無職ではカードローンには申し込めません。それなら派遣会社に登録すれば勤務していることになるんじゃない?そう考える人がいます。本当にそうなのでしょうか。カードローンの申込み条件は単に勤務していることだけではありません。
大切なのはその勤務先で、安定した収入をえているかどうかではないでしょうか。カードローンの申込条件にはどの会社も安定した収入をえられる人という文言がふくまれます。派遣会社に登録したということと、その会社で毎月安定した収入を得ているかは違いますよね。
会社も辞めて次の仕事が決まらず、生活費も無くなってきた。カードローンに申し込みたいけれど無職では無理。そうだ!派遣社員として登録すれば無職では無くなるはず。登録だけしてカードローンに申込もう!
本当にそれでカードローンに申込むことが出来るのでしょうか。
もちろん派遣社員であってもカードローンへの申込みは可能です。ただ、申込み出来るのと、審査に通るかどうかは別の問題となりますよね。
はっきりいって、派遣登録しただけでカードローンの審査に通るのはかなり難しいと考えます。カードローンの審査で有利な順に勤務形態を並べると次のようになります。
派遣社員は長く勤続していても、カードローンの審査においては、一番下のランクに位置付けられてしまうのです。
それはやはり安定という意味で派遣社員が一番不安をかかえるとみなされてしまうからでしょう。
何よりも派遣という響きで、短期間の労働であると考えられやすいのではないでしょうか。派遣されて大手会社の事務での仕事をしていても、それは1週間とか10日間とか短期契約であって、契約期間が過ぎれば、また別の所への派遣を待つ。
そういった短期契約では毎月の収入にばらつきがあるのではないかと考えられて、カードローンの審査は通り難くなってしまうのが実情です。
カードローンの申込み条件にある安定した収入のある人というのは、毎月決まった金額の収入が見込める人のことをいいます。一番安定しているのは正社員で、よほどのことが無い限り、その収入は継続していると考えられます。年収400万円なら、翌年もその次の年も400万円から大幅な変化はないと見なされるのです。
アルバイト勤務の場合は、今年年収入が120万円あったとしても来年は半分になってしまう可能性がおおいにあります。つまり安定という面では少し不安があると考えられるのです。それでも長く同じ仕事をしている場合はほぼ安定収入ありと見なされることもありますよ。
それでは派遣社員の場合はどうでしょう。派遣登録してからは1年以上たっているけれど、月に集中して仕事がある時とほとんど無い時がある、長期でひとつの会社に派遣されても、突然に契約を打ち切られる可能性がある、などの理由で派遣社員は安定した収入があると認めてもらえないことが多いのです。
派遣社員がどうしてカードローンの審査に通り難いのかはおわかり頂けたでしょうか。それなら派遣社員は絶対にカードローンは無理なのかというと、あながちそうばかりでもありません。
例えば、派遣社員の中には、同じ派遣先へもう何年も正規社員と同様に勤めて、給与も正規社員同様かもしくはそれ以上を支給されている人もいるのです。そういった派遣社員の場合は返済能力有りと見なされる場合があります。
派遣社員登録をして5年でも、5年間いろいろな単発的な仕事に派遣されている人と最初からひとつの会社へ派遣されている人では信用度が違いますよね。
Aさん、Bさんともに派遣登録してまる5年。Aさんは時給の高いコンパニオンの仕事を単発的にではあるけれども5年間続けています。2時間で1万円という高収入の場合などもあり、多い月は20万円ほどの収入になることもあります。何か月か集中して働いて後は旅行などに行きのんびり過ごしたいと考えています。
Bさんは登録当初から、大手デパートの販売員として派遣され、毎月16万円の給与を派遣元から支給されています。真面目な働きぶりなので来年も契約して貰えそうです。当然ボーナスは無いのですが日頃の働きが認められ、デパートから金一封を贈られることもあります。AさんBさん、信用度はどちらが高いでしょうか。
Aさん、Bさんの例でもわかるように、一口に派遣社員といっても様々です。何年も同じ派遣先で給与も安定している場合はカードローンの審査もクリアしやすいということになります。
カードローンに申込む為には勤務先登録がないといけないので、とりあえず派遣登録すれば無職ではないという考え方は違いますよね。
収入の安定が何よりも重要であって、単に勤務先が必要なので派遣登録するというのは意味が無いといわざるを得ません。
カードローンの審査は何のためにあるのか、どのようにすすめられるのか、そしてどのような事を重視されるのか、カードローンの審査について少し詳しくお話ししてみましょう。
カードローン会社は申込みを受けて、まず申込が本人で間違いないかの確認をします。その後、属性、信用情報、在籍確認と審査をすすめて総合的に判断し融資の可否を決定します。
そもそもカードローンの審査は何のためにあるのでしょうか。
第一にその人が融資したお金をきちんと返してくれるかどうかを見極める為のものですよね。返済能力があるかどうかを確認するためにあるのが審査です。
属性では年齢や勤務先、勤務形態などが点数化されて評価されることが多いようです。この勤務形態で、派遣社員はどうしても点数的に低くなってしまうという訳です。
個人信用情報を照会すれば申込者の過去の信用情報がすぐに確認できます。何年も前の金融事故などもしっかり履歴として残っていて、その場合は審査にはまず通りません。
昔のことだからと甘い考えは通用しません。金融事故だけでなく、日頃のクレジットカードなどの支払いや公共料金の支払いなどでの遅延、延滞も信用情報にかかわる事がありますよ。信用実績は自分でしっかりと積みあげましょう。
属性と個人信用情報で総合得点が高く、返済能力が有りと認められた場合、融資可能となりますが、合わせて貸付限度額も決定します。
審査は返済能力の有無を確認する為に行われるものです。信用情報は各社で照会されるので、金融事故や返済の遅延延滞などがある場合は当然返済能力に不安ありと見なされます。
審査は属性に基づいて、点数で評価されるとお話ししましたが、この点数はそれぞれの項目別に評価されるのです。
勤務形態は派遣社員の場合どうしてもポイントが低くなってしまうのですが、別の項目での点数を上げることは可能ですよね。
派遣社員がカードローン審査に受かるには、上記のようにできるだけ他の点数を上げる努力が必要です。審査の最終に在籍確認が行われますが、この在籍確認も派遣社員の場合、派遣元への確認となるため、大人数登録の派遣元での確認は難しくなります。
派遣先へ長く勤務しているのであれば、在籍確認は現在勤めている派遣先へしてもらえないかお願いするのも良いですよ。どうしても派遣元へというのなら、あらかじめ在籍確認の電話がある事を話しておくのも良いのではないでしょうか。
【参考ページはこちら】
派遣登録だけでキャッシングは厳しい?
在籍確認を派遣先にしてもらえないかお願いする、派遣元への確認なら担当者へ在籍確認があることを予め話しておく、などの配慮で確認がスムーズに行われることがありますよ。派遣登録だけでなく、長期の派遣勤務で収入の安定を目指しましょう。
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何よりも安定した収入を優先するカードローンの審査では、派遣社員というと収入のばらつきがあるのでは、と見なされがちなのです。登録したばかりなら尚更です。