレーションもあるので、上手く活用して、自分にあった借換ローンを見つけられるといいと思います。
借り換え自体を考えることは、借金に対して現状を打破して前向きに返済して行こうという意味もあるのでしょうが、だからこそ慌てて借り換え先を探すとデメリットになる可能性もでてくるのでは?
その借り換えが自身にとってメリットとなるのか、はたまたデメリットとなってしまうのか、落ち着いて考えて決めるのが一番ではないでしょうか。
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特に最初は金利が高く限度額も少ないからと、闇雲にあちこちから借りる人も中にはいます。金利について理解せずに借りる人も中にはいるかもしれないですね。
もちろん、それ以前に早めに借り換えを考える人もいるでしょうし、借り換えた方がいいように普通は思うのですが、自分のキャッシングやカードローン商品の内容を把握してからでないと困ることもあり得るので注意は必要。
逆に借り換えて困った状況にならないように、今の状況や借り換え時での注意点は知っておくといいですよ。