お金を初めて借りる時、誰でも緊張してしまうものです。むしろ軽過ぎる気持ちで借りるより、ずっと健全な精神だと言えます。その緊張を忘れなければ、失敗することなく、安全にキャッシングやカードローンを利用できるでしょう。
学生時代に経験があれば別ですが、新社会人になったことをきっかけに、初めてキャッシングやカードローンなどの個人小口融資を利用する人が多くなっています。就職し、安定した収入ができることへの安心感や、社会人ならではの急激な出費が増えるからでしょう。
初めて利用する時の注意点や、安心して利用できる、お勧めの会社をチェックしてみましょう。
社会人になり、安定した収入を得られるようになると、カードローンやキャッシングなどの審査に通りやすくなります。お金を借りたら必ず返さなければいけないのですが、安定した収入があれば、計画的な返済をしやすいからです。
金融機関の種類 | 特徴 |
---|---|
銀行、信金など銀行系 | 金利が低い商品が多い 審査に時間がかかりがち 他の金融商品との併用で優遇サービスがあることも |
信販会社 | 高額の買い物時に便利 ショッピングクレジットが多い |
消費者金融 | 金利がやや高め 審査が速いことが多い 会社によっては一定期間の無利息サービスがある |
お金を借りられる金融機関は様々ですが、中でも、この3つが代表的なものとして知られています。街中の広告やメディアのCMなどで、どれも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
銀行、信販会社、消費者金融は、それぞれに違った特徴があります。あまり知識がない人も多いかもしれません。
しかし、お金のこと、特に借金関連は非常に重要な情報が多く、基本的なことを知らないまま利用してしまうと、思わぬトラブルになることがあるため、最低限の把握が必要です。
銀行のカードローンは、まず、金利が群を抜いて低いことが特徴です。金利は利息にダイレクトに反映されますので、返済総額を考えると、何よりも重要なポイントでしょう。金利が低ければ低いほど、お得にお金を借りることができます。
信販会社は主に、クレジットカードの発行によって経営されています。クレジットカードは大抵、ショッピングに利用されていますね。高額の買い物や、インターネットショッピングでの決済で便利に利用することが可能です。
消費者金融は銀行に比べ、金利がやや高いのですが、審査が速いため、急いでいる人には最適です。また、大手消費者金融であれば、銀行のATMを利用できることも多く、軽いフットワークで使いこなすことが期待できます。
先に少し説明していますが、信販会社は主にクレジットカード、多くはショッピングクレジットとして利用されています。対して、銀行カードローンや消費者金融のキャッシングは、現金を直接借りられるシステムです。
詳しい人であれば、クレジットカードには、ショッピングのための資金としてのショッピング枠、そして現金を借りられるキャッシング枠というものがあると知っているかもしれません。確かに、カードによってはキャッシング機能がついていて、現金を借りることができます。
しかし、そのためには事前に手続きが必要であったり、返済時にはショッピング枠の利用金額とは違う方法で返済する必要があったりと、何かと手間がかかることも事実です。また、以下のような特徴もあります。
クレジットカードのキャッシング枠は、あくまでオプションとして扱われるため、どうしてもこのようなデメリットが見えて来ます。
デメリットの面を考えると、現金を借りたい時には、やはり銀行のカードローン、消費者金融のキャッシングが向いていると言えるでしょう。
では、実際に申し込む時の流れを見ておきましょう。これは銀行カードローン、消費者金融のキャッシング、信販会社のクレジットカードでほぼ共通した流れになっています。
まず、申し込みのための書類が必要です。最近は申し込みがインターネットからできるようになっているため、完全にペーパーレスだと思っている人も多くなっていますが、まだまだそうもいかないのが実情です。
必要書類 | 該当書類 |
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申込書 | 金融機関所定のもの (郵送による申し込みの場合のみ) |
身分証明書 | 運転免許証、健康保険証、パスポート、 個人番号カード、年金手帳 |
収入証明書 | 源泉徴収票、給与明細書、納税証明書 |
この他にも、金融機関が指定する証明書を提出する必要があります。申し込む商品によって違うこともありますので、先に確認しておきましょう。
収入証明書は、希望の借入限度額によっては、提出しなくても良いケースがあります。銀行のカードローンでは銀行指定の金額以下、消費者金融では50万円以下なら提出する必要がないということが多いので、希望の借入限度額と比較してみて下さい。
新社会人、新入社員には、試用期間がある会社が多いことでしょう。大抵は最初の三ヶ月がその期間にあたることがほとんどです。その三ヶ月を無事に過ごすことができれば本採用され、完全にその会社の社員として、今後も働くことが可能になります。
