キャッシングは担保も保証人も不要で、誰でもすぐに借りれるというイメージがあります。
でも「ほとんどの人が審査に通る」というのはちょっと言い過ぎかもしれません。正規登録業者なら審査があって、結構な数の人が落ちてしまうからです。
どんな場合に審査に落ちてしまうのでしょう?また特に審査に通りにくい傾向の人っているのでしょうか?今回は審査を通じてキャッシングの真相に迫ります!
大手消費者金融各社の成約率は、実は50%に満たないってご存知でしたか?
半数以下しか借りれないとは厳しい気もしますが、これはあくまでも「キャッシング申込者の半数」です。審査を受ける人は経済的に余裕のない人ばかりですから、成約率が低いのは仕方のないことかもしれません。
ところでこの落ちた半数の人のうち、どこで受けても絶対に審査に通らないのは一体どういうケースなのでしょうか?先ずはそこから始めたいと思います。
審査に通らないことでよく知られているのが金融事故です。
事故情報が信用情報機関に登録されている間はキャッシングやローンの審査は当然のこと、クレジットカードにも入会できません。いわゆる「ブラックリストに載る」というのはこのことを指しています。
ブラックリストに登録されるのは以下のケースです。
長期延滞は3ヶ月以上の延滞のことですが、その延長線上に債務整理や自己破産があると考えれば、返済が1ヶ月遅れるだけでも危険信号ですよね。
そこで、とりあえず利息分だけを返済する措置が取られることもあります。こうすれば延滞扱いにならず、3ヶ月過ぎてもブラックリストに載ることはありません。
ただこれでは元本が全く減りませんから、延滞を解消しない限りいつかは債務整理か自己破産するしかなくなります。
どんなに軽い延滞でもブラックリストに繋がる可能性がありますから、その人が只今延滞中だと分かればキャッシング審査には通りません。
延滞中に借りるということは、即ち他社返済に充てることを意味しますから、ここで融資が実行されれば多重債務への第一歩になってしまいます。
つまり貸せないのは当然のことで、借りれないのはむしろ幸いでしょう。これは明らかに借り過ぎサインですから、新たな借入は禁物です!
債務整理が無理なら、おまとめで返済を目指すのがベターです。
また審査落ちで結構多いのが、仮審査後の本審査で落ちてしまうケースです。原因として考えられるのは以下の2つです。
仮審査は申込書の記載事項に沿って行われ、本審査ではその裏付けを取ります。従ってもしも嘘を申告していると、仮審査後に発覚することになるのです。
虚偽の申告は罪が重く、仮審査に通っていても問答無用で審査落ちしてしまいます。
また借入を急ぐ方に多いのが仮審査直後の他社申込みですが、これも審査落ちの原因のひとつです。
仮審査で提示された限度額に不満だと、すぐに他社でも借りようとする方がいますが、これが原因で折角パスした仮審査に落ちることがあります。これは多重債務や不正利用が疑われるからです。
誰もが一刻も早くお金を借りたいのは同じですが、焦り過ぎると逆に借り難くなるので気をつけましょう。
消費者金融が昔はサラリーマン金融と呼ばれたのは、顧客の多くが月給取りだったからです。
今もキャッシング審査が主に給与所得者を対象としていることに変わりはありません。毎月の安定した収入こそ、キャッシングの返済方法にピッタリだからです。それ以外の方でも勿論申込みは可能ですが、審査上やや弱い所もあります。
そこでそのような人達がどうすれば無事審査に通ることができるのかを調べてみました。
主婦でも借りれるということは聞いたことがありますが、どんなケースでも申込めるのでしょうか?
消費者金融では、主婦も仕事をしていることが申込み条件になっています。正規雇用がベストですが、派遣社員やパート・アルバイトでも構いません。
主婦が収入が一定しておらず年収額が少なくても借りれるのは、配偶者の年収が家計収入として見込めるからです。
つまり主婦の場合は本人の収入よりも、家計を同一にしている給与所得者の存在が、審査にはよほど大きな意味があるんですね。
ところでお仕事をしていない専業主婦の方はキャッシングを利用できるのでしょうか?実は大手消費者金融は専業主婦には対応していません。
そこでおすすめなのが銀行など金融機関のカードローンです。ここなら殆どの商品が専業主婦に対応しており、安心して審査を受けることができます。しかも低金利なのが嬉しいですね。
また年齢が高くなってくると、キャッシング審査では定年退職という問題が出てきます。仕事という収入の手段がなくなると、大手消費者金融での申込みは難しくなってくるのです。
「年金収入があるじゃないか」と思われるかもしれませんが、大手消費者金融では一般に収入が年金だけという人は申し込むことができません。
お金を借りるには、パート、アルバイト、不動産収入など、何らかの安定した収入が必要です。
しかし銀行や信用金庫なら、年金しか収入がないという方でも申込めるカードローンがあります。
このようなカードローンは消費者金融よりも金利が低い目で、その金融機関で年金受け取りをしていれば金利が優遇されることもあっておすすめですよ。
定年退職後、ひょっとしてお金を借りるかもしれないシニア世代の方は、年金受け取りの前に是非下調べしておきましょう。
その際には地元の地方銀行や信用金庫が狙い目です!
