車の購入はどなたにとってもワクワクするもの。でもローン審査に通らなければ、それまでのテンションは一気にダウンしてしまいます。
原因に思い当たらないと、そのショックも半端ではありません。しかし最近そういう方が増えているんだとか。あなたは大丈夫ですか?
審査落ちの原因はキャッシングのせいだという噂はホントなのかもしれません。果たしてお金を借りたまま車のローン審査を受けてもいいものなのか、そこのところをよーく調べてみました。
「消費者金融で借りている人はローン審査に通らない」と言われていた時期も確かにありました。しかしその後、状況は大きく変化しています。
改正貸金業法で総量規制が導入され、キャッシングは以前ほど簡単には貸りれなくなりました。その結果、必ずしも「消費者金融を利用している=返済能力に疑問がある」とは言えなくなってきたのです。
(⇒総量規制についてもっと詳しく!)
車のローン審査に即落ちするのは、もっと深刻な問題を抱える人達だけです。まず最初に、審査に必ず落ちてしまう4つの理由からご紹介しましょう。
審査落ちの大きな理由としてよく知られているのが、いわゆる金融ブラックです。
これが原因でローン審査に落ちるのは、過去に自己破産や債務整理をした人で、まだ信用情報機関にその情報が残されている場合です。
3つある信用情報機関によって登録期間は異なりますが、自己破産なら最長で10年は影響が残ります。
また信用情報機関の記録が消滅した後も、特定の企業には記録が継続して残されていることがあります。それが社内ブラックです。
これは自己破産や債務整理の当事者だった企業で、ここでは5年や10年経過しても審査に通りません。その期間や影響については諸説ありますが、半永久的に借りれないとも言われています。
従って、過去に起こした金融事故に関係する企業では審査を受けないというのが鉄則となっています。
社内ブラックで気をつけなくてはいけないのは以下のようなケースです。
例えば池田泉州銀行のマイカーローンについて調べてみると、銀行以外の他の企業が審査に関与していることが分かります。
つまり以前に池田泉州JCBカードやジャックスカードの利用中に債務整理や自己破産をした方なら、今回の審査には落ちてしまう可能性があるのです。
過去ブラックだった方は、審査を受ける車ローンの会社や保証会社についても、前もって下調べしておく方が安心です。
また申込みブラックというものもあります。これは一ヶ月に3〜4回といった早いピッチでキャッシング申込みを繰り返した人がなるブラックで、多重債務や不正利用を防ぐ企業側の対策です。
例えばキャンペーン目当てで複数のクレジットカードを申し込む程度なら問題はないと考えられますが、大事なローン審査の前にはなるべくこういったことは控える方がいいですね。
このようなことに思い当たる方は、半年経過すれば申込み履歴は消去されますので、その後車ローンの審査を受ければ全く影響はありません。
また車のローン審査を受ける時点で、キャッシングやローンを延滞中というのは論外ですよ!これでは絶対に審査に受かりません。
問題は、自分で延滞に気づいていないケースです。「自分で延滞していて気づかないなんてあり得ない」と思われるかもしれせんが、案外しっかりしている人でも見逃してしまうのが携帯電話料金の未納です。
1ヶ月の未納でも勿論ローン延滞中になりますから、その間は車のローン審査には通りません。
毎月電話料金をコンビニから入金している方には払い忘れが多いので、これは是非気をつけていただきたいポイントです。
キャッシングしているだけで、車のローン審査に絶対落ちる訳ではないということが分かって頂けたと思います。
それどころか、むしろキャッシング中での車ローン利用の方が有利な場合もあるんですよ。次はそんな可能性についてご説明したいと思います。
ところで車のローン審査では、一体どんなことが調べられていると思いますか?