ここで気を付けたいのは、試用期間中の申し込みです。
審査で重要視されるポイントのひとつとして、勤続年数が挙げられます。その会社でどの程度の期間、働いているかがチェックされるのです。勤続年数が長ければ長いほど、安定した収入を継続して得ることができる=安定した返済が期待できると判断されます。
また、試用期間中は、会社によっては必要書類が足りないこともあります。特に小さな会社に多いのですが、「試用期間中は社会保険に加入させない」という方針を取っているケースがあるのです。労働基準法では違法にあたりますが、これも厳しい現実のひとつだと言えます。
社会保険に加入していないということは、健康保険証や年金手帳が発行されないということになります。また、この期間は職歴として反映されなくなるため、正確には正社員として認められないという事実にも直面するのです。
試用期間中は金融関連の商品の申し込みは控え、無事に本採用となってから、改めて申し込んた方が賢明でしょう。
申込書と必要書類を送付すれば、あなたが行う申し込み手続きは完了です。この後は金融機関が審査を行い、あなたに融資をするかどうかを判断します。この審査の流れもほぼ共通しています。
審査項目 | 内容 |
---|---|
個人情報の確認 | 氏名、年齢、住所、勤務先、勤続年数など |
個人信用情報の確認 | 過去の借入経験、返済態度、事故情報など |
在籍確認 | 勤務先への架電によるチェック |
審査の流れは上記、上から順番に行われます。まずは個人情報の確認ですが、これは特に戸籍などをチェックするわけではなく、申込書に記載された情報を点検するにとどまります。ただし、ここで誤字脱字などの記入ミスがあれば、その場で審査に落ちてしまいます。
その後は個人信用情報の確認です。個人信用情報とは、信用情報機関というところに登録されている、お金関連の個人情報です。
カードローンやキャッシングの利用経験者は、借入額や返済の状況、遅延や滞納の情報が残されています。情報の保管の期限は5年から10年となっています。
各金融機関は、この信用情報機関で、申し込み者の過去の情報をチェックします。この段階で不利な情報が確認されると、審査に大きな影響が出ると言われています。
初めて金融商品に申し込んだ人は、当然のことながら、信用情報機関に情報登録はされていません。しかし、申し込みをしたという記録が登録されます。もちろん、それだけであれば、将来的に不利に働くことはありません。あくまで事実として残されるだけです。
ここで問題がないと判断されれば、最終段階の在籍確認に進みます。申込書に記載された勤務先に電話をかけ、本当に在籍しているかどうかを確認するのです。この在籍確認に対して、複雑な感情を持つ人が多いので、少し詳しく説明しましょう。
申し込みの時、新入社員や中途社員は、試用期間中であるかどうかも、審査で重要なポイントになる可能性があります。勤続年数が長ければ長いほど、審査では有利になると言われているため、まだ試用期間中の場合は、この点の評価が下がる恐れがあります。
念のため、試用期間中に申し込むことはやめて、半年程度の在籍をした後にすると良いでしょう。その頃には、試用期間中に発行されないかもしれない健康保険証など、申し込みに必要な書類も全部揃っているはずですね。
在籍確認は、どの金融機関でも行っていることです。
中には、「この会社の商品なら在籍確認がない!」という噂を聞いたことがあるかもしれませんが、それは高確率で間違っている可能性があると考えておいて下さい。
基本的に、会社に在籍している人が審査に通りやすいと言われています。安定した返済のために、継続した収入を期待する金融機関側としては、当然と言えば当然です。正社員ではないとしても、派遣社員、アルバイト、パートの人でも、在籍確認は必ず行われます。
中には審査に通りたいがため、虚偽の情報で申し込む人がいるかもしれません。そのような人に融資をしないよう、在籍確認は必須だとされています。このような理由から、金融機関は必ず在籍確認を行うことにしています。
虚偽の情報ではないとしても、在籍確認を嫌がる人は多いようです。職場に電話がかかってくる、ということがネックになっていると言われています。カードローンやキャッシングで、お金を借りることを知られたくないという心情が働くと考えられます。
お金を借りることは何ら悪いことではないのですが、デリケートな一面もあるため、その心情は充分に理解できます。とはいえ、在籍確認をする理由もしっかりとありますので、避けることはできません。
金融機関側は、在籍確認の電話の際、以下のことに配慮しています。
会社に電話をかけてくる際、「○○銀行です」という名乗りをすることはほとんどありません。オペレーターの個人名でかかってきます。これなら本人以外が電話に出ても、金融機関からの電話とは分かりませんよね。
本人が電話に出られないとしても、「実はカードローンの審査の件で」などという話をすることはありません。もし不在だとしたら、電話に出た人が不在であることを告げるはずです。これで充分在籍が確認できますので、問題はありません。
