漫画家になりたいという夢をかなえた人でも、よほど売れっ子にならない限り、収入が厳しいという話は有名です。特に駆け出しの頃は、原稿料収入も安く、書籍版でコミックが発行されても、印税が入るのはまだまだ先ということも。
そんな時、やはりキャッシングやカードローンを考えてみることもあるでしょう。とはいえ、漫画家はお金を借りにくいという噂もありますね。(⇒様々な職業とキャッシング審査の関係)
漫画家は自営業、個人事業主として扱われます。個人事業主は元々、キャッシングやカードローンの審査に通りにくいと言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか。実際に申し込んでみる時には、どのような方法になるのでしょうか。
漫画家は、一作品がヒットすればかなりの収入になるそうです。確かに、人気の漫画家の収入をざっと想像してみると、相当なものだろうなという予想ができます。ただ、そこまで到達するのはほんの一握り。漫画家のほとんどは、収入の面で恵まれていないことが多いようです。
収入の不安定さに対して、漫画家は経費が多くかかると考えられます。この経費も、確定申告で返還されるのですが、返還までの期間が長いと、当座の生活費も足りなくなってしまうと言う人も少なくないようです。
有名な漫画家ならともかく、駆け出しや無名の漫画家は、とりあえず収入を得なければ、生活が立ち行かなくなってしまうものです。ただ、今の時代は、雑誌以外でも活躍の場が増えており、出版社との契約の他にも、別の収入を得ることができるようになっています。
例としては、「ブラックジャックによろしく」などで有名な、佐藤秀峰氏が挙げられます。佐藤氏は数々のヒット作を雑誌で発表するかたわら、活躍の場をwebの世界にも広げ、新たなビジネスモデルの電子書籍サイトでも成功し、大きな収入を得ています。
社会的な信用が積み重なれば、個人事業主でも、当座のお金に困った時、融資を受けられる可能性が高くなってきます。
一般のお勤めの人よりも、個人事業主はお金を借りにくい上に、漫画家は輪をかけて不安定な収入です。しかし、社会的信用が上がれば、審査に好影響を与えるかもしれません。
個人事業主は、銀行、消費者金融に関わらず、個人的なお金を借りにくい立場として知られています。場合によっては、収入のない専業主婦よりも審査に通りにくいことがあるほどです。その理由は何なのでしょうか。
審査の段階で、金融機関側は申し込み者の返済能力をチェックします。その中でも、一番重要視されるのが収入の安定性です。個人事業主は一般の会社よりも規模が小さい組織の中、あるいは一人で経営していることが多く、事業の先行きを安定させる力を測りにくいのです。
かと言って、当座のお金を借りたい気持ちはお勤めの人と同じ。それは個人事業主も変わりません。漫画家を含め、個人事業主は、どうやってお金を借りれば良いのでしょうか。
まず、「個人事業主はお金を借りられない」というわけではないということを念頭に置きましょう。
あくまで「審査に通りにくい」というだけであり、お金を借りられないわけではありません。
最初から諦める必要はないのです。
個人事業主がお金を借りるなら、以下の金融機関が代表的です。
個人事業主だと、事業資金を意識する人がいるかもしれません。しかし、銀行カードローン、消費者金融のキャッシングは、多くが事業資金に利用することを禁止しています。
個人事業主に向けた、事業資金用の融資商品は、今の時代、銀行も消費者金融も揃っています。事業資金が必要な場合はこういった商品を利用しましょう。
そして、私的な用途がOKとされているカードローンやキャッシングですが、これは特別な商品が用意されているわけではありません。条件さえ満たし、審査に通過すれば、一般の人と同じカードローン、キャッシングが利用できるのです。(⇒自由業でもキャッシングはできるの?)
