子ども時代は親からお小遣いをもらっていた人でも、社会人になれば自分で働いてお金を稼がなければなりません。でも、社会人になりたてだと出費が多い割にはじゅうぶんなお給料がもらえなくて、生活費に困ってしまうということも珍しくないですよね。
そんな時でも、社会人にはキャッシングという手段があります!いつでも好きな時に現金を引き出せるキャッシングは、若い社会人の強い味方です。でも、社会人の中には未成年の方もいますよね。この場合、キャッシングを利用できるのでしょうか?
今回は、未成年の社会人の方が、キャッシングを利用できるのかということについてお話していきます。未成年の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
それではまず、一般的なキャッシングやカードローンを利用できる人の条件を、あらためて見ていきましょう。
すべての貸金業者は、キャッシングを利用できる人の条件を明示しています。細かく見ていくと業者ごとに違うのですが、多くの貸金業者に共通する利用条件は、以下の通りです。
年齢の上限に関しては業者によって60歳~69歳程度まで幅がありますが、満20歳以上という年齢制限については必ず記載されています。
つまり、上記の条件を2つとも満たしていることが、キャッシングやカードローンへの申し込みや利用をするにあたっての、最低限必要な条件だと考えて良いでしょう。ということは、未成年の方は安定収入があっても申し込めないケースがほとんどなのです。
年齢の他、安定継続した収入があることも、キャッシングにおいてとても重要な条件です。でも、安定継続した収入というのは、どんな職業でいくらくらいの年収があればいいのでしょうか?(⇒キャッシング審査に通れる職業とは?)
この問いに対する答えは、借入希望額とのバランスによって変わります。
少額の借入であれば、パートやアルバイトでもOKですし、多額の借り入れを希望するなら公務員や大企業の役職についていなければ難しいこともあります。
ひとつの目安として、消費者金融で借りる場合、総量規制というルールがあります。これは、「借入総額≦年収×1/3」にしなければならないという規制です。つまり、年収300万円の人なら、100万円までの利用枠しか得られないということです。
銀行カードローンの場合は総量規制対象外なので、年収の1/3を超える金額でも法律上は借りることができます。しかし、実際は信用を積み重ねないとなかなかそれほどの金額を融資されるのは難しいものです。
ここまでお話してきた通り、キャッシングの契約には20歳以上であることと安定収入があることという条件が必要となります。
したがって、安定収入がある社会人でも、20歳未満だと原則としてお金を借りることはできません。
収入や返済能力があるのに、なぜ借りられないのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日本の場合は20歳未満の未成年の契約は、民法上取り消すことが可能なのです。お金を貸してもその契約自体が無効になってしまうため、貸す金融会社がないというわけなのです。
とはいえ、結婚をすれば未成年でも民法上は「成年」として扱われますので、配偶者や親権者の同意があれば融資可能な金融業者もあります。しかし、これらはあくまでも例外的なものですので、基本的に未成年は社会人でも借りられないと思っておいた方がよいでしょう。
前章では、社会人でも未成年だとキャッシングを利用するのは難しいことをお伝えしました。でも逆に、社会人ではなくても成人していれば借りられるローンもあるんです。その中のひとつに、学生ローンがあります。
学生さんは、学費はもちろん、時間のある大学時代のうちに海外旅行に行きたい人も多いですし、勉強にも遊びにもお金がかかるものです。学生ローンというのは、そんな何かとお金が必要な学生を対象としたキャッシングなのです。
学生専用の業者もあれば、一般向けのキャッシングも取り扱いながら学生ローンもやっているという金融機関もあります。
しかし、探せば18歳以上の学生が利用できる学生用ローンもあるんです!次節に、そんな業者をご紹介します。
東京都新宿にある小規模の学生ローン業者「アイシーローン」は、数少ない18歳からOKの貸金業者です。
アイシーローンには一般向けのローンもありますが、ここでは18歳でも申し込むことができる学生ローン商品をご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 | 1万円~50万円 |
金利 | 10.0%~20.0% |
必要書類 | ・学生証 ・免許証 ・保険証 ・アルバイト明細または振込記載のある通帳(直近分) |
申し込み条件 | 首都圏在住・在学で安定した収入のある18歳以上の学生 |
首都圏に住んでいるか通学していることと、アルバイトなどによる安定収入があること、そして学生であることが条件にはなりますが、未成年でも借りられる貴重な業者です。この条件に該当する方は、いざという時の借入先として覚えておくとよいでしょう。
社会人の人でも、大学や専門学校の夜間部や通信部に入学するなどして学生の身分を得れば、学生ローンを利用できる可能性はあります。未成年で社会人だけどキャッシングがしたいという人は、これもひとつの手ですね。
ごく少数ながら18歳から利用可能な学生ローンも存在するものの、一般的には未成年の人が借入することはとても厳しくなっています。そこで、未成年でも現金を支払わずにお買い物がしたいという方のために、クレジットカードをオススメしたいと思います。
クレジットカードが一枚あれば、現金の手持ちがなくても限度枠の範囲内でお買い物や飲食ができます。このクレジットカードのショッピング枠も、前借しておいて後から返済するという意味ではカードローンなどとそれほど大きな違いはありません。
なので、カードローンが利用できる年齢になるまでは、クレジットカードのショッピング枠を利用していくというのも便利な方法です。(⇒クレジットカードは学生でも利用可能?)
