18歳になると、色々なことができるようになります。まだ未成年でも選挙権を行使できたり、自動車免許の取得もOKになりますね。次に気になるのはお酒や煙草といった、大人の嗜みですが、中にはお金について興味を持つ人もいるでしょう。
大学や専門学校、そして社会人になると、今までよりもお金が必要になることが多く、時には手持ちのお金だけでは足りなくなるかもしれません。そうなると、キャッシングやカードローンを考えてみるのではないでしょうか。
そこで気になるのは年齢です。キャッシングやカードローンは、18歳でも利用することができるのでしょうか?(こちらもご参考に→十代でも借りられる?未成年のキャッシング)
まず、お金を借りられる金融機関を知っておきましょう。漠然と銀行をイメージしている人が多いかもしれませんが、銀行の他にも、現金を借りられる金融機関はいくつか存在します。それぞれに特徴がありますので、状況によって使い分けていきたいですね。
銀行は誰もが知っている金融機関です。住宅ローンや車のローンなど、高額のローン商品を扱うイメージが強い金融機関ですが、最近ではカードローンにも力を入れ、個人の小口融資が重要な商品になっています。
消費者金融は、いわゆるキャッシングと呼ばれる形態でお金を貸すことが多い会社です。申し込みから利用、返済まで、スピーディかつ分かりやすく済ませられる会社が多く、ライフスタイルにマッチした多くの人から人気を集めています。
信販会社は、クレジットカードと呼ばれるカードを発行している会社になります。高額のショッピングをした時、一時的に立て替えるためのカードだと考えると分かりやすいでしょう。中には家族で利用できるカードを発行している会社もあります。
カードローンとキャッシングは、現金を銀行ATMや専用ATM、あるいはコンビニなどにある提携ATMから引き出して融資を受ける、日常生活の中で手軽に使える融資方法です。昔は店頭に行かなければ借りられないと思われていましたが、技術の発達によって、どこでも使えるようになりました。
金融機関 | 特徴 |
---|---|
銀行 | 金利が低い 申し込みから利用開始まで時間がかかることが多い |
消費者金融 | 金利が銀行より高め 申し込みから利用開始までが速いことが多い |
それぞれの特徴は、金利の違い、利用開始までの時間が挙げられます。金利とは、簡単に言えば利息のことで、借りたお金に対する利用料のようなものだと思っておけば良いでしょう。
金利のパーセンテージ(%)によって利息が変わってきますので、気を付けておきたい部分です。
信販会社は、銀行や消費者金融とやや違い、現金を融通するものではありません。クレジットカードと呼ばれるカードを発行し、買い物をする時に使えるようになっています。レジでカードを出して支払いを済ませている人を見たことがあるのではないでしょうか。それがクレジットカードです。
クレジットカードは、現金をすぐに利用したい人には不向きなカードです。
ものによってはキャッシング機能もついていますが、カードローンや消費者金融のキャッシングよりも使い勝手が良いわけではないため、普段は買い物に使い、緊急時に現金を使うための保険のようなものだと考えましょう。
現金を借りるなら銀行のカードローン、消費者金融のキャッシングが最適です。では、気になる年齢についてはどうなのでしょうか。カードローンもキャッシングも、会社ごとに基準が違いますが、それぞれ年齢制限を設けています。例として大手銀行のカードローン商品を見てみましょう。
ブランド | 申し込み可能年齢 |
---|---|
三菱東京UFJ銀行 バンクイック |
満20歳以上65歳未満 |
みずほ銀行カードローン | 満20歳以上満66歳未満 |
三井住友銀行カードローン | 満20歳以上満69歳以下 |
日本の3大メガバンクと呼ばれる大手銀行の、人気のカードローンを例として挙げてみました。
見て分かる通り、申し込みが可能な年齢は、どのカードローンも満20歳以上となっています。残念ながら、18歳で申し込むことはできません。
銀行のカードローン商品は金利が低く、それゆえに、社会的にもある程度の責任を負える立場であること、返済がしっかりできるという確証がある人に提供される傾向があります。
申し込みから利用までの手軽さが支持を受け、銀行のカードローンと人気を二分する消費者金融ですが、こちらも18歳では厳しい現実が多いようです。有名な大手の消費者金融を見てみましょう。
ブランド | 申し込み可能年齢 |
---|---|
アコム | 20歳以上から69歳以下 |
アイフル | 満20歳以上から69歳以下 |
モビット | 満20歳以上から69歳以下 |
どのブランドも、下限年齢が20歳以上となっています。未成年の人は申し込みができないことが分かります。銀行と同じく、消費者金融でも、未成年に対する考え方は厳しいものとなっているため、中々お金を借りることは難しいでしょう。
もちろん、年齢を詐称して申し込みをすることは厳禁です。判明すれば犯罪になりますし、何より、申し込みの段階で提出する身分証明書などの証明書類で、本来の年齢が分かるようになっています。(⇒18歳でもキャッシングできるところはある?)