個人事業主が中々利用する機会がないカードローン、キャッシングですが、それぞれの特徴を知っておいた方が、より利用しやすくなるでしょう。まずは銀行のカードローンについて調べてみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | カードローン |
発行元 | (主に)銀行、信用金庫、農協など |
金利 | 消費者金融と比較すると低め |
限度額 | 高め |
その他特徴 | 審査に時間がかかる商品が多い 貸金業ではないため、総量規制が無関係 返済に対してかなり厳しい |
銀行のカードローンは、消費者金融と比較すると、金利が低めであることが特徴です。金利が低ければ利息も安く済みますので、お得に使いたい人なら要チェックですね。限度額も高めのものが多く、困った時には頼りになりそうです。
銀行は貸金業ではないため、貸金業法を守る必要はありません。
これにより、消費者金融などの貸金業からお金を借りる時に頭を悩ませがちな、総量規制(借入を年収の三分の一に制限する法律)の心配をする必要がなく、より少ないストレスで利用できます。
覚えておかなければいけないことは、返済に対して、かなり厳しい態度を取るということです。無断で返済日を一日でも過ぎた場合、新規の融資を受けられないばかりか、一括でそれまでの借入金を返済するよう、契約約款で明記されている商品もあります。絶対に無断遅延は避けましょう。
銀行と並んで人気を博している個人向けの融資が消費者金融です。消費者金融は銀行よりもカジュアルに利用しやすいという声もあるほど、今では身近な存在になっています。利用する時の注意点はいくつかあるものの、それは銀行のカードローンも変わりません。
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | キャッシング |
発行元 | (主に)消費者金融 |
金利 | 銀行と比較すると高めの場合もある |
限度額 | 銀行よりは低めであることが多い |
その他特徴 | 審査のスピードが速い 総量規制の対象となるため、借入は年収の三分の一まで |
消費者金融のキャッシングの金利は、銀行のカードローン商品と比較すると高めだと言われています。しかし、今は銀行のカードローンも、ものによっては金利が高めであるため、消費者金融が取り立てて高すぎるということはないと言えるでしょう。
限度額は最高で500万円という会社が多く、それ以上の金額を設定していることはあまり見かけません。ただ、生活の一部として日常的に利用するのであれば、限度額をそこまで高くする必要性はないでしょう。
最大の特徴は、総量規制の対象となるということです。
貸金業法の中に定められた総量規制ですが、消費者金融を始めとした貸金業者が必ず守らなければいけない法律ですので、銀行のように、審査の結果によっては年収の三分の一以上を借りられるということは絶対にありません。
ただ、最近では、事業資金に利用できる融資商品が出てきています。個人向けの融資商品とは分けられたものですので、より必要な方を選択しましょう。
銀行のカードローンは金利が低く、限度額が高めです。反面、審査に時間がかかる商品が多く、急ぎの時には向いていないかもしれません。
消費者金融のキャッシング商品は、金利が高めですが、審査のスピード性は抜群です。ただ、消費者金融での借入は、総量規制の対象になります。希望額を考える時は、年収を意識した金額にして下さいね。
個人事業主でも、一般のお勤めの人と同じ商品に申し込むことが可能です。その時にはどのような手続きが必要なのでしょうか。まず、申込書と一緒に、送付しなければいけない書類があります。webから申し込む場合は、それぞれの会社の指定の方法で送付します。
この2つは、必ず求められる証明書類だと考えておきましょう。どちらもあなたの身分、返済能力に関わる証明書になります。金融機関指定の種類の証明書を用意できない場合、申し込みをしても審査に落ちる可能性が高いので、指定があれば必ずそれに従いましょう。
身分証明書、収入証明書として提出を求められるのは、各金融機関によって様々です。しかし、ほぼ共通のものとして通用する可能性が高いと思われるのが、以下の書類となっています。
証明書 | 利用できる書類 |
---|---|
身分証明書 | 運転免許証、健康保険証、個人番号カード、パスポート |
収入証明書 | 源泉徴収票、納税証明書、給与明細(数ヶ月分) |
代表的な書類はこのようになっています。身分証明書は、できるだけ写真付のものが良いとされていますが、特に指定がない場合はこだわらなくても良いでしょう。
最近利用されるようになった個人番号カードは、番号を隠し、本人が証明できる部分だけを複写して送れば良いことになっています。
収入証明書として利用できるものも様々ですが、どれも納得の内容ですね。しかし、ここで個人事業主は溜息をつきたくなるかもしれません。そう、源泉徴収票、給与明細は、個人事業主では準備ができない種類のものなのです。
個人事業主は、一般的な会社よりも、収入の証明が難しい立場です。金融機関側としても、審査で万全を期すために、会社員や公務員の人からは提出を求めない種類の証明書を要求することがあります。
この2つがあれば、個人事業主の返済能力を、より詳細に把握することができます。準備するのは大変ですが、審査に通るためのひとつの手続きだと考えておきましょう。例としては、以下の書類が求められるケースがあります。
書類の種類 | 該当書類 |
---|---|
確定申告書類 | 青色申告 / 確定申告書指定ページ、決算書の写し 白色申告 / 確定申告書指定ページ、収支内訳書の写し |
経営状況が分かる書類 | 営業許可証、あるいはそれに類する書類 受注書、発注書、請求書、領収書など指定の書類 |
あくまで例ですので、全ての金融機関で求められるものとは限りません。ただ、どこの金融機関で借入をしようとしても、以上の書類に類する証明書の提出が求められることは、疑いようがありません。