クレジットカードには、ショッピング枠のほかにもキャッシング枠という機能がついたものがあります。キャッシング枠は、カードローンやキャッシングと同じく、クレジットカードでいつでも現金が引き出せるというものです。
しかし、キャッシング枠を付けるにはクレジットカードの審査とは別の審査基準があり、やはり一般的なキャッシングと同様に、安定収入があることと20歳以上であることが条件である信販会社が多いです。
したがって、未成年だとクレジットカードを持つことはできても、キャッシング枠は付けられないというケースもよくあります。
とはいえ、「未成年だけど、どうしてもクレジットカードにキャッシング枠を付けたい!」という方も、少なからずいらっしゃることと思います。そんな方には、三井住友VISAカードの中からクレジットカードを選ぶことをオススメします。
たとえば、「三井住友VISAデビュープラスカード」は、18歳から申し込めるクレジットカードで、その概要は以下のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
申し込み条件 | 満18歳から25歳までの人(高校生を除く) |
年会費 | 1,250円+税 (初年度年会費無料・年1回以上のカード利用で翌年度も無料) |
ショッピング枠 | 10万円~80万円 |
キャッシング枠 | 0~50万円 |
このように、18歳から申し込めて安定収入が条件になっていないにもかかわらず、キャッシング枠が最大50万円付く可能性があるのです。
とはいえ、もちろん定期収入がなければ、0円ということもあり得ます。
学生専用「学生カード」もあるくらいですから、たとえアルバイトなどしていなくても未成年であっても、クレジットカードを利用できるのです。これでじゅうぶんという方も多いのではないでしょうか。
しかし、さらにキャッシング枠もつけたいという未成年の方は、三井住友VISAカードを選ぶと可能性を高めることができそうですね。
日本では20歳を迎えるまでは未成年という事情から、いくら収入があってもお金を借りることは大変厳しい状況です。そんな中、クレジットカードのキャッシング枠という形なら、信販会社を厳選すれば未成年でもキャッシングを利用できる可能性があります。
また、社会人でなくても学生さんの場合は、やはり未成年でも学生ローンを利用することができる業者もあります。
どちらのパターンも、未成年でキャッシングが利用できる業者というのは、とても少数派です。今すぐ必要ではなくても、いざというときのためにそのような業者を把握しておくと安心ですね!
【参考ページはこちら】
就職内定者や新入社員は借りられる?
可能性があるとすれば、クレジットカードのキャッシング枠を狙うというのが、もっとも現実的でしょう。中でも、有名どころなら三井住友VISAカードが、一番確率が高そうです。
20歳になればどこでも選べるようになりますから、それまではクレジットカードの支払い延滞などしないようにして信用情報をきれいに保っておくことも、とても大切なことですね。
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つまり、「満20歳以上」と「安定継続した収入」は、キャッシング利用者としての2大条件と言えますね。この2点さえ満たしていれば、勤務先や年収などはそれほど厳しく問われないようです。
もちろん、年収とのバランスを考えて借入希望額を申請する必要がありますので、ご注意くださいね。