手軽に現金借り入れができるキャッシングはとても便利ですが、審査があることをネックに感じている人も多いのではないでしょうか?
特に条件的に審査に通りにくいのではないかと不安を抱えている人にとっては、お金を借りたくてもキャッシングを申し込むことすら、ためらわれるかもしれません。
そんな時、激甘審査や無審査を売りにしているキャッシングがあれば、つい飛びつきたくなってしまいますよね。
しかしこうした激甘審査のキャッシング業者というのは、本当に安全に利用できるのかというのが気になるところです。簡単にお金が借りられるなら助かる!と思うと同時に、もしかしてこれってヤミ金?と一抹の不審を感じる方もいるでしょう。
実際のところ、激甘審査が売りのキャッシング業者は安全に利用することができるのでしょうか?
(⇒キャッシングの危険性をチェック!)
キャッシングの審査の厳しさは業者によって少なからず異なるので、同じ条件の人でも審査に通る業者と通らない業者があるというように結果にばらつきが出るのは想定しうることです。
(こちらもご参考に→審査が甘いキャッシングならここがおすすめ!)
しかしそんな中でも、この条件では絶対にまともなキャッシングの審査には通らないという共通のルールのようなものもあるのです。
そうした本来であれば利用できないはずの人が通ってしまう激甘審査のキャッシングや、そもそも審査すらせずに融資を実行してしまう無審査のキャッシングというのは、ほとんどがいわゆるヤミ金と呼ばれる業者です。
通常、個人に融資を行うキャッシングのような貸金業を専門として営業する場合には、金融庁や自治体への登録が必要となります。ヤミ金は貸金業者の義務であるその登録を行わずに勝手に営業している、いわば違法業者なのです。
ヤミ金では確かに正規のキャッシング業者では確実に審査に通らない人でも、比較的容易に融資を受けられる可能性があります。他で借りられなくて困っている人にとっては、ありがたいとすら感じられることでしょう。
しかし、たとえどんなにお金に困っていても、容易にお金が借りられるとしても、ヤミ金を利用するという選択をするべきではありません。
繰り返しになりますが、ヤミ金は違法なキャッシング業者です。存在からして違法なわけですから、当然そのルールや利用条件も法律で規制されている正規のキャッシング業者とは大きくかけ離れています。
実際にヤミ金で借り入れをしたとして、まず直面するのがあり得ない金利の高さです。現在、キャッシングの上限金利は借り入れ額によって年率15%~20%と定められています。
しかしヤミ金ではいわゆる《トイチ》やそれに近い高金利設定が当たり前のように適用されています。
これほどの高金利では、借入残高がものすごい勢いで増えていき、そう時間のたたないうちに返済難に陥ってしまうのはほとんど必然と言えます。
そしてひとたび返済が滞れば、自宅や職場に訪ねてきたり、脅迫的な態度で返済を迫ったりという厳しい取り立てが始まってしまいます。いずれもキャッシング業者を取り締まる貸金業法では禁止されている行為ですが、ヤミ金には関係がありません。
このように、ヤミ金と一度でもかかわりを持ってしまうと様々なトラブルが起こる可能性があります。
本来であれば抑止力になるべき法律の規制下に置かれていないというのが、違法業者であるヤミ金の怖さなのです。
ヤミ金は危険、かかわりを持ってはいけないと言われても、どうやってヤミ金を見分けたらいいのかわからなければ不安が増幅されるだけですよね。
ヤミ金を確実に判別する手段として有効なのが、登録番号を確認することです。
つまり、違法業者であるヤミ金は登録番号を持ち得るはずがないということになります。WEBサイトや店頭に登録番号の掲載が無い場合には、その業者はヤミ金であると判断してよいでしょう。
ただし、中にはヤミ金でありながら利用者の目を欺くために虚偽の登録番号を提示したり、場合によっては他の正規キャッシング業者の登録番号を勝手に使用していたりする例もあります。
金融庁のサイトには登録番号や業者名など複数の項目からキャッシング業者を検索できる貸金業者情報検索サービスもあるので、怪しい業者は必ず確認するようにしてください。
ヤミ金の特徴として、正規のキャッシング業者では絶対に審査に通らない条件の人をターゲットにしているということが挙げられます。
では、正規のキャッシング業者では借り入れが不可能な条件というのは、具体的にはどのような状態なのでしょうか?
この3つのうちいずれか1つでも当てはまる項目がある場合、正規のキャッシング業者では審査に通らなくなります。逆に言えばこれらの条件に当てはまるのに融資が可能というキャッシングは、それだけでヤミ金の可能性が高いと判断してよいでしょう。
では、それぞれの項目についてもう少し詳しく解説していきましょう。
《ブラックだと審査に通らない》というのは、キャッシングに関する情報としてはよく知られていることですよね。
と言っても、ブラックというのは正式な用語ではありません。ましてやブラック状態の人を一覧にしたブラックリストなるものが存在するわけでもありません。
事故情報として登録される可能性があるトラブル案件としては、主に以下のようなものがあります。
信用情報は取引を検討する企業であれば照会可能となっており、キャッシング審査の際には必ずチェックされる重要なデータです。
事故情報がある、つまり過去に借り入れに関する重大なトラブルを起こしたことが実績として残ってしまっていることは、キャッシング業者からすると大きなマイナスポイントになります。
仕事をしていない無職状態の人も、キャッシングの審査に通る見込みはまず間違いなくありません。
キャッシング業者によっては利用対象として《仕事をしていて、安定収入がある人》という条件を挙げていて、そもそも無職だと申し込むことすら不可能ということも珍しくありません。
無職の人がキャッシングの審査に通らないのには、主に2つの理由があります。
まず、キャッシングの審査では借りたお金を確実に完済できる《返済能力の有無》が重要な評価基準となります。その点、無職・無収入の状態では返済能力はほぼ無いに等しいと判断するしかありません。
(こちらもご参考に→キャッシングの審査基準について教えて!)