日本の法律では、実は未成年の借金を禁じるものはありません。法律上は、18歳からお金を借りることができます。ただ、それに対応していない会社が多いということです。ほとんどの会社では、やはり20歳以上からの申し込みになっています。
まず、未成年は収入が不安定であることが多く、返済に問題が生じるケースへの懸念があります。大手の金融機関であればあるほど、そのトラブルに対する用心は顕著です。未然に事故を防ぐための措置だと考えれば、仕方がないと言えるでしょう。
このような理由から、未成年が銀行のカードローンや大手の消費者金融から借入をすることは、非常に難しくなっています。思った以上に18歳未満に厳しいのが日本の金融業界の現状のようですね。
未成年は社会的に、まだ責任を持てない立場だと見られがちです。安定した返済を求める金融機関側としては、融資を躊躇っても仕方がないと言えるでしょう。
他にも、保護者の問題があります。契約者本人が未成年である場合、保護者は無条件で、その契約の破棄を決定・実行することができるという法律があります。
このようなトラブルを避けたい金融機関側としては、未成年に対し、どうしても厳しい方針を取らざるを得ないというのが現実のようです。
とはいえ、未成年でも全くお金を借りられないわけではありません。特に、既に成人している家族がクレジットカードを持っていれば、現金はともかく、ショッピングをすることができる可能性があります。
家族カードとは、名義は契約者本人(ここでは親とします)だとしても、家族であることが証明できれば、決められた金額の範囲内で利用ができるカードのことです。
遠方の学校に進学したお子さんに持たせる親御さんも多いものです。
利用には当然、親の承諾が必要ですが、お小遣いでは賄えない高額の買い物をしたい時には便利な存在です。もし可能であれば親御さんにお願いして、家族カードを発行してもらいましょう。ただし、利用できる金額は制限されていることも多いので、その点もしっかりチェックが必要です。
基本的に買い物に利用されることが多いクレジットカードですが、中にはキャッシング枠が付帯しているものがあります。このキャッシング枠は、通常のクレジットカードの利用方法ではなく、現金が必要な時、カードローンなどと同様に、ATMからお金を直接借りることができます。
返済に関しても違いがあります。クレジットカードの支払いとキャッシング枠の支払いは、支払い方法が違ったり、引き落とし日が違うというケースもあるようです。
また、そもそも家族カードでは、キャッシング枠の機能がないクレジットカードも存在します。元々機能があったとしても、事前の利用申し込みが必要であることがほとんどですので、何よりも親御さんの許可が必要になります。
クレジットカードのキャッシング枠を使うとしても、やはり親の同意が必要となることが分かりました。名義が親である以上、それは仕方のないことです。親の同意なしに利用ができる環境にあっても、思わぬトラブルの原因になりますので、無許可で利用するのはやめた方が良いでしょう。
総合的に考えると、未成年の借り入れは非常に難しいと言えます。
銀行、消費者金融、信販会社の全てが、基本的に成人した人を対象にした商品展開をしているからですね。こればかりはどうしようもないことですので、成人する時を待つしかありません。
クレジットカードによっては、家族であれば同様に利用できる家族カードのシステムがあります。親が許可し、手続きを取ってくれれば、未成年でもカードを利用し、ショッピングをすることができます。
クレジットカードの中には、キャッシングができる機能もあります。こちらも親の許可を得ることができれば、家族カードから利用することができるようになっています。
しかし、家族カードにキャッシング機能をつけていないクレジットカードもあり、やはり未成年の現金の借入は、かなり難しい状況だと言えるでしょう。
法律的に、18歳以上であれば、お金を借りること、貸すことは全く問題ありません。消費者金融の中には、学生への貸し出しを専門にしている会社もあります。学生であれば18歳でもOKと明記している会社であれば、問題なく利用することが可能ですよ。
ただし、申し込むにはいくつかの条件があります。
多くの学生専門のローン会社では、このような条件を満たさなければ申し込みができないことになっています。逆を言えば、この2つの条件さえ満たしていれば、審査に通る可能性が高いということです。
また、学生専門のローンは、限度額が少し低めに抑えられています。
一般の消費者金融であれば、100万円、数百万円などの、大きな金額が限度額になっていることがほとんどですが、学生専門のローンでは、多くても50万円程度になっています。
これは学生の本分が学業であること、返済はアルバイトによる収入になることが関係しています。返済のために働き尽くめになり、学業が疎かになってしまっては大問題です。何より、アルバイトでは高額のお金を返しにくいという現実もあります。計画的に利用することも重要ですね。
学生専門のローン会社は、18歳から申し込める会社、20歳から申し込める会社に分かれています。18歳からOKとなっている会社を探してみましょう。どこも安心して利用できる会社ですので、キャッシングを考えている人は、ぜひ選択肢に加えてみて下さいね。
会社 | 申込資格 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
学生ローン カレッヂ | 4年生の大学生、大学院生、 短大生、専門学校生、予備校生 |