また、どうしても自分で電話を取りたい人のために、時間指定をすることが可能であることも多くなっています。
これなら自分で対応できる可能性が高くなります。申し込みの段階で指定できる商品もありますので、見逃さずにチェックして下さい。
それでもどうしても嫌だ、と思う人は、申し込みの時に金融機関に直接相談してみてはいかがでしょうか。低い可能性ではありますが、金融機関によっては対応してくれるかもしれません。ただ、あまり期待しない方が良いのは確かです。
職場への電話に本人以外が出た時のために、金融機関名ではなく、オペレーターが個人名で名乗っての確認が基本となっており、金融機関への申し込みが、他の人には分かりにくくなっています。
また、電話をする時間を指定することができる金融商品もあります。申し込みの段階で、指定することが可能になっていることが多いので、時間指定を希望する人は、忘れずに伝えるようにしましょう。
実際にお金を借りる場合、それほど急ぎではないのであれば、銀行のカードローンをお勧めします。銀行のカードローンは種類も多く、あなたがメインバンクとして使っている、なじみ深い銀行の商品を利用できるかもしれません。身近な金融機関の商品なら、何となく安心できるのではないでしょうか。
銀行カードローンの便利な点は、このようなものが考えられます。金利が低いことは先に説明しましたが、やはり大事なポイントですね。また、口座を持っている銀行のカードローンであれば、毎月引き落としで、簡単に返済することができます。
最近では他行の銀行口座を指定することができる商品が増えていますので、かなり便利に利用することができるでしょう。他の金融機関では振り込みでの返済も多く、つい忘れてしまいがちな人には、引き落としができる銀行カードローンが安心です。
多くの銀行が独自のカードローンを発行していますが、中でもよく知られているのが、3大メガバンクが手掛けているカードローンです。どのカードローンも利用しやすく、細かいサービスが受けられるため、かなりの人気を集めています。(⇒お金を借りるのは怖い?安全なカードローン選び)
商品名 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
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三菱東京UFJ銀行の カードローン「バンクイック」 |
1.8%~14.6% | 10万円~500万円 | 最短30分で審査回答 |
みずほ銀行カードローン | 3.5%~14.0% | 10万円~1000万円 | キャッシュカードで利用可能 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 10万円~800万円 | ローン契約機による申し込み可能 |
三菱東京UFJ銀行から発行されているバンクイックは、銀行のカードローンとしては、銀行にあるテレビ電話からの申し込みであれば、審査の回答が速いことが有名です。急いで現金を都合しなければいけない時、心強い味方になってくれそうですね。
みずほ銀行カードローンは、限度額の高さが銀行ならではの金額です。他の金融機関では、1000万円という限度額を見ることは滅多にありません。
また、みずほ銀行の口座を元々持っていれば、ローン専用カードではなく、手持ちのキャッシュカードで借りられることも魅力です。
三井住友銀行カードローンは、ローン契約機で気楽に申し込みをすることが可能です。申し込みからローン専用のカード発行まで、短時間で一気に行うことができるので、手間を嫌う人に人気のあるカードローンです。
カードローンを申し込みたくても、審査に通過するかどうかが不安な人もいるかもしれません。また、上手に使いこなす自信がない人は、まずカードというものに慣れておいても良いでしょう。
デビットカードは現在、多くの銀行が手掛けています。中にはクレジットカード顔負けのショッピング保険がついていたり、ポイント還元サービスを行っているものもありますので、気になる人はぜひチェックしてみて下さいね。
日本の三大メガバンクと呼ばれるみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行では、それぞれ優秀なカードローン商品をリリースしています。限度額の高さや返済の融通性、中には消費者金融並の審査の速さを誇るものもありますので、ぜひチェックしてみて下さい。
カードローンにまだ躊躇いを感じる人は、口座からその場で決済・引き落としがされるデビットカードもお勧めです。口座にお金がなければ、それ以上利用することができませんので、安心して利用することができます。カードに不慣れなうちの練習として考えてみるのも良いですね。
消費者金融のキャッシングも、初心者が使いやすい時代になっています。特に大手の消費者金融は、新規顧客の獲得に熱心ということもあり、様々なサービスを打ち出しています。利用する時には絶対に見逃せません。(こちらもご参考に→キャッシング会社を選ぶならここをチェック!)