自営業の方もカードローン審査には通りにくいと言われています。
サラリーマンの給料は毎月同額で安定していますが、一方で毎月の収入額が不安定な自営業は、どうしても審査上不利になりがち。これが自営業の方の審査の足を引っ張るのです。
しかも自営業は勤務先に電話をかけるだけでは本当に働いているのかどうか確かめにくいこともあり、これも審査に通りにくい原因のひとつになっています。
つまり自営業の審査合否を左右するのは、収入の安定性と確実性だと言えるでしょう。
このような事情から自営業の審査に限っては、本人確認書類以外にもこのように年収を証明するものが必要ですが、これらをすぐに提出できることも審査の重要ポイントです。
ただし条件を満たせば、サラリーマン同様にお金を借りることができますよ。審査の重要ポイントはそれぞれ異なるため、どこに気をつけるべきなのかもその方によって違います。あなたの属性に合った対策を立てた上で、どうぞ万全の体制で審査に臨んでください。
審査に落ちるのは誰だって嫌ですが、だからといって「誰でも通る」業者に飛びつくのは大変危険ですよ。
絶対通るということはつまり無審査ということですから、それが正規登録業者ではないことを意味しているからです。
こういう所を使ってしまう危険性について、最後に簡単にご説明しておきましょう。
(こちらもご参考に→誰でも借りられる…そのDMは大丈夫?)
正規登録業者ではないということは要するに闇金です。「自分はブラックにならないし闇金なんて無縁」と思っているあなたも、例えばこんなケースに陥ったらどうなるか分かりませんよ。
スマートフォン代金「実質0円」をタダだと思っている方がいますが、実は携帯料金の値引きで棒引きにしているだけなんですよ。従って電話料金が未納になればローンも延滞に。これが3ヶ月以上に及べば堂々ブラックで、キャッシングもローンも審査は全滅です。
もしもこの状態でお金に困ったら「誰でも通る審査」の業者に縋ることだって考えられます。つまり誰にとっても闇金は案外無縁ではないということです。
このような違法業者を使うとどうなるのでしょう?調べてみると、大体このような結果になるようです。
違法業者だけに何が起こっても文句は言えません。高利でも借りれるだけまだマシなくらいで、とにかく損したり嫌な思いをすることだけは確かです。
正規キャッシング業者の一番簡単な見分け方は、貸金業登録番号を確認することです。
貸金業登録番号はナンバーを含め以下の3つの部分から構成されており、「近畿財務局(3)第01234号」といった順に表示されます。これ以外の表示は偽の登録番号です。
登録先 | 更新回数 | 登録番号 |
---|---|---|
○○財務局、もしくは○○知事 | (数字) | 第○○○○○号 |
中には適当な番号を掲げている業者もありますが、認可を出している金融庁のサイトで再度確認すれば間違いはありません。
このサイトには行政処分の履歴も記載されており、過去に問題を起こしていないかどうかもすぐに分かるようになっています。ここに見当たらない業者は無認可、つまり違法業者です。
中には実存する業者の登録番号を盗用し、偽の連絡先に誘導しようとするツワモノもいますので気をつけましょう。
ブラックリストでも審査に通ると言われる業者の中には違法業者も混じっています。登録番号をチェックする習慣をつけて、正規登録業者をしっかり見分けるようにしてください。
正規業者を見分けるには貸金業登録番号の確認が早道ですが、勝手な番号を掲げている業者もあるので、怪しいと思ったら金融庁のサイトで裏をとることも忘れないようにしてください。
最後に、キャッシング審査に落ちてしまった直後に必要な対策集をお届けします。
落ちたショックでどうしていいか分からず、変に動き回って傷を広げる結果になることだけは避けたいもの。そんな時も、カンタンな対策法を知っていれば安心ですよ。
何か失敗をしたとき、どこが悪いのかを調べずに対策を立てることはできません。審査落ちの原因に特に心当たりがないのなら、自分の信用情報を確認するのが早道です。
また原因が分かっている方も、より正確な情報を知るにはやはり信用情報を開示請求するのが一番です。
こうすることによって、あなたにとって不利な情報の登録が消えるのを待って、良いタイミングで審査を受けることができます。
ところで信用情報機関はこのように全部で3つありますが、一体どこで開示請求すればいいのでしょう?
