北洋銀行は北海道地域型銀行です。北海道在住者しか利用することは出来ませんが、その分、住民の利便性を考えて作られたサービスが多彩であり、道内で活動する人に向けたサービスに集中しています。
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銀行のカードには、大きく分けて、キャッシュカード機能のみのカードと、クレジットカードとしての機能を併せ持つものがあります。そして、そのどちらにも付随しているのがキャッシング機能です。
今回は、北洋銀行のカード「clover（以後クローバーと表記）」のキャッシング機能について解説していきます。このカードの特徴と、他の銀行カードにはないメリット、クローバーがどういった利用者に向いているのかを知ってもらいます。
北洋銀行に限らず、銀行キャッシュカードを発行した時に必ずと行っていいほど付随しているのが、キャッシングという機能です。銀行からお金を借りるということをしたことがない人にとって、このキャッシング機能はなんのためにあるのかよくわからないという人もいるでしょう。
銀行のカードは、自分の口座からお金を引き出すというだけでなく、銀行から直接お金を借りるという行為ができるように設定されています。
「自分の口座にお金があるのに、なんでわざわざ銀行から借りなきゃいけないんだ？」と考える人も多いことでしょう。確かに自身の預金口座に十分な資金があれば、キャッシングは不要です。
しかし例えば、急な出費が発生しその場で支払いが必要になった時に役立つのがキャッシングです。
手元にそれだけのお金がない、口座に入っている分を足しても足りない、消費者金融に借り入れを申し込んでいる時間もないと言った場合、持っている銀行のキャッシュカードをATMに使い、「自分の口座」ではなく銀行から直接お金を手に入れることでその場を乗り切るといった使い方をします。
言ってみれば、キャッシングとは、いざという時の出費に対する保険としての意味合いが強い機能なのです。それ以外にも、現金を多く持ち歩きたくないが、かと言ってクレジットカードは紛失した時に怖いという場合にも、必要に応じて資金調達できる手段として利用されることがあります。
銀行などの金融業者からお金を借りると聞いて、キャッシング以外に思いつくのは「カードローン」です。北洋銀行にもカードローンの金融商品があります。キャッシングとカードローンは何が違うのでしょうか。
通常、同じ銀行の場合では、カードローンの金利とキャッシングの金利では、キャッシングの金利のほうが高く設定されています。加えて利用限度額（最大で幾らまで借りることが出来るかという額）もカードローンのほうが高くなることが大半です。
この２つのことを考えると、どうせ借り入れをするのであれば、キャッシングではなくカードローンを利用した方がいいのではないかと考えるでしょう。
キャッシングはちょっとした借り入れには対応していますが、カードローンに比べて借り入れの使い勝手が良くないのです。その代わりカードローンは、利用するためには条件があり、キャッシング利用には問われなかった厳しい収入審査をクリアしないと利用できないという欠点があるのです。
（こちらもご参考に→銀行系キャッシングの審査は甘い？）
返済に関しても、キャッシングは原則的に一括返済です。そのため、多くの借り入れをするのに向いていません。ちょっとした資金不足を補うという役割が強いのです。一方カードローンは、長期にわたる返済を目的として設計されているため、金額上限も高く、分割返済を前提としています。
まとめると、キャッシングは利用できる客層が広い代わりに、金利が高く、短期間の借り入れに適しているという特徴を持ち、カードローンは本格的に借り入れをするそうにあわせて作られており、離合額も非アク的高く、キャッシングより長期の借り入れに適しているという特徴を持っているのです。
北洋銀行で口座を開設する場合は、おそらくクローバーカードを作成することになります。詳しくは銀行ホームページに記載されているので幾つかは割愛しますが、クローバーカードを作る時にどれを選べば良いのかわからない人のために、大まかな説明と違いを解説していきましょう。
まず、契約者が決めなくてはいけないのが、クレジットカード（デビットカード）機能をつけるかどうかです。単に口座からお金を引き出したり預けたりするのにしか使わないのであれば、これらの機能は不要なので、キャッシュカードを作成しましょう。
キャッシュカードにもキャッシング機能は付いています。この機能は無くすことは出来ませんが、後述する方法で使えなくすることは出来ます。
買い物などにも利用したいという場合は、クレジットカード機能またはデビットカード機能をつけたものを発行してもらうことになります。ただし、クレジットカード機能をつけるには、収入審査があり、それを通過できないとクレジットカード機能は付けられません。
さて、どちらのカードにもキャッシング機能が付いています。キャッシュカードとして使えば、自分の預金口座からお金を引き出すことが出来ます。キャッシング機能は、自分の口座ではなく銀行のお金を引き出すことが出来ます。当然これは銀行から借金をするということなので、返済しなくてはいけません。
北洋銀行のクローバーカードのキャッシング枠は一括返済枠が最大１０万円で、リボルビング返済枠が最大５０万円です。
これ以上の借り入れは出来ませんし、契約時に銀行の審査でこれ以下に設定されることがあり、その場合は、その設定金額が最大額になります。
これは銀行毎に異なりますが、大体どの銀行でも一括枠は１０万円から３０万円、リボルビング枠はもう少し幅があり３０万円から１００万円程度がキャッシング枠になります。
「キャッシングなんかしないからこんな機能いらない」という人もいるでしょう。彼らにとってキャッシング機能はカードを紛失した際の不安要素でしかありません。
キャッシングは非常に手軽に利用できる反面、カード紛失時に悪意ある第三者に簡単に利用されてしまいます。クレジットカードなどの利用には暗証番号が必要で多くの人は、暗証番号を変更しています。
