お金が足りないから借りたい!そう思っても、銀行を始め、各金融機関では、融資する相手に条件を求めるもの。それは必ず返済してもらいたいからに決まっていますよね。
返済するにはある程度の収入が必要です。でも、収入が現状でない人も、お金が必要な時はあるわけです。そんな時、一体どうすれば良いのでしょう。
収入がなくても借りたいと思う人の中で、代表的な立場が、専業主婦(主夫)と無職の人です。どちらも収入がないことは言うまでもありません。
では、専業主婦も無職も、金融機関から融資を受けることはできないのでしょうか?
まず、どのような人であれば、キャッシングやカードローンなどの申し込みができるかを考えてみます。既にご存知の方も多いかもしれませんが、あなたの状況と改めて照らし合わせてみて下さい。
金融機関、融資商品ごとに細かい条件は違いますが、ほぼ共通して挙げられるのは、上のような条件が考えられます。年齢に関しては、銀行、消費者金融共に、20歳以上が多く見られます。とはいえ、商品によっては、下限年齢が18歳以上となっていることもあります。
安定した収入が継続して必要だということは、つまり、安定した返済が可能かどうかを判断する材料となります。
返済日は毎月、あるいは数十日ごとに設定されていますので、安定、かつ定期的な収入が求められるのです。
お勤めの人というのは、会社員、公務員が多く見受けられますが、最近ではパートやアルバイト、派遣社員、契約社員などの非正規社員でも、申し込み可能である商品が増えています。とはいえ、いずれも安定した収入が見込める就労形態であることは事実ですね。
総合して考えると、金融機関がお金を貸したいと思っているのは、とにかく「収入があること」に尽きます。収入のない無職の人は、特殊な事情がない限り、審査に通ることはできないと考えておいた方が得策でしょう。
家計を握っているということは、ご主人(配偶者)の収入が安定していれば、家計をやりくりし、返済していくことが可能ですよね。
ご主人のお給料が毎月一定の日にちに入ることが確実なら、専業主婦でもキャッシングやカードローンに申し込むことができるケースがあります。
無職では借りられないのが当たり前のキャッシング、カードローンですが、専業主婦は例外です。と言うのも、貸金業法という法律の中に、以下のような内容があるからなのです。専業主婦の皆さんがキャッシングをする時には、必ず関わる項目です。
逆を言えば、配偶者の同意さえあれば、専業主婦でも借り入れができるということです。もう少し詳しく見てみましょう。貸金業法では、以下のように詳細な内容が提示されています。
また、借り入れ先として希望している金融機関が他の書類を求めた場合には、速やかに提出する必要があります。
配偶者の同意があり、かつ、必要書類を準備する根気があれば、専業主婦の借り入れは、法律的に全く問題がありません。ただし、既に配偶者に借り入れがある場合は、二人の借金総額が、配偶者の年収の三分の一までという制限が生じます。
こういった条件を満たせば、専業主婦でもお金を借りることができます。
ここで取り上げた貸金業法とは、消費者金融を始めとする、貸金業が守る法律です。消費者金融でのキャッシングを考えている人は、申し込む前に必ず理解しておきましょう。
近年、お金を手軽に、かつ安全に借りられると言われている消費者金融は、キャッシングをしたい人には人気の存在です。貸金業法をしっかり守った会社が運営していますので、利用者が気を付けるべきことさえ守っていれば、申し込み、借り入れ、返済まで、安全でスムーズに利用できます。
貸金業法を守っている存在ですから、もちろん専業主婦も申し込み資格がありますね。
ところが、実は大手の消費者金融は、専業主婦に対して、積極的な貸し出しを行っていないのが現状です。
中小の消費者金融も、それほど多くの業者が専業主婦OKとしているわけでもありません。
はっきりと、「専業主婦はお断りです」と謳っている消費者金融はまずありません。しかし、公式サイトなどをチェックしても、敢えて触れていない会社がとても多いのです。
大抵は「安定した収入がある方」などと、暗に「働いている人のみ」と言う意味を含ませた表現になっています。会社の方針として、少しでも貸し倒れを防ぐために、いつ返済が不安定になるか分からない立場の人には極力貸したくないということなのでしょう。
世知辛いと言えば世知辛いですが、そのような理由も含め、消費者金融では、専業主婦への貸し出しをしていないことが多くなっています。
あくまでも「収入がない専業主婦」という立場であることが、消費者金融などの融資を受けられない理由だと考えてみると、多少の収入があればOKになるということでしょうか。
確かに、専業主婦ではなく、パートやアルバイトで働いている主婦は大勢います。そしてこの人たちは、配偶者の同意を必要とせず、キャッシングやカードローンに申し込むことができます。それは何と言っても「収入があるから」です。
では、専業主婦とはいえ、日雇いなどの単発仕事で収入を得れば、申し込みが可能になるのでしょうか?