個人事業主だけに求められるひと手間ですが、審査にはどうしても必要です。キャッシングやカードローンに申し込む時の手続きのひとつとして、忘れないように準備しておきましょう。該当する書類を持っていない時は、申し込みの前に金融機関に相談してみることをお勧めします。
ただ、個人事業主は、これ以外の書類の提出を求められることがあります。経営状況を明らかにするためです。確定申告書の写しや、仕事上で作成した発注書、納品書、領収書など、各金融機関によって求められるものは様々です。
該当する書類が手元にない場合、申し込みをすることは難しいと言えますが、その際には金融機関に相談してみると良いでしょう。代わりになるものがあれば、それを指定してくれる可能性があります。
キャッシングやカードローンを考える時は、大抵が急場をしのぎたい時ではないでしょうか。特に漫画家さんをはじめ、個人事業主の人は、収入に波があってもおかしくないお仕事です。突然の出費に対応しきれないと感じたら、やはり審査が速い消費者金融を選んでみてはいかがでしょうか。
消費者金融の審査は全体的に速いと言われています。そして事実、その通りです。申し込みからキャッシングの初回利用までの時間が短く、申し込んだその日のうちに利用できるようになることも珍しくありません。
個人事業主の申し込みが可能なキャッシングブランドは、公式サイトに明記してあります。大手が多く対応しているので、お好みのブランドを選んで申し込みましょう。金利やサービス内容など、それぞれ違う点もありますので、じっくり調べてみて下さい。
また、大手の中には、個人事業主向けの商品を提供している会社もあります。ここでは通常のキャッシング商品ではなく、個人事業主向けの商品をご紹介しましょう。
ブランド・商品名 | 金利 | 限度額 | 提出書類 |
---|---|---|---|
アコム ビジネスサポートカードローン |
12.0%~18.0% | 300万円 | 顔写真付身分証明書 確定申告書 |
プロミス 自営者カードローン |
6.3%~17.8% | 300万円 | 本人確認書類 確定申告書 青色申告決算書 または収支内訳書 |
アコムもプロミスも、どちらも有名な大手消費者金融ブランドです。その企業力はさすがのもので、一般向けのキャッシング商品の他、このように個人事業主向けの商品もリリースしています。
個人事業主が通常のキャッシング商品を利用できないわけではなく、申し込みをすることは可能です。しかし、個人事業主向けの商品があるのなら、そちらを利用してみるのも良いでしょう。
どちらも限度額は一般のキャッシング商品より低めに抑えられていますが、審査の段階で、より個人事業主の立場を意識してもらえるという点が安心材料になりますね。
また、この二つの商品の最大の特徴は、使途が完全自由であり、事業性資金に利用することも可能ということです。
プライベートだけではなく、緊急の運転資金が必要になった時、必ず役に立ってくれることでしょう。
消費者金融に限らず、どんな金融機関からでも、お金を借りれば必ず返済することは当然です。この返済計画は、何よりもしっかり立てておかなければいけません。また、日常生活の中で、様々な出費があったとしても、借入金の返済は、最優先事項としておくべきでしょう。
個人事業主はただでさえお金が借りにくい立場です。そこで返済に遅れ、金銭的な信用に傷が付いてしまったら、今後の借入に大きな影響が出てしまいます。お金に関する信用は、一度傷が付いてしまうと、中々回復することが難しいと言われています。
一度でも返済に遅れれば、消費者金融であれば一括返済を求められる可能性は低いものの、次回からの借入が一切できなくなってしまうかもしれません。
アコムとプロミスでは、個人事業主に向けた、使途完全自由の融資商品を提供しています。個人事業主に向けた商品であることが明記されているため、安心して申し込むことができますよね。
また、最大の特徴として、どちらも事業性資金に利用することが可能だということが挙げられます。プライベートでの利用ももちろんOKですので、かなり自由度の高い、便利な融資商品であることは間違いありません。
返済に困るようなことがあれば、必ず金融機関に相談しましょう。無断で滞納などをしてしまうと、信用に傷が付いてしまい、今後の借入に影響が出てしまいます。
個人事業主は収入が不安定であるため、借りられたとしても、返済に困る状況に直面するかもしれません。そんな時は金融機関に相談すれば、月々の返済額の調整や、もしかすると、支払回数を長期に設定してもらえる可能性があります。
しかし、どうしてもそれでは乗り切れないと思った時には、できる限り早めに次の手を打つべきです。金利の低い借り換えローンを検討してみることや、場合によっては弁護士や司法書士などの専門家の助言を仰ぎましょう。
漫画家をはじめ、一般の会社員よりも難しい立場にある個人事業主は、これからも様々なお金の問題に直面するかもしれません。困った時には必ず誰かに相談し、一人で抱え込まないようにして下さいね。
【参考ページはこちら】
キャッシング審査基準を満たす職業とは?
お勤めの人と比べると、申し込みの書類が少し多かったり、ひと手間かかることがあるかもしれませんが、それでも全く借りられない状況よりはずっと良いでしょう。
商品によっては、事業性資金に利用することが可能であるものも存在します。個人事業主ならではのキャッシングやカードローンを、うまく使いこなして行きたいですね。
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個人事業主は、会社員や公務員と比べると、収入が安定しないと言われています。借入のためには返済能力が必要ですが、その返済が安定しないと思われれば、審査に通ることが難しいのは仕方ないかもしれません。
社会的信用を上げれば返済能力に繋がることも多いのですが、誰もが簡単にできることではありません。日々の努力が必要であることは言うまでもないでしょう。