車のローンもキャッシングも同じように金融関連の審査ですから、必ずあなたの信用情報をチェックされます。
信用情報機関はこのように3つあって、企業によって加盟団体は異なります。しかしそれぞれ情報交流しているため、事実上全ての信用情報機関に加盟しているのと変わりません。
このような信用情報システムの充実は、総量規制導入がきっかけとなっています。以前は業者間ですら情報交流がなく、別の業者で借りればバレないということもあったのですが、当時と今とでは状況が全く違っています。
現在はどこでどんな車のローン審査を受けても、あなたの信用情報は全て筒抜けです。
この万全のシステム下では悪い情報も筒抜けですが、良い情報もまた共有されるというメリットがあります。
例えば消費者金融を利用していて毎回きちんと返済している履歴を見れば、その人がとても良いユーザーだということが分かるでしょう。そんな人なら今回ローン審査に通っても、必ず返済してくれることが期待できます。
このように過去の優良な返済実績が残っていることは、車のローン審査には大きなメリットにもなり得るのです。
しかし長いキャッシング利用中にはいろんなことがありますから、うっかり延滞することも皆無ではありません。
ブラックや延滞中では通りませんが、過去に一度や二度の期日遅れは誰にでもあること。キャッシングで一度延滞したくらいでは、車のローン審査に落ちる心配はないのでご安心ください。
でもそうは言っても大事な車のローン審査ですから、自分の過去の失敗は気になるものですよね。そこで信用情報の仕組みをカンタンにご説明しておきましょう。
以下一例として、CICにおける入金状況の一部(8ヶ月分)を表示したものをご覧ください。$が正常に返済されたという意味で、Aが延滞のマークです。これを見れば、6月に一度延滞している他はきちんと返済されていることが分かります。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月… |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入金状況 | $ | $ | $ | $ | $ | A | $ | $… |
6月のAマークは返済が進むに従って左へ移動し、最終的には消えてしまいます。従って2年以上昔の延滞ならば、既に表示されなくなっているので心配はありません。
もっと新しい延滞についても、数日程度の期日遅れで既に解消しているならば大丈夫です。しかしそれを何度も繰り返せば、やがて審査にも影響が出てきます。
ただ必ずしも車のローン審査において、毎月の返済履歴まで仔細に調べられるとは限りません。担当者が気になればそうするでしょうが、必要なしと判断されればそこまでのチェックはしないのが普通だからです。
ローン審査で通常よりも詳しくチェックされるのは、他にも何か引っかかる所があるから。それには申込書上の記載内容が大きく関係しています。次の章ではそれについてご説明しましょう。
また過去に数日程度の期日遅れがあっても、現在解消しているなら特に問題はありません。でも過去2年間に何度も延滞を繰り返しているのはちょっと問題です。その場合、期日を守る返済を2年続ければ、信用情報をすっかりきれいにすることが可能ですよ。
車のローン審査では、何もあなたのキャッシング利用履歴ばかりをチェックされるのではありません。他にも審査の重要ポイントがあります。
車のローン審査でも当然ローン申込書を提出しますが、そこでは何が重要視されるのが、大きなポイントをかいつまんでご紹介します。
車のローン審査で特に重要とされるのが勤続年数です。
就職してすぐ車の購入を考える方は多いのですが、入社一年目ではローン審査に落ちる可能性が高いと言われています。
勤続年数は2年以上あることが望ましく、それ以上になると審査上の差異はなくなります。待てば確実に解決することですから、購入を急がない方が賢明かもしれません。
どうしてもすぐに車が欲しい場合は、頭金を多くするなどしてローンに振り分ける金額を最小限に抑える工夫も必要です。
車販売店でローン申込みをする際には担当者との相談も可能で、これ以外にもいろんな選択肢を教えてくれるかもしれません。新入社員や転職直後の方も、諦めずに是非相談してみてください。
車ローンの審査においては最も基本的なことですが、年収額から返済能力がないと見做されるケースもあります。他の条件がいくら良くても、やはり収入と見合わないローンは組むことができません。
年収の最低ラインは200万円とも150万円とも言われますが、問題はキャッシングの返済額も含めた上で判断されることです。
キャッシング利用そのものには問題はありませんが、借入残高が多過ぎて収入とのバランスが悪ければ、更なるローン借入が難しくなるのは仕方ありません。
キャッシング返済額が多過ぎる場合は、車の価格の見直しをするか、キャッシング完済後に再度チャレンジするしかありません。ローン審査に通る通らない以前に、無理な返済計画は立てないことです。
ディーラーで車のローン申込みをする時には、キャッシング審査を受ける時に比べれば緊張しないのが普通です。車の購入が決まりテンションも上がって、むしろ浮かれた気分になっているかもしれません。