銀行のカードローンに比べると、金利は少し高くなってしまいますが、それを上回る利便性があることは確かです。利用できる提携ATMも多く、旅行先や出張先でちょっとした現金が必要な時、コンビニや銀行のATMで、サッとキャッシングできるのは嬉しいですね。
消費者金融も銀行と同じく、多くの会社があります。まだ使い慣れていない人は、対応に慣れた大手の消費者金融が扱うブランドを選ぶと良いでしょう。中小には中小の魅力がありますが、まずは大手でキャッシングの経験を積んでみてはいかがでしょうか。
ブランド | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 | 平日14時までのweb申し込みで 即日融資可能 |
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 | クレジットカード機能の付帯可能 |
モビット | 3.0%~18.0% | 800万円 | 特定銀行に口座があれば 申し込みから利用までwebで完結が可能 |
プロミスはフットワークに富んだブランドです。平日の14時までにインターネットからの申し込みを終え、審査に通過すれば、その日からキャッシングをすることができます。スピード性が重視される消費者金融の中では、ダントツの速さです。
アコムはキャッシングの中では珍しく、キャッシング専用のカードに、クレジットカードの機能を付けることができます。手数料や年会費はかかりません。キャッシングだけではなく、ショッピングにも使えるようになりますね。また、初回利用者は、30日間利息無料サービスが使えます。
モビットは「WEB完結申し込み」が人気です。この方法で申し込みをすると、キャッシング用のカードは発行されません。インターネットバンキングを通じ、指定の口座に振り込むという形態になります。尚、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行いずれかに口座を持っている人が対象です。
消費者金融や信販会社を利用する際、必ず覚えておきたいのは「貸金業法」です。貸金業法とは、貸金業者に適用される法律で、より健全にキャッシングやショッピングクレジットを利用できるよう、利用者保護の意味を持って制定されています。
貸金業法は細かい点まで決められていますが、特に有名なのがこの2項目です。年収の三分の一までの借入は、人によっては不便に感じるかもしれませんが、無理のない返済のために決められた基準です。
消費者金融、信販会社は、貸金業という業態になるため、この貸金業法が適用されます。全うな業者であれば、必ず守っている法律です。利用する時にはぜひ思い出して、安全な業者を選んで下さい。
プロミス、アコム、モビットといった、誰でも名前を聞いたことがありそうな大手消費者金融では、それぞれ特徴的なサービスを提供しています。審査のスピードを重視するか、総合的な返済総額を低く抑えたいかなど、あなたの目的に合ったサービスを提供するブランドを選びましょう。
消費者金融は、貸金業法という法律が適用されます。借入ができる金額は、年収の三分の一までと決められていたり、50万円以上の借入には収入証明書が必要である等、先に覚えておきたい項目ですね。しっかり把握しておいて下さい。
銀行、消費者金融、どちらの審査に通って利用したとしても、最終的に一番重要となるのは返済です。この返済が一度でも滞れば、事故情報として、信用情報に傷がついてしまいます。事故情報は消去されるまでに時間がかかりますので、できれば避けたいことですよね。
そのためには、申し込みの段階から、返済について計画を立てておくと良いでしょう。収入に対する借入金額、返済金額のバランスを考え、適度に利用することが一番です。
もしも分からないことがあったら、金融機関にすぐに問い合わせをしましょう。ほんの些細な疑問でも、必ず丁寧に対応してくれます。どんなことでも相談して、安心、安全に借入をして下さいね。
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キャッシング審査のおすすめQ&A
銀行、消費者金融、信販会社と、それぞれの特徴を掴み、自分が希望する借り方を考えれば、大抵の疑問はすぐに調べられます。貸金業法など、法律についても調べておいた方が良いでしょう。
それでも分からない時は、分からないままにせず、金融機関のスタッフに問い合わせをしていることをお勧めします。申し込みから借入、返済まで、スムーズに進められると良いですね。
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銀行は金利の低さで有名ですが、審査が遅めという点があります。消費者金融はその逆に、審査は速めではあるものの、金利が少々高くなることが多いようです。信販会社は現金を都合すると考えるより、高額な商品を買う時に、分割払い目的で利用することに向いています。
クレジットカードにもキャッシング枠がついていることがありますが、金利が高めであったり、事前の利用手続きが少々ならず面倒だと言われています。そういった面を考えると、お金を借りるのであれば、カードローンかキャッシングが向いていると考えられます。