一般的にクレジットカードの利用履歴が気になる方ならCIC、消費者金融や信用金庫のカードローンはJICC、銀行カードローンはKSCですが、複数から借りている方は全てに請求をかける方が漏れがありません。
ただいずれも千円程度の費用がかかるため、最初は一番気になる機関だけを選んで請求をかけてみると良いでしょう。
実際に開示した信用情報から、自分がブラックだということが分かったらどうすればいいのでしょう?
ブラックから回復する方法はただ一つ、登録が終了するのを待つことです。無理に借りると状況を悪くする可能性もあるため、なるべくじっとしている方が傷が少なくて済みます。
信用情報を見れば登録がいつ完了するかがはっきりしますので、その時期を目安に借入計画を立てるようにしてください。
また信用情報を開示してみると、今使っていないカードローンやクレジットカードが見つかるかもしれません。
カードローンを完済するとすっかり忘れてしまう方もいますが、実は契約はそのまま残っているってご存知でしたか?
契約が残っているということはいつでも借りれる状態なので、他の審査を受けた際に影響する可能性もあります。これを避けるには、使わないカードは必ず解約しておくことが必要です。
よくある解約の手順は以下のようなものですが、カードローンによってはインターネットから手続きできる場合もあります。詳細は企業によって異なるため、必ず連絡を取った上で指示に従うようにしましょう。
最後に、カードローン審査に通らない時にやってはいけないことを2つ付け加えておきましょう。
まず第一に、他なら通るかもしれないからと、やたらと審査を受けまくることです。
同時に2社、3社と審査を受け続けると、これが原因でなおさら審査に通らなくなってしまいます。
こういうことをすると多重債務や不正利用を疑われてしまい、半年間はどこで審査を受けても通りません。
このことを知らないでいると、焦れば焦るほどますます審査に通らないという蟻地獄状態に。申込ブラックの解決法はただひとつ。半年間は一切審査を受けないことしかありません。
もうひとつ、カードローン審査に通らないからといって、クレジットカードの現金化に手を出さないようにしましょう。
闇金の危険性については既にご説明しましたが、それに近いものでもっと簡単そうに見えるのが、このクレジットカードの現金化です。
一般的な現金化の流れは以下のようなものです。
審査なしに即現金が手に入るため、急ぐ方はつい手を出したくなるようです。しかしこれで助かるのは入金直後だけ。後日カード会社から全額請求が来ますから、前より困窮することは目に見えているのです。
なおこの行為はクレジットカードの規約違反にあたります。発覚すればカードは強制退会になることも忘れないようにしてください。
大切なのは、信用情報機関に開示請求して、自分の信用情報の正確な内容をチェックすることです。その際には不要なカードがあれば、是非解約することも忘れないようにしましょう。限度枠が残っていると、他の借入審査に影響する可能性があります。
キャッシングには必ず一定の審査があり、これをパスしないとお金を借りることはできません。
キャッシングは一般の勤め人が最も審査に通りやすく、主婦や年金受給者、自営業の人はパスしにくい傾向がありますが、借入先を選ぶなど事前に対策を立てることで可決の可能性が高まります。
信用情報に問題があるとなかなか審査に通りませんが、審査なしの業者に手を出すのはNGです。これらは闇金など違法業者で、借りる前より困ることになりかねません。
それよりも信用情報を開示請求して、自分の信用情報に何か問題がないのか、もしも原因があればそれが何時解決するのかを知ることの方がずっと大切です。
【参考ページはこちら】
ブラックリストでも借りられるカードローンは?
もしも誰でも通ると言われる業者があれば、それは違法業者、即ち闇金です。このようなところを利用すれば、法外な利息を支払うはめになったり、お金を奪い取られる結果になるので気をつけましょう。
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また借入を急ぐあまり、仮審査に通った直後に他社でも申し込みをする方がいますが、これも審査落ちの原因となります。折角パスした仮審査が無駄になるようなことは慎みましょう。