結論から言ってしまえば、月に数日、単発で働いただけでは、継続、安定した収入と認められることは大変難しく、やはり「専業主婦」という括りになってしまうようです。消費者金融で借りたい、他の金融機関でも配偶者で内緒で借りたいと思っても、専業主婦の立場では難しいでしょう。
大手の消費者金融で専業主婦が借りることは難しいのですが、中小の全てもそうなのでしょうか。中小の消費者金融も、多くは専業主婦への貸し出しを躊躇うことが多いようです。とはいえ、全ての中小がそうだと言うわけでもありません。
中には、「専業主婦の人も申し込める」とはっきり宣言している消費者金融もあります。もちろん怪しい業者などではなく、貸金業法をきちんと守った上で、健全な経営をしている、問題のない消費者金融です。
あまり消費者金融の知識がなければ、まずはこの3つを意識して、広告などを見てみると良いでしょう。消費者金融を装った悪徳業者は、固定電話を持たないことが多く、また、会社の住所もでたらめであるケースがほとんどです。
中小の消費者金融の中には、残念なことに、悪徳業者が混ざっていることがあります。しかし、ほとんどの消費者金融は、健全な経営を行っています。悪徳業者に騙されないよう、先に条件をチェックしてみて下さいね。
やはり専業主婦のキャッシングは、何かとハードルが高いと言えそうですね。
単発派遣などで働くことがあったとしても、継続した収入ではないため、やはり審査に通過することは不可能だと考えられます。大手消費者金融で借りることは難しいでしょう。
中小の消費者金融の中には、専業主婦でもOKとしていることがあります。それでも配偶者の収入などで厳しめの審査が行われるため、やはり、簡単にいかないケースが多いようです。
専業主婦が消費者金融で借りることは、中々難しいことが分かりました。でも、やっぱり借りたい時はありますよね。今すぐお金が必要というわけではなくても、緊急時に必要になることがあるかもしれません。
そんな時には、銀行カードローンがお勧めです。
銀行が発行しているカードローンの中には、専業主婦でも申し込みができるということを、はっきりと明記してある商品が多々あります。
意外なことかもしれませんが、銀行の方が選ぶ余地が多いんです。
銀行は貸金業ではありません。貸金業法が適用されることがないため、配偶者との借り入れの合算が年収の三分の一までという縛り(総量規制と言います)もありません。配偶者の同意書の提出も義務ではありませんので、商品によっては大変手軽に申し込むことができます。
銀行のカードローンであれば、専業主婦も申し込むことができる商品があるとはいえ、やはりちょっとした制限がついてしまうのは仕方がないことかもしれません。
銀行のカードローンのほとんどは、専業主婦に対して、借入限度額を低く定めていることが多く、希望の金額まで借りられないことがあるかもしれません。大抵は数十万、よく見られるのは上限30万円、50万円程度となっています。
しかし、全く借りられないわけではないということも分かりました。専業主婦でも、銀行のカードローンであれば、申し込みが可能なのです。むしろ生活に密着した金融機関である分、より使いやすいかもしれませんね。
現在は専業主婦でも、以前は働いていてカードローンの経験がある人もいることでしょう。また、独身時代に借りた記憶がある人もいるかもしれません。このような記憶がある人は、申し込み前によく思い出す必要があります。
当たり前のことですが、過去に返済事故を起こし、その記録がまだ残っていれば、審査で悪い影響が出てしまいます。
遅延、延滞、強制解約、法的な借金整理の経験がある人は、信用情報機関に問い合わせをして確認しておきましょう。
信用情報機関 | 利用金融機関 |
---|---|
全国銀行個人信用情報センター | 銀行・信金・信組・JA |
株式会社 シー・アイ・シー | 信販会社 |
株式会社日本信用情報機構 | 消費者金融 |
過去の金融関連の情報は、それぞれの信用情報機関に登録されています。保管の期限は5年から最大10年となっており、事故内容によって変わって来ます。あなたの事故情報がまだ残っているかどうか、先に確認しておくことが重要です。