また、法律上の問題も関わってきます。
無収入=年収0円ということですから、当然借入可能な金額も0円となってしまいます。
無職・無収入という状態でキャッシングの審査に通るということは、法律上の制限と返済能力の問題という二重の意味であり得ないと言わざるを得ないのです。
総量規制に関して注意してほしいのが、借り入れ額の総合計を年収の3分の1の金額までに抑えなければならないということです。
つまり、他社ですでに年収の3分の1に達する金額の借り入れをしていれば、新たにキャッシングを申し込んでも絶対に審査には通らないということになります。さらに、実際には借り入れをしていなくても、その金額分の借り入れ枠があるというだけでも審査に通らない可能性が高くなります。
借り入れ枠があるということは、いつでも借り入れが可能ということになるため、総量規制の上限を超えるかどうかということに関しては、現状の借り入れ額ではなく、借り入れ枠の総額で計算をするのが基本の考え方となります。
もし利用する予定のないキャッシング業者で借り入れ枠を持ち続けている場合には、新たなキャッシングに申し込む前にそちらを解約することをおすすめします。
これらの条件に当てはまるのに借り入れが可能になるというのであれば、そのキャッシング業者はヤミ金の可能性があります。
キャッシングの審査に落ちたり、申し込みを受け付けてもらえなかったり…という経験があると、『もうヤミ金で借りるしかないのでは…』と思いつめてしまうかもしれません。
しかし、上でご紹介した3つの条件に当てはまらないのであれば、借り入れ先の選び方次第で審査に通る可能性は上げることができます。
人それぞれで条件は異なるので、一概にこのキャッシング業者を選ぶべき!というように断定することはできませんが、ありがちな2つの状況に注目して借り入れ先の選び方を考えてみましょう。
キャッシングの審査に落ちてしまっても、具体的な理由が伝えられることはありません。ブラックや無職のように全く見込みのない場合でも、逆にほんの少し条件的に審査基準に満たなかった場合でも、同じように審査に落ちたという結果だけが本人には伝えられるのです。
基準に満たないという理由で審査を通らなかったのであれば、別のキャッシング業者に申し込めば審査結果が変わる可能性は出てきます。特に条件面で自信のない方に知っておいてほしいのが中小消費者金融という選択肢です。
中小消費者金融というと大手業者に比べてとっつきにくいイメージもあるかもしれませんが、小さいからこそこうした柔軟な対応が受けられるという魅力もあります。大手のキャッシングで審査に落ちてしまったら、中小消費者金融の利用を検討してみるのも1つの手段と言えるでしょう。
無職はキャッシング審査に通らないと言いましたが、唯一、専業主婦(主夫)の方だけはお金を借りられる可能性があります。
と言っても、貸金業法の規制下にある消費者金融系のキャッシング業者ではやはり不可能です。しかし、総量規制を含む貸金業法の対象外となる銀行カードローンであれば、話は全く変わってきます。
総合的な金融機関である銀行が取り扱うカードローンは、総量規制とは無関係の扱いになるため、借り入れ額に関して法律的な制限を受けることはありません。
したがって銀行カードローンなら、本人に収入のない専業主婦(主夫)の方でも配偶者の安定収入があることを条件として利用が可能なところは少なからずあるのです。
しかし、こうした特例的な扱いを受けられるのは、家計を預かっていて配偶者の収入を返済に充てられる状況にある可能性が高い専業主婦だからこそです。単なる無職の状態ではたとえ銀行カードローンでも利用することはできないので、注意してください。
例えば条件が悪く審査に通る自信がないのであれば比較的審査に融通がきく中小消費者金融を、専業主婦(主夫)なら総量規制の対象外になる銀行カードローンを選ぶというように、状況に応じて適切な借り入れ先は変わります。
激甘審査・無審査のキャッシングはほとんど間違いなく危険なヤミ金です。
それでもキャッシングの審査に通りにくいという自覚のある人にとっては、激甘審査や無審査のキャッシングはとても魅力的に見えるかもしれません。
しかしキャッシングの審査はお金を借りる側にとっても、返済能力を上回る無理な借り入れを防ぐという重要な役割を担っているのです。審査に通らないということは、今は無理をしてお金を借りるべき時ではないと判断されたと考えることもできます。
激甘審査のキャッシングを利用することは決してあなたのためにはなりません。お金を借りるということの重大さをしっかりと認識して、安全を最優先に考えることがキャッシングを利用するうえで何よりも大切なことなのです。
【参考ページはこちら】
激甘で借りられる貸金業者の正しい見つけ方
ブラックや無職、総量規制の上限に達する借り入れがある状態でも借り入れができる激甘審査・無審査のキャッシングは危険なヤミ金の可能性が非常に高くなります。
キャッシングの審査は無理な借りすぎを防ぐためにも必要なものであり、条件に関わらず容易に借り入れができることは決してメリットではありません。
キャッシングを利用する際には、ヤミ金の甘い言葉に騙されないように安全を最優先に考えるようにしてください。
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ヤミ金ではトイチの高金利や脅迫的な取り立てなど違法行為が横行しており、かかわりを持つと様々なトラブルが起きる可能性があります。
ヤミ金を判別するためには登録番号の確認が有効な手段なので、金融庁の検索サービスなども利用して確実に見分けるようにしましょう。