しかし実質的には、金融審査という点では車ローンもキャッシングも全く変わらないのです。
申込書の記載事項を元に信用情報機関をチェックするのは車ローンも同様ですから、内容に相違が見つかれば当然審査には落ちてしまうでしょう。
車ローン審査の申込書にうろ覚えの不正確な情報を記入したり、審査が有利になるよう誤魔化して申告することは厳禁です。
でもキャッシングの借入額が多く、収入とのバランスが悪いとそうもいきません。その場合は、やっぱりキャッシング完済が先決です。しかしいくら不利な条件があっても、ローン申込書の誤魔化しは厳禁ですよ。これでは益々成約は遠のいてしまいます。
キャッシング利用が必ずしも車のローン審査に不利になるわけではないことが、これで分かって頂けたと思います。
車のローン審査前にキャッシングを解約すべきかどうか真剣に悩む方もいますが、そこまでする必要はありません。ローン審査を受ける前には、それよりもっと必要な準備があります。最後にそれをご説明して終わりにしたいと思います。
キャッシングが車ローン審査に徹底的に不利だと思い込んでいて、事前にキャッシングを解約しようとする方がいますが、これはローン審査には殆ど意味がありません。
といいますのも、キャッシング利用も解約の事実も、全て履歴として暫く信用情報上に残っているからです。
解約したからといって、それと同時に信用情報のキャッシングに関する記録が白紙になるわけではありません。借入中はもちろんですが、完済しても5年間は記録が残っています。
解約することで「もう二度と使わない」という心意気は伝わるかもしれませんが、それが審査結果につながるかどうかは微妙なところですね。
しかし延滞の解消については、車のローン審査には大きな意味があります。解約までは不要ですが、延滞は必ず解消しておかないと審査には通りません。
延滞した事実とその解消についても記録は残りますが、これも完全に消したいのなら、更に2年待たねばなりませんが、そこまで徹底する必要はありません。
ただし延滞解消が確実に信用情報に反映されるまでには、若干の時間差が生じるのでそれには気をつけましょう。
もしも車のローン審査を受けるタイミングが早すぎると、まだ信用情報上では延滞が解消されていない可能性もあります。
数週間待てば反映されるはずですが、念のためにローン審査一ヶ月前までには入金を済ませておく方が安心ですね。
この記事の最初の章で、スマートフォン代金の分割払いが未納になっていることの危険性をお伝えしました。これについて不安を感じた方は、一度ご自分の信用情報を開示請求してみてはいかがでしょう。
というのも、ローン審査に落ちた理由を企業が教えてくれることは一切ないからです。自分で信用情報を調べない限り、審査に落ちた原因を知ることはできません。
信用情報を開示すると、過去に遡って記録を閲覧できますので、あなたが気づいていない信用情報上の傷まで全て明らかになります。
以下にCICの開示請求の一例をご紹介しておきましょう。これは最も迅速なインターネットとクレジットカードを使った手続き方法です。なお手数料として1件あたり1,000円かかります。
自分の信用情報を確認することの最大のメリットは、何か問題があった場合に、その解決方法が見出せることです。
例えばスマートフォン代金の分割払いの未納であれば、その記録が信用情報上から消える時期を自分で計算することができます。
信用情報に傷がつくと一生取り戻せないというイメージがありますが、そんなことはありません。確かにダメージは極めて大きいですが、いずれも時期がくれば元通りになります。
軽い延滞なら短期間で解消できるので、車ローン申込みの目安を立てることも難しくないでしょう。もしも何か問題が見つかっても、上手に計画を立ててタイミングよく車ローン審査を受ければ大丈夫です。
でも延滞があれば、審査の前には必ず解消しておきましょう。記憶が定かでない場合は、信用情報を開示請求して正確な履歴をチェックすることをおすすめします。料金はかかりますが、どなたでも簡単に自分の信用情報を確認できますよ。
キャッシングを使っていると審査に落ちるのではないかという心配は、車のローン審査では非常によく聞かれることです。
しかしお金を借りているだけで車のローン審査に落ちることはありません。ブラックや延滞中では絶対に通りませんが、きちんと返済していればむしろ審査に有利に働く可能性もあります。
過去の返済に不安がある方は、審査前に信用情報を開示請求してみてはいかがでしょう。もしも問題が見つかっても、解消後は最適なタイミングでローン審査に臨むことができますよ。
【参考ページはこちら】
車担保の新しいキャッシング
問題となるのは、スマホの分割払いで延滞に気づかずブラックになっていたり、過去2年間に延滞を繰り返して信用情報が汚れてしまっている場合です。
また自己破産や債務整理をしたことのある方は、これから審査を受けるローン会社で社内ブラックになっていないかどうかも要チェックです!
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車のローン審査に通らない大きな原因としては金融ブラック、社内ブラック、申込みブラック、延滞中の4つが考えられますが、ただお金を借りているというだけで審査に落ちることはありません。