ところがキャッシングの暗証番号はクレジットカードの暗証番号とは別扱いになっており、これを変更していない人が非常に多いのです。すなわち、初期の暗証番号「００００」または「１２３４」になっている可能性が高く、キャッシング被害の大多数が暗証番号未変更だったというデータもあります。
暗証番号を変更すれば良いのですが、そもそも使わない機能の暗証番号などすぐに忘れてしまうので、そもそもキャッシング機能自体必要ないと考える人のほうが多いのです。
キャッシング機能自体が不要な場合は、キャッシング枠を０円に指定することが出来ます。
こうすることで、万が一の際のキャッシング被害を未然に防ぐ事ができます。キャッシングを使わないと確信があるときは、思い切って利用枠を０にすることも考慮しておきましょう。
キャッシング機能の暗証番号は、クレジットカードの暗証番号と異なります。必ず両方の暗証番号を変更し、紛失時に被害にあわないために、分かりやすい番号にしないように工夫することを心がけましょう。
キャッシングを利用する時に知っておいてもらいたいのは、「キャッシングだけで全てを解決しようと考えない」ということです。
お金が足りなくなった時に、資金調達手段としてキャッシングしか無いという状況に陥ると、選択肢はそれしかなくなり、柔軟な対応が出来なくなります。柔軟な対応が出来ないということは、損な借り入れをしているということと同義です。
キャッシングはあくまで資金調達の中でもあくまで一つの方法であり、一括で返済できると分かるときにのみ利用すべき借入方法なのです。
一括で返済できないほどのお金が必要になった場合は、素直に別の消費者金融なり、カードローンなりを利用しましょう。こうまでする最大の理由は、リボルビング返済のキャッシングを利用しないためにあります。
金利の高いキャッシング機能において、返済が長期化するリボルビング借り入れは絶対に避けましょう。
ぶっちゃけた話、どの銀行のキャッシング機能であっても、この点さえ押さえておけば、それほど損することはないと言っても過言ではないほど重要な事です。とにかくキャッシングにおいてリボルビング返済は使わないように心がけるべきです。
リボルビング返済とは、借り入れ額に関わらず、毎月一定額の返済を行う仕組みのことです。利用者の毎月の負担は小さくなりますが、元金の減るスピードが遅く、返済が長期化するというデメリットがあります。
低金利の借り入れであれば、返済計画を立てやすく借金の増え方も緩やかなので十分通用するのですが、キャッシングのような高金利の借り入れ方法とは決定的に相性が悪く、手数料や金利面で利用者は、大きく余計なコストを強いられます。
銀行キャッシングを賢く利用するには、一括返済で賄うことが出来る利用にとどめておくのが最善なのです。
（⇒リボ払いは利用者が大損？）
クローバーカードのキャッシングを優先するというよりも、他の銀行よりクローバーカードが優れており、その結果としてキャッシングも北洋銀行を利用すると言ったほうが正しいです。
銀行のキャッシング機能は、正直に言えばどの銀行の大差ありません。なぜなら、借り入れで言えば、消費者金融のほうがサービス面において優れているのが明白だからです。
借り入れを重視したいのであれば、銀行のキャッシングを使うより、消費者金融のカードローンや銀行カードローンを契約したほうが、圧倒的に便利で金利も小さく利用できます。
つまり、キャッシングを中心として銀行を選ぶのではなく、銀行そのもののサービスで選び、その銀行のキャッシングに合った借り入れをするように心がけたほうが得をしやすいのです。
他行に比べて北洋銀行のクローバーカードが優れているのは、公共機関のICカードとして使える機能です。土地が広い北海道密着型の銀行ならではともいえますが、複数のカードの機能を一体化させている点こそ、北洋銀行の強みと言えます。
キャッシング機能はどの銀行でも同じようなサービスで甲乙つけがたいです。選ぶときは他の要素を比べましょう。クローバーカードの強みは、交通機関のICカードの一体化しており、常時持ち歩く利便性に優れている点です。
最後に、キャッシング機能をこれまで使ったことがない人に向けて、効果的にキャッシングを使うポイントを解説していきます。
まず、何より知っておかなくてはいけないのが、キャッシングで引き落とせるお金の単位です。
次に、約定日を知っておきましょう。約定日とは、借りたお金を何時までに返さなくてはいけないかを設定してある日のことです。例えば、約定日が２０日であれば、毎月２０日までに返済するか、指定の口座に決められている額を振り込まなくてはいけません。
これを忘れたり怠ったりすると、「延滞」となり、個人の信用に傷がついてしまいます。キャッシングをするときには、必ずこの約定日を確認し、この日までに返済ができるか計画を立てて利用しましょう。
何よりキャッシングで大事なのは、必要最低限の借り入れで済ますということです。
言葉だけ聞くと当たり前に聞こえますが、これが一番難しいのです。キャッシングは極めて簡単にお金が引き出せます。そのため、ついちょっとしたことでもキャッシングを利用するようになってしまいがちなのです。
短絡的にキャッシングに頼る前に、本当にその借り入れが必要なのかをちょっと考えるだけでも、無駄な借り入れを大きく減らすことが出来るでしょう。
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キャッシングを利用する際には、本当に必要性があるかを考えた上で、一括返済が出来る分だけ借りるのが賢い利用方法です。また、キャッシングだけに頼るのではなく、場合によっては、他の消費者金融カードローンなどと併用して借り入れをすることで、柔軟な対処が可能になることも覚えておきましょう。
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同じ借り入れという性質を持つカードローンとの違いは、収入審査等をクリアしないと使えないカードローンに比べて、比較的誰でも活用できる代わりに、返済方法が限られており、カードローンよりも高い金利が課されている点です。