15.0%~17.0% | 友人紹介、利用実績で金利変動 |
フレンド田(DEN) | 大学生、短大生 専門学生、予備校生 |
15.0%~17.0% | 友人紹介で 最大14.0%まで金利引下げ |
アイシーローン | 首都圏在住の学生 (高校生、予備校生不可) 学生時代に利用した社会人 |
10.0%~20.0% | 初回利用時 30日間無利息サービス |
大手の消費者金融のように、派手な宣伝はしていませんが、どの会社も長年の実績を持ち、決して無理な貸付をしない優良会社です。金利などは2016年11月現在のものとなっていますので、実際に利用する際は、必ずリアルタイムで確認して下さい。
学生ローン カレッヂは、創業39年の歴史を持つ老舗です。融資についてはもちろんですが、お金のやり取りに不慣れな学生のため、公式サイトに啓発コーナーを設けています。また、クーリングオフについてもしっかりと記載し、より安全に、学生の権利を守った上での利用を推奨しています。
フレンド田(DEN)は、学生ローンというものを、日本で一番最初に始めた老舗中の老舗です。安心、親切、スピーディをモットーとした会社で、多くの学生さんが利用してきました。様々なキャンペーンを展開し、キャンペーン中に条件を満たせば、金利が低くなるという特典もあります。
アイシーローンは、首都圏在住の学生だけが使える会社です。他の2社とは違い、予備校生が使えないことが特徴です。しかしそれよりも、初回の利用であれば、最大30日もの間、利息が発生しないサービスを展開していることは見逃せません。できるだけお得に利用したい人にお勧めです。
学生専用ローンだけではなく、やはり銀行カードローンや、大手の消費者金融を利用してみたいと思う人もいますよね。そんな人は20歳になるまで待つしかありません。その間は学生ローンを利用し、きちんと返済しておきましょう。(⇒おすすめのキャッシング会社情報はこちら)
20歳になれば、銀行カードローンも、大手の消費者金融も申し込むことができます。ただ、18歳から20歳の間まで、学生ローンを利用していた人は要注意です。
学生ローンを利用している間、毎月決められた金額を返済するのは当然のことです。ただ、中にはどうしても支払い日に間に合わなかったり、うっかり忘れてしまう人も出て来るかもしれません。ですが、これは決して良いことではありません。あなたの信用情報に傷がついてしまいます。
信用情報とは、お金に関する取引の情報のことです。契約内容、借り入れ金、返済状態が記録されています。
この信用情報は5年から10年の間、保管されているのですが、もし遅延や延滞、ましてや自己破産などの事故情報が残っていると、新たな申し込みに悪影響が出ます。
20歳になって、もっと便利な銀行カードローンや、大手の消費者金融と契約しようとしても、学生ローンで返済事故を起こし、信用情報に傷がついていると、審査に通過できない可能性が出てきます。
信用情報は何よりも大切です。将来的に住宅ローンなどに影響することも考えられます。学生ローンをはじめ、金融商品を利用する時には、充分に注意しましょう。
学生に向けた専用ローンは、専門で取り扱っている会社を探すと良いでしょう。カレッヂ、フレンド田、アイシーローンなどが有名です。お友達を紹介すると、金利軽減のサービスなどの特典もありますので、できるだけお得に利用したいですね。
審査に通ったとしても、無計画な利用は厳禁です。返済に遅れたりすると、信用情報に傷がついてしまいます。一度信用情報に傷がつくと、回復するまでに長い年月が必要となります。あなたの将来にも影響しかねませんので、気を付けて利用していきましょう。
18歳や19歳といった未成年の人は、現金を借りることがかなり難しい現状です。しかしクレジットカードの家族カードや、学生ローンの利用ができれば、ある程度は自由に利用することができるはずです。
特に学生ローンは、未成年でも利用できる会社が存在します。事前に充分な説明を受けて、計画的に利用しましょう。一度お金を借りると、返済が完了するまで、自己責任で管理する必要があります。
もしも利用中に返済に困りそうなら、黙って延滞などをせず、ローン会社に連絡することが大切です。頭ごなしに怒られることはまずありません。むしろ、負担のないように、一緒に返済方法について見直しをしてくれます。将来のことも視野に入れて、計画的に利用して下さいね。
【参考ページはこちら】
18歳から利用可能なキャッシングを探せ!
学生であれば、学生に向けた専用ローンなどが利用できます。18歳から利用できる会社もありますので、インターネットや情報誌で探してみると良いでしょう。
何より必要なのは、計画的に利用する意思です。20歳になれば、大人と同じキャッシングやカードローンを利用することができます。それまでは信用情報に気を配りながら、問題なく使っていきましょう。
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現金を利用することが目的なら、銀行のカードローン、消費者金融のキャッシングがお勧めです。銀行カードローンは金利が低いものの、審査に時間がかかりがちです。消費者金融は審査が速めではありますが、金利が少々高いというネックがあります。
信販会社は現金を借りると言うより、ショッピングに特化したカードと考えておけば良いでしょう。ただ、商品によってはキャッシング機能がついているものもあります。金利は少々高め、限度額は低くなる傾向にあるようです。