カードローンの審査では、ほぼ100%、在籍確認が行われます。在籍確認とは、たとえば会社に勤めている人が、本当にその会社に在籍しているかどうかを、電話で確認するという、金融機関側が行う作業です。審査の一環として必要な項目です。
ここで専業主婦ならではの不安を覚える人もいるかもしれません。「主人の会社に在籍確認が行ってしまうのだろうか?」と、心配してしまうのではないでしょうか。確かに返済金はご主人のお給料からですから、気になってしまうことですよね。
ご主人の会社に対して、銀行のカードローンの担当者が、在籍確認の電話をかけることはありません。あくまで、利用者本人(専業主婦)に対して行われることです。
専業主婦に対しは、在籍確認として、自宅の電話に連絡が来ることになります。今時は自宅の電話がない家が多いため、携帯電話にかかってくることもあるようです。
とはいえ、やはり無収入という立場から、借入限度額が低く抑えられる傾向が見られます。希望の金額が100万円だったとしても、銀行の方針により、かなり少なくなってしまうこともあるようです。
気になる在籍確認ですが、配偶者の勤め先に連絡が行くことはありません。ご自宅の固定電話や、本人の携帯電話での確認が行われます。
専業主婦への融資を提供している銀行カードローンは、思ったよりも多くあります。その中でも、人気のある商品をチェックしてみましょう。(⇒専業主婦でも大丈夫!審査に通りやすいカードローン
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、じぶん銀行と言えば、多くの人が知っている全国的な銀行です。この三行では、専業主婦でも申し込みができるカードローン商品を提供しています。有名な銀行ですので、中には生活口座として利用している人もいるかもしれません。
より身近な銀行であればあるほど、利用する時に安心感が持てるでしょう。カードローンは不安を持って利用するものではありません。銀行カードローンが提供してくれるのは、お金だけはなく、銀行ならではの安心感もあるのではないでしょうか。
じぶん銀行は、KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資した銀行です。インターネット上での営業をしているため、街中で見かけることはないでしょう。KDDIが関わっているだけあり、携帯電話でauを利用している人は、特にお得だと言われています。
商品名 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
じぶんローン | 2.4%~17.5% | 800万円 | 全ての手続きがスマホで完了 返済最低金額1000円から コンビニATM利用料完全無料 auユーザーは金利優遇 |
じぶんローンは、それほど有名ではないかもしれませんが、サービス内容は大手のカードローン商品にまったく引けを取りません。限度額が高めで、全ての手続きをスマートフォンから完了させられるという機動性もあります。
また、コンビニのATMを利用した借り入れや返済の際、ATMの利用手数料が一切かからないことも魅力です。たかが数百円、されど数百円ですよね。回数が増えれば数千円にもなってしまいます。無料にこしたことはありません。
利用しやすいスペックのカードローンですので、気になる人は商品詳細ページなどをじっくりチェックしてみて下さい。特にauのユーザーは、金利の優遇措置があるので見逃せませんよ。
三菱東京UFJ銀行言えば、超がつくほど有名な大銀行です。その大銀行からリリースされているのが、三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」。長い商品名ですが、「バンクイック」の略称で親しまれています。こちらも専業主婦の申し込みが可能です。
商品名 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
三菱東京UFJ銀行のカードローン 「バンクイック」 |
1.8%~14.6% | 500万円 | 最短即日利用可能 銀行ならではの低金利 提携ATM多数 |
バンクイックは、三菱東京UFJ銀行が大変力を入れているカードローン商品です。銀行ならではの金利に、つい目を見張ってしまう人もいることでしょう。最大限度額は500万円と、銀行としては決して高いわけではないのですが、金利の低さがそれを補って余りある魅力です。
大銀行の特徴として、提携ATMも多く、セブン銀行ATM、ローソンATM、E-netを利用すれば、手数料が一切かかりません。大抵のコンビニにはほぼ必ずあるATMですから、かなり便利に利用することができそうですね。
どうしても急ぐ人は、営業時間内に店舗へ行き、専用のテレビ電話で申し込みをすることができます。その場で審査が行われますので、無駄な時間が一切ありませんね。スタッフと直接話ながらの申し込みなので、書類のミスがすぐに訂正できるという、地味ながら嬉しいメリットもありますよ。
三菱東京UFJ銀行と並んで有名な三井住友銀行からも、とても利用しやすいカードローン商品が提供されています。三井住友銀行カードローンという商品名で、とても覚えやすいですね。銀行の名前をダイレクトに使っているだけあって、自信のある商品だと言えます。
商品名 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 800万円 | 最短30分審査 独自のローン契約機 高い限度額 |
三井住友銀行カードローンの特徴は、何と言っても審査の速さにあります。三井住友銀行カードローンの申し込みは、銀行に設置された専用のローン契約機を利用することができます。この契約機から申し込みをすると、審査が最短30分で完了し、その場でカードを発行してもらうことが可能です。
しかし、利用できる時間が21時までとなっていますので、その点は気を付けましょう。また、時間ぎりぎりに申し込みをすると、審査の回答が翌日になってしまうことがあるようです。できる限り早めの時間に行くようにして下さい。
じぶん銀行はインターネットでの営業を行う銀行です。通信会社のauが関わっている会社ですので、auの利用者には一部で金利優遇がサービスされます。
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行のカードローンは、どちらも大銀行だからこその利点が多く、家計を預かる専業主婦には扱いやすいものだと言えるでしょう。
お金を借りるということでは、何かと不便を感じるかもしれない専業主婦ですが、それでも全くお金が借りられないわけではありません。むしろ、大手の銀行のカードローンで、安定した借り入れや返済を考えることができそうです。
それでも、やはり返済計画は、しっかりと考えておかなければいけないでしょう。家計から返済するということは、大黒柱に何かあった時、問題が発生する可能性があります。
専業主婦ならではの心配も多々あることは確かですが、そこは家計をうまく切り盛りするプロフェッショナル。何があっても対応できるよう、計画的に借り入れを考えていきましょう。
【参考ページはこちら】
専業主婦のキャッシングにおすすめの金融業者
収入面などの専業主婦独特の問題から、限度額は低くなりがちですが、それでも全く借りられないよりは、ずっと助かるのではないでしょうか。
審査に通過し、利用を開始すれば、返済は家計からになるのが専業主婦の特徴です。収入とのバランスをよく考え、上手に利用して行って下さいね。
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専業主婦本人には収入がありません。しかし、配偶者に安定した収入があれば、家計から返済金を捻出することが可能だと判断されるため、法的に禁じられていないのです。
特に消費者金融などの貸金業では、貸金業法により、その点が明記されています。専業主婦でも借りることができる、